第45-2話【断章】ヴァーリ
わたしは失望していた。落ち込んでいた。正直に言えば後悔していた。世界がこれほど醜いとは思っていなかった。
山社の里を出て、果国へ向かう往路において問題は起きなかった。かつて捕虜であり、今は果国の兵士に戻った彼らの心身掌握については確実にできていた。もともと故郷に帰りたいと願い、ここではない違う場所に行きたい、逃げたいと願う彼らと私は心理的にとても近しい場所に位置しており、色々な部分で共感ができていたからだ。
当初は委縮したり荒ぶっていた彼らも、また我々と同じ人間なのだと前々から感じていた通り、往路の旅すがら実感できる事柄はやはり多々あった。十日間の移動においては、運び出していた食料を皆で分けあい、ひとつのたき火を皆で囲んで暖を取り、皆から故郷の思い出話を数多く聞いた。皆、戻りたいと言っていた。穏やかで、暖かで、どこか甘い切なさを皆、感じていたように思える。夜空を見上げると冷えた空気が星々をよく映していた。俺の故郷ではあの星々は神々の唾液だという、俺の故郷では大樹の果実だ、いや俺の故郷では空を覆う一枚の布の隙間で――。皆が同じような感情と感覚を共有していたと断言できる夜をなんども過ごした。
そんな穏やかな時間は、果国の領内、果国の軍勢と合流した時に一変した。
もちろん予想していたとおり、わたしが願っていた休戦的なものは当然ながら不可能だった。私は軍団長と呼ばれる彼らの頭に面会を求め、里の行く末のための交渉を行った。もちろん軍団長は果国の王ではない、戦士長的な地位に当たるものだ。しかしこれほどの大軍勢を率いる立場にいれば、説得ができれば大きな結果をもたらすだろうと私は熱弁を振るった。しかし、総勢四千人の兵士を総括する初老の男は、巨人を背後に従えてこう云った。
「話にならん。王は申された、いかなる事柄があろうともかの地を統べよ、とな」
豊かな白混じりの髪、豊かな白混じりの髭、皺を刻みながらもまだまだがっしりとした強靭な肉体は山社のヴィーダルさんを思い出させた。老練な戦士。間違いない。四千人の戦士を統べるに相応しく思える軍団長クヴァシルの姿であった。
「儂は王の命令を遂行する。操者スルトもその身を捧げ、王の御印をその実に刻んでおる。これほどの兵士たちを預かりながら、貢ものについての確約に乏しく、今後の臣下の振る舞いについて不明瞭な内容では休戦に何の価値がある。ましてオマエはただの副戦士長に過ぎないと言う。指導者でもなければ、かの里にて高名を馳せる巫女でもない。同意も得てはいない交渉で、我らが王の軍勢が手控える理由がドコにある」
まったくもって正しい。
「我が王の軍勢を前にして、刃向う者には死をもって相対するのみ。そのため『交渉人』と申すお前の身命についても我らは頓着はしない。刃向うならば、殺す。従い、合力をするというのならその無礼で無知なふるまいを一度だけ許そう。破格の扱いである。お前はお前が取り戻した兵を率いてこの軍の一端を担え! それに異議があるというのなら、今すぐここで刺し殺してくれるわ! そして峠の布陣について語るのだ、戦士たちの構成についてもだ!」
悪い予想通りになった。しかし無条件での『なぶり殺し』になるという事ではないので最悪という訳ではない。きっとそうだ。しかしやはり私の計画はあの山社の山門の時から既に瓦解していたのだと実感し、ずっしりと重たいものを両肩に感じた。仕方がないと言えるだろう。私は元捕虜であり、十日間の野宿を共に過ごした彼らをまとめ上げ、またいくつかの関と砦のについての情報を伝えざる得なかった。そう、継手殿がおっしゃっておられたように、私は私の居場所を見つけて、そこで生きてゆかねばならない。
情報を伝える際、折々を見ては峠の攻略には多大な労力を要することを伝えた。前の戦において果国側は大きな被害を受けている、あの頃より関はより工夫を凝らし、砦は立派になったのだ。継手の操るヒトガタも日々力を強めたのだと伝えた。だから最低限の使者を用立てることや、準備を慎重に行うことで、里の皆が妥協してくれるような交渉をすべきだと、時間を稼ごうともした。春になれば、翌年になれば状況も変わるかもしれないと何度も進言をした。
「人の手でこしらえたものなぞ、ムスペルの手にかかれば造作もない。ヨトゥンも多数預かっておる」
確かにそうだ。たぶん数体のヨトゥンならば関と罠は充分な機能を発揮して撃退をするだろう。しかし三十体に迫る数では! そして軍団長クヴァシルが自ら操るムスペル、従者のように従う少年ビフレストが操るムスペル、そしてスルトと呼ばれた不気味な青年の操るムスペルについては別格すぎた。彼らは継手殿に匹敵するなめらかな動きでムスペルを操った。巨人たちの動きは威圧的であり、訓練された戦士をそのまま大きくさせたような雰囲気すらあった。
特に恐怖を感じたのは、浅黒い肌の、左目と左の首筋に「できもの」とも「火傷痕」ともいえない肉芽とひきつりを持つ操者、スルトの操るムスペルだった。ひとことで言えばその動きの猛々しさと禍々しさは格が違った。ただ立っているだけで異様な雰囲気を身にまとっており、傍に立っているだけで脂汗が滲み出る。外見的なものも他のムスペルと少し違う、黒く禍々しい爪と牙を持ち、背中に皮膜状の羽を背負っていた。やや身体に歪みがあるのか、猫背のように降り曲がった背をしており、肉厚だった。
海社の里で見かけた形状と違うように思えた、その雰囲気もだ。クヴァシルとビフレストの2人が操るムスペルとは似ていながら全く別物に思えた。
確かあの時に襲撃してきたムスペル、その操者をスルトと継手殿より聞いていたのだが、外見はむしろ軍団長のムスペルこそ似ている。あの時のものとは違うのだろうか? 継手殿と相対した機体は、あのような皮膜を持っていただろうか? そもそも肉厚すぎる、もっと細身の……。
しかしそんなことはどうでもいい、スルトといえば海社に来襲した者だと記憶していたが、口数が少ないどころかまったくしゃべることなく、時々、唸り声を上げていた。それはまるで訓練された猟犬のように思えた。この者は本当に人間なのか? 時々、本人の意識とは別に蠢くような動作を「肉芽」は見せた、まるであれは貼り付いた肉が、あの青年を動かしているようではないか。いや、まさか。しかしわたしは彼が恐ろしかった。人が触れてはいけない、そう、死神か魔物のように感じられたのは。あれはもう、人の形をした何か別なモノなのでは――。
とにかく、私は細心の注意を払いながら、わずかではあったができる限り、里と、捕虜だった者たちと、自身に対し、少しでも状況が良くなるようにと必死に立ち回った。そのつもりだった。しかし成果は芳しくはなかった。軍団長クヴァシルの判断には一点のぶれも無く、軍勢の歩みは着実だった。
そして私が失望したのは、私が指揮する隊への補給なども一切なかったことだ。もともと食料は「各々が持ち込む」のが流儀である。遅れて合流した我々に当たるべく分け前なぞ一切なく、その内実には頓着がされなかった。「必要ならば周囲から奪うことだ、それが我が軍の流儀よ」そう言われてしまったのだ。しかし、奪う? どうやって? 誰から? 合流した軍の他の隊から、温かく迎えられることは無かった。むしろ風当たりは強かった。強奪すべき競争相手が増え、奪うべきほどのものを持ってない隣人が増えた、その程度の認識のされようであった。わたしは、自身の持っている情報と交換のようにして食料を分けてもらうこともしたが、すぐにその効果は消えた。彼らは自軍の勝利を疑っておらず、「その程度の里か、大きく、不可思議な巫女に守られた国と聞いていたが、やはり所詮は小さなものよ」と一笑に付されて終わったに過ぎなかった。
そのような扱いを受ける中、新しい仲間と呼びたいと思っていた兵士たち、十日間ほどの野宿で僅かなりとも心を通わせることが出たと信じた彼らの仕草、振る舞いも急速に変わって行った。かつて故郷に帰りたいと、甘い感傷のような気持ちを交えて語っていた彼らは、空腹や、隣り合う兵士たちの雰囲気に影響されてか、次第に粗暴に、粗野になって行った。かつての純真純朴そうななりは消え、野次と強奪と盗みが横行した。皆が皆、身勝手に、獣のように振る舞いだした。隣人を気遣う暇も無く、ただ、相手より強く、相手より抜け目なく過ごさねば、今日の糧を得ることも覚束ない。そして進む道すがら目についた集落を襲い、略奪を繰り返した。我々は野犬が腐肉をむさぼるようにそのおこぼれを探して歩いた。惨めだった。
この集団は一体なんだろうか。意気軒昂といえば聞こえはいいが、まるで飢えたケダモノの群れのようだ。誰も彼もが『己』の欲望にしか頓着していないい。怪我をした者は蹴倒し、強いものには媚びる。武具を奪い、食料を奪い、一人で一人が独りで生きている。不衛生な衣類と髪、下卑た笑い、いかに腹を満たし、いかに欲望を吐き出すか、どれだけに己が強いを誇示する会話しか語らない。
なんだここは、何だこの集団は。これが人のあるべき姿なのか? 果国の戦士は皆こうなのか? もう少し、もう少しはマシだと思っていた。もう少しマシに出来るように動き回れると思っていた。しかしわたしという存在は、とてもそんな大きな流れには立ち向かえるほどの器量は持っていなかった。
こんな男たちが大挙して押し入るのか。里になだれ込むのか。飢えた狼の群れが子ウサギを食いちぎるように踏みつぶして終わりになる姿しか浮かばない。ウサギの巣穴にはもう一匹だって残らないだろう。そして狼たちは新たなウサギの巣穴を求めて進むのだ。なんという群れだろうか。
昔、婆様にイナゴの群れの伝承を聞いたことがある、十数年から数十年に一度、草だけでなく動物も人すらも食むイナゴが大量に発生する事があるらしい。イナゴの身体は緑ではなく黒色で、その殻は硬く、空を埋め尽くすほどに大量になって移動してきて、森を、畑を、家屋の筵や紐、人の衣類や肌すら食い破るように突き進むのだそうだ。がりがりがりがり。私はその時の話を妙に思い出していた。時には筵や衣類すら食い破るというイナゴの群れ。体の芯が冷えるような感覚が来た。
そして、これら暴力的な行動、衝動の根幹は、彼らの操るムスペルから放たれているように思えてならなかった。思い過ごしだろうか? しかし確かに荒みすぎている、猛りすぎている。このケダモノじみた熱狂と狂乱は治まることを知らない。その理由は何だろうか。ここまで人が獣に近しくなれるのか、なり続けることができるのか。
わたしは少しでもムスペルから離れた場所で行軍をしようとしたが、それでも時折、妙な熱を持つ視線と波動が流れ込んでくるのを感じた。その時、かならずムスペルがこちらを見ていた。頭がおかしくなりそうだった。この粗暴な振る舞いをする集団にも、異様な雰囲気と纏うムスペルにも、もううんざりだった。そう思いながら、遠目にそのムスペルを見るたびに、思わず地にひれ伏し、屈服したくなるような恐怖と圧倒的な力を感じていた。それは心と尊厳を踏みつけるような、一方的な暴力だった。
怖い、怖い、怖い、あの巨人が怖い。変わるように促されることが怖い、自分が自分で無くなって行くようだ。何とかできないのか、何かできないのか、できないのならせめて私は――もう遅いと思いながら、逃げ出したくてたまらなかった。
☆☆☆☆☆
やがて、往路を戻るように移動していたわたしは、峠を見上げる場所まで来た。
ひと月ほど前、その際にここから峠を振り返り仰ぎ見たときは、胸に何かしらの甘い疼きと共に、高揚感と使命感を感じていたはずだった。だというのに、今のわたしの心はすっかり萎れていた。
私は指示に従い黙々と樹木を切り倒した。しばし駐屯する場所について整地し、峠への道をならす。これを提案したのはかつての私だ。峠では今までのような行軍は出来ないうえ、最低でも2~3日の攻略期間はかかると軍団長も判断したのだろう。作業に携わる兵士たちを除く大多数の兵士にとっては、行軍続きで疲弊した身体を労わるための、しばしの骨休めの1日となる。そしてこの休憩区画はそのまま収奪品を果国へ送り出すための集積所にもなるはずだ。わたしはそのための作業を淡々とこなした。
しかし疲れを知らぬように振る舞う、猛る兵士たちは早くも略奪に心を躍らせている。いままで進んできた通りすがらの小さな集落では、とても四千人もの獣欲にまみれた男たちを満足させれるものは得られていないのだった。兵士たちが寄り集まる中央部の大きなたき火の周りでは、囚われた里人たち――たいていは年若い娘たちである――すすり泣きの声が聞こえてくる。いやな音だ。わたしはそれを聞いて高揚感を得ることなぞ出来はしなかった。聞くに耐えない、怨嗟と嗚咽。
「景気付けだ、好きにするといい」
そう、いくばくかの親しみと底意地の悪さを込められ、軍団長クヴァシルより勧められても、私の足はすくんでとても事を成せなかった。兵士たちが囃し立てる下卑た笑い声、声援とも嫉妬とも取れる声を聞いても、それがやがて軽んじられる言葉に変わったとしても、やがて白けた空気すら流れたとしても、わたしは何もなせなかった。それ以来、私は私が従えるはずだった隊員たちから軽んじられるようにもなった。
ほんの僅かな人数、2~3名程度が私に対し同情の視線を向けてはくれた。2~3人はもう周囲に溶け込んで獣のごとく狂乱を楽しんでいる。残りの4~5人は、影響を受けるように、徐々に同化するように振る舞い始めている。ここは冥界の淵だ。そんな感覚を持った。ここは死を呼ぶ大蛇の口元なのだ、生臭く、獣臭く、丸呑みにされるべきモノが寄り集まる、冥界へと続く入り口なのだと知覚した。
☆☆☆☆☆
戦闘が始まった。かつて私も構築に汗を流した関と罠が動き出した。なるほど攻める側としてやりにくい。弓と投石器、投げ槍に罠、丸太落としに落石、そして戦士の襲撃。果国の兵団は少なからず痛手を負った、四千人のうち一割程度の人員に死傷者が出たようだ。この軍において、重傷人になるということは死人になるということと同意だった。誰も救いの手を伸ばさない。血と泥にまみれて痛みを訴えるその者から、装備を剥ぎ、武具を奪い、それは収奪品のひとつとなる。弱い者は悪であり、怪我するようなへまと運の悪さこそが侮蔑の対象となる、そんな亡者の群れなのだ。
軍団長クヴァシルはすぐに兵士たちを下げた。そしてヨトゥンを前面に押し出した。
決して好きにはなれない方針で群を取りまとめるクヴァシルではあるが、その運用手法は正しいと言わざる得ない。まるで継手殿のように機能的で的確な判断と指令を次々と下していた。耳慣れない不可思議な単語を用いていた。
「これらの知恵も、全て王より賜った」
とクヴァシルは言う。果国の王というのはどれほどの尊敬と崇拝を得ているのだろう。何よりどれほどの能力を有しているのだろうかと思う。
巨人を従わせる力
巨人を生み出す力
先を見通し、それに対応する力
人を屈服させ、従順にさせる力
クヴァシルは言う。我々の知らぬ、秘蹟のような知識が湯水のように湧くのだと。それはまったくもって継手殿と同様という事ではないだろうか? しかし軍団長から聞く王の姿は、継手殿とも我々とも、まったくもって異なる、異質の姿を伝えるものだった。
「あの御方こそ王の中の王、もはや神である」
その崇拝は我々が巫女を拝むものと良く似ていた。果国の王は、我々にとってよ「大いなる漂泊者」や「御使い様」を示すものにあたるのだと理解した、強大な影響力と支配力、連綿と一族に伝わる血の敬意と尊敬なのかも知れない。
しかし、このような力を持つとは、なんという万能者であり、なんと呪われた力であろうか。
☆☆☆☆☆
峠での戦闘は軍団長クヴァシルの予想の範疇を越えていた。やってくれた、やってのけた! 継手殿は、バルドルは、やってくれたのだ! 私の予想をはるかに超える強靭さで、関を、峠を守り通していた! 既にヨトゥンは二十体以上の数を減じた。クヴァシルは当初愕然とし、その後、渋面をその表情に滲ませることを止めることが出来なくなっていた。確かに今までの戦績からある程度の被害は覚悟していたのだろう。とはいえ、主力たる巨人の3分の2を数日で失うことになるのは予想外だったに違いない。大猿もまた2匹があっさりと焼き殺され、残った猿もその後は猿使いの指示を聞かなくなったようだ、興奮と錯乱が収まらず、後方待機を余儀なくされている。行軍計画は遅れ、大猿に与える食料に不足を感じられるようになり、死亡した兵士の死体を与える有様となった。それがまた兵士たちの平静さを失わせることに繋がっていた。そしてそろそろ兵士の食料にも天候にも限界が近づいてきている。
ムスペルを操る操者、その3名のうちの1人、少年とも呼べる年頃のビフレストがクヴァシルに進言をしていた。ムスペルで打って出るべきだと。しかしクヴァシルの判断は、関を完全に破壊したのちに、継手殿との対決にて初めてムスペルを出し、3対1にて決着をつけるという物らしい。
「ヨトゥンの損害は痛い。だがそれはいずれ補完されるべきものだ、万が一にもムスペルを損じる訳にはいかん」
そう結論づけていた、そして言葉を重ねた。
「また、王は申された。ヒトガタなるものを捕えて連れてまいれ、とな。むろん手足ならばへし折っても構わんとの仰せではあるが、運搬を考えるにムスペルの力がなければ適うまい。ムスペルに損傷あっては運べまい」
ビフレストは、少年らしい丸みを帯びる頬を薔薇色に染め上げて抗弁していた。
「3対1なのです、それで恐れる相手ではありますまい! ましてスルト殿は王より秘蹟を授けられた操者となられたというのに!」
「油断も焦りも禁物だ。あの動きにあの槍、ムスペルと言えども軽挙は慎むべきだ」
「我々は栄えあるムスペルの戦士なのですぞ!」
ビフレストの憤懣は、やるかたない状態だった。そして怒りと破壊の波動はより強まり、兵士たちの不満と鬱積も溜まりに溜まってくる一方だ。一閃触発、どこにもぶつけようもない「怒り」が「力」が駐屯地に満たされた。わたしの頭を苛む波動は日増しに強くなる。もう、もう、もうわたしは耐えられない。
帰りたい――。
ずっと秘めていた気持ちが、衝動が、私の胸の奥で爆発した。半月の、弓張り月の光の下、わたしは矢のように駆けだした――。




