通り名
緊急クエストが終わり、宿でたっっっぷり18時間睡眠を取ったところで僕は報酬を貰いにギルドに向かった。
また、途中で子犬系赤ずきんに捕m(ry
☆・☆・☆・☆・☆
結局フレイをまくことは出来ず、連れたままギルドに来てしまった。絡まれたりしたらその馬鹿注意するの僕なんだろうなぁ。そうならんうちに用事済ませよ。
ギルドに行くとマリルではなく別の受付嬢がいた。
誰でもいいけど早く終わらせたい。
「あのー」
「はいはーい!なんのご用でございましょうかー!」
あ、これ面倒な奴だ。咲と同じ気配がする。
まあここで『チェンジ』コールしても更に面倒なことになるのも目に見えてる。素直にこのまま行こう。
「昨日の緊急クエストの報酬を貰いに来た」
「了解しましたー!それではギルドカードをちょうだいいたしまーす!」
テンション・・・ウゼェ(メ-皿-)
どう発音するかわからない顔文字が脳内再生されるほどウゼェ・・・!
「えーとお名前ムツラさんですか!あんまり聞かない名前ですね!東の方のかたですかね?そしてランクはD・・・ラン・・ク」
---あ、もう駄目・・・騒ぎ・・・起こるな・・・
「あなた昨日のあの人ですよね!ゴブリンの群れに単騎突入して生還するどころか群れを半壊まで追いやったDランク冒険者『血被り煙管』!」
「ギャァーーーー!!!ヤメロォーーー!!!その名で呼ぶなァーーー!!!」
嫌だ嫌だ嫌だ!公衆の面前で通り名で呼ばれるなんて恥辱の極み!
因みにゴブリンの群れを、八つ当たりで反り血を浴びながらも蹂躙し、その骸の上で気分転換のために神樹ノ煙管を吸っていた様子が『血被り煙管』の元ネタらしい。名付けた奴見つけたらぶっ○してやる!
『マジかよ!アイツがあの!』
『本当かよ?煙管持ってねぇぞ?』
『でもあの外見に冒険者ランクは聞いたのと一致するぞ!』
『それに・・・ちょっと可愛いかも♪』
周りの冒険者もざわついている!しかも少し背筋に寒気が・・・風邪かな?
「へぇーおにぃちゃん『血被りさん』って呼ばれてるんだねー」
「フレイよ。君もその名前で呼んだら3日は口聞かんぞ」
「いじわるはやだよぉー!でもやっぱりおにぃちゃんすごいねー。だてにきたのもりでおおきいくまさんをひとりでたおしてないね!」
「大きい熊?北の森?・・・それってまさか!ジャイアントベア!?」
『『『マジかよ!!!』』』
嗚呼・・・さわぎが段々広まっていく・・・。
「宜しければ握手お願い出来ますか!小さな村の英雄さんにあえて感激です!」
「もうしてもいいから早く報酬をくれ!あとこれでも僕は13歳だ!」
「まっさかー!どっからどうみても10さ「ああん!?」いえなんでもございません!!これが報酬の10万ゴールドですっ!!!」
「御苦労さんっ!オラ握手すんだろが!」
「はっはい!」
焦ったように受付嬢が握手してくる。なんか顔赤いな。
「むぅー!はやくはなれるの!」
フレイの機嫌も悪い。なんで?
「あっ!申し訳ございません!」
「いやいいけど。そんじゃまたな」
「はい!またのご利用お待ちしておりましゅ!」
別れの挨拶を噛んだ受付嬢と収まりそうもない喧騒を背に僕たちはギルドを出た。
なんか敵みたいな通り名になりましたが気にしないでね☆
あといつの間にかPV600いってました。うれしいです。ブクマしてくれたらもっと嬉しいです。




