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第20話:蹂躙、あの人の叫び。

【20】


 俺は夜通し人形ヒトガタを操り、翌日の明け方に「鍛冶の里」を望める山頂にたどり着いた。このすぐ下にある山道は、俺が鍛冶の里を去る際に振り返って眺めていた場所になる。今は朝靄が濃く、視界が通らない、それでも俺は嫌な予感を強く感じていた。わずかに香るこの匂いは「焼け焦げた匂い」だ。火事場の香りがする。地面を覆う朝靄から幾筋もの煙が上がっているが、この黒ずんだ煙はあの時目にした白い鍛冶の煙とは違いすぎる。


 俺ははやる心を抑えながら斜面を下った。約八mの身長を持つ機体ヒトガタは草薮をなぎ倒しながら進む。俺自身の疲労は濃く、喉がひりつき、頭がふらふらする、いつも里での土木作業中に使っていた竹製水筒の中身はとうに空だった。そもそも中身を継ぎ足し忘れていたのだが。機体ヒトガタの過熱も決して軽くはなく、足元の踏ん張りに力が抜けているのを感じた。「しっかりしろ、集中しろ、これからが本番だぞ、皆を救うのだ」俺は自らを叱咤するべく声を出し、汗でぬめる手のひらを腿で拭った。わずかに機体から反応が帰ってくる。ううう――、唸り声のような筋肉の稼働音。ありがとう、大丈夫だ、いま俺たちは一人ではない、さあ行こう。


 朝靄の中、静寂の向こう側で何か音がする。僅かな話し声と、がらがらと何かを崩す音、そして怪鳥のような鳴き声。突然に靄が薄まり視界が開けた。三人の、いや三体の巨体が見えた。その巨大なモノは人よりはるかに大きく、ヒトガタよりはふたまわり小ぶりな大きさで、全長三~四mはありそうな大きさがあった。

 崩れ落ちた家の屋根をめくりあげ、その奥に首を突っ込んでいたその巨大で奇怪なモノは「巨大な猿」を思わせるシルエットをしていた。短い脚、長い腕、丸まった背中、赤茶けた毛深い皮。ヒトガタの近づく音に気が付いたのか、猿の一匹が屋根下から顔を抜きこちらを向いた時、その皺だらけの醜悪な口元に人の腕が垂れ下がっているのを見た、俺は言葉にならない声を発して、ヒトガタの右腕を繰り出した。


 その「巨大猿」の左わき腹に、下からすくいあげるように右拳をめり込ませた。不意を突かれたのか巨大猿は防御もできぬまま上体を折り曲げ、数メートル先まで転がった。ヤツの口元から若い人間のモノと思われる腕が――、腕だけが吐き出され、空を舞った。俺は間違いなくそれを見た。かつて人間であった、今は肉の塊となった部位。


 俺はそのまま棒立ちになっているもう一体へ飛びかかった、が、足元がすべり思うような跳躍ができなかった。巨大猿は怪鳥のような叫び声をあげて飛びずさる。もう一体も不穏さを感じてか飛びのいた。2匹とも犬歯をむき出しにした口元にべとりと何かを滑らせて吠える。赤いもの、脂のようなもの。

 俺は視界が赤く揺らめくような怒りを覚えた。こめかみに血液が激しく流れ込み、がんがんと頭の中で音がした、俺は雄叫びを上げて奴らに飛びかかる。が、巨大猿はすばやく滑らかな動きで横っ飛びに避けた。だめだ、リーチが足りてない。俺は巨大猿との距離を測りながら、倒壊した家屋から一本の丸木柱を抜き出し、しっかりと右手で握った。右手は先ほどの殴りかかった攻撃でも損傷をしていない、巨大猿の体は思ったほど固くはないようだ。俺は、ぶん、と棍棒となる柱を試しに振った、長さ四mほどの柱はしっかりとした丈夫さを示し、ぴたりと止まる、よしこれで奴らを奴らを――。


 ヤツラヲ全テ滅ボシテ――。


 怒りが全身を包む、俺は機体ヒトガタと一体になり一気に巨大猿に飛びかかった、右上段からのけさ切り、猿は後方に飛びのく、先の尖った棍棒は浅くヤツの胸元をひっかいた、踏み込みが甘い、もう一撃。突然左側からの衝撃、もう一匹の巨大猿が飛びかかって来ていた、両腕と両足で俺を激しく叩き、横転させようとしている、俺は転倒しながら身体を捻り、逆に巨大猿を押し込もうとした。そこに背後から衝撃、顔面から地面に倒れ込む。胸をひっかかれた巨大猿が飛びかかっている。くそっ、俺は両腕に力を込めて身体を反転させると、ごろごろと無様に地面を転がり背後の巨大猿を振り払った。その横を、最初に胸を殴った巨大猿が、先ほどまでの俺のいた場所に飛びかかっていた。巨大猿の動きは予想以上に素早く連携している! 3体は俺の周囲を囲みながらぐるぐると回り始めた。俺はなんとか手を離さないままでいられた棍棒を再度、ぶんと振り抜き威嚇し距離を取る。

 複数の敵と同時に格闘するのは困難だ。一撃で仕留めなければ背後や横から襲われてしまう。


 我ガ拳ニ雷ヲ――。


 違う、駄目だ。まだ周囲の捜索も済んではいない。怪我人がいるかもしれないのだ。全周囲に放電現象を起こす「雷撃」は使えない。


 俺は棍棒をもう一度高く上げ左上段から斬り込んだ。巨大猿はおおきく飛び下がって回避する。俺はそのまま前に踏み込みながら振り切った棍棒をくるりと手の中で回し、投槍の要領でそのまま奴に叩き込んだ。着地の体勢のまま避けきれなかった巨大猿の左肩に突き刺さり、ヤツは悲鳴を上げた。俺は投擲の姿勢のまま構わずヤツに向かって飛びかかり右肩からのぶつかっていった。背後で残りの巨大猿がわめくのが聞こえる。俺は斜め前転のような不安定な姿勢で目の前の巨大猿の胸元を押しつぶしながら前へと抜け、四つん這いになった姿勢で次の攻撃に備えた。


 巨大猿のうち一匹は左胸を押さえて動きが鈍い、もう一匹は怪我ひとつなく、先ほどの一匹はいま目の前で歯をむき出しにしてのた打ち回っている、俺はのたうつ猿の傍まで近づくとヤツの足元から蹴りを入れた。ぐぎゃ、というような悲鳴を上げ動きを止めた猿の胸元に足を乗せ、柱を手に取るとずぼりと抜き取り、両手で正眼に構え、改めて残りの猿へ向かって突進する。

 左胸を怪我をしている猿へ足を踏み出したところで突然の方向転換を試みる、来た! 横から襲いかかろうと飛びかかって来ていた無傷の猿へ横なぎに棍棒を振るう。両腕にものすごい加重がかかり、背骨と両肩の軋む音をコックピットの中で感じた。俺は棍棒が猿の両腕を、びぎり、とへし折る音を確かに聞いた。猿はその場でぐるんと後ろに回転するかのように身体を回すと顔面から地面に倒れ込み、びくびくと動きを止めた。

 俺はあらためて横構えにて丸太を構える。すると怪我をしていた残った猿がばっと逃げだした。逃がすものか。


 一歩踏み出したところで霧が急激に晴れ始め、周囲に人の姿が表れ始めた。倒壊した家屋、火で焼かれた家屋、まともに建っている家は一軒だってなかった。そこに薄汚れた衣に槍や斧を持った兵士と思しき者たち、幾人かは皮の胸当てや脚絆を身に着けてもいる、そんな奴らが一様にぽかんとした驚きの表情で立っていた。彼らは広場らしい村の一角に荷物を集め、略奪をしているのだった。その場所には数十名の村人も集められているようだった。俺はすぐさま目標を変え、村人を囲んでいる兵士を数人まとめて吹き飛ばした、悲鳴が上がった。村人を逃がさなくては――。


「何事だ!」


 兵士とは服装の違う、長い外套のような陣羽織のような派手な衣を身に着けた、骨太の屈強な男が姿を現した。両手に葉の付いた枝をたくさん持ち、火で燻しているのか枝からは煙がもうもうと立ち込めている。顔は顔料で塗られたのか刺青か、隈取くまどりかひどく威圧的な文様で描かれており、頭には鳥の羽飾りのようなものを付けた布を巻いている。腰帯には剣まで穿かれていた。


「儂の猿人えんじんに傷を付けるとはどこのヨトゥンだ、操者は何をしている!」 


 そうか、あの猿を操っていたのはコイツか。俺はヒトガタを陣羽織の男の前に進ませると、男めがけて手を伸ばした。


「何をするか!」


 陣羽織の男は驚きの声と共に両手で枝を振るった。もうもうと立ち込める煙がカメラに染みた、捕まえようと伸ばした手の動きを鈍らせ、男を逃がした。


「猿よ、ヤツを叩きのめせ!」


 陣羽織の出す煙に巻かれているとき、ぱす、と何か布のようなものがヒトガタの胸に当たったのを感じた。同時につんと鼻孔の奥で刺激的な香りがする。すると直ぐに、がががぉう! という興奮した叫びと共に、再び巨大猿が俺に向かって飛びかかってきた。

 前かがみの姿勢を取っていた俺は避けることができず、激しい音をたてて奴らを受け止めることになった。先ほど逃げた巨大猿のほか、新たにもう一匹が増えていた。二匹は激しく目を血走らせ、口から泡を吹きながら俺の体に噛みついてくる、長く黄色い犬歯ががりがりと肩の装甲板を削り取る。


 俺は二匹の猿を身体にまとわりつせたまま立ち上がり、村人たちから離れるべく走りだした、そばでまだ煙を上げている倒壊した家屋に向かって倒れ込むと、突き出していた木材に猿の一匹が貫かれ絶叫を上げる。俺は空いた腕で残る一匹を引きはがそうと――、はがれない! 恐ろしい腕力で猿は俺を締め付けている、顔全体に血管を浮き出させている巨大猿。つんと香る香料のほかに、陣羽織が燻していた煙の匂いが混じった、この匂いと煙で巨大猿を操っているのか!?


 俺は巨大猿をまとわりつかせたまま再度立ち上がると駆けだした。たしかこの道の先には川があったはずだ。あった! 俺は数メートルの斜面を飛び出して、猿を下に川に飛び込んだ。厭な音と水音を立てて浅瀬の水中に倒れ込む。これで猿の目をさまし、俺の香料を流し落とすことができれば、あるいは。

 数分の時間を経て、猿の動きが止まった。俺はしがみついたままがちがちに固まっている猿の長い指を引きはがし、立ち上がった。猿は溺死をしているようだった、醜悪な顔が水に沈んでいる。

 さばあああーー、という水音を立てて俺は立ち上がる。水を滴らせながら広場に視線を向かわせると、兵士たちが恐慌を起こしていた。


「お前はなんだ、どこのヨトゥンだ、聞いてない、儂は聞いていない…」


 茫然と立ちすくんでいる陣羽織に、俺は手刀を突き出した。ぎゃっと言う悲鳴と共に、ヤツの両膝を叩きつぶす感触が伝わってきた。これでしばらくは動けまい。俺はそのまま略奪をしていた兵士たちに向かって突進した。一人たりとて逃がすものか――。


☆☆☆☆☆


 結局、戦闘時間は二十分も無かっただろう。怪我をして動けなくなっていた巨大猿四匹も含め、俺は確実に始末した。兵士たちについては全てかどうかは自信が持てない、なにしろ散り散りに逃げられてしまうと追いかけるのは困難だったからだ。しかし道沿いに駆け出した兵士についてはことごとく蹴散らし、弾き飛ばし、踏みつぶした。自分が凶悪な殺戮者となることを確信した、しかし奴らを逃がす気にはなれなかった。


 朝靄が完全に晴れた頃、俺は村の広場に戻った。村人たちは茫然とそこに座り込んでいる。逃げる気にもならなかったのか、逃げだせるだけの体力がなかったのか。俺は彼らをできるだけ刺激しないようにと、今さらの心配りでヒトガタに片膝立ちの駐機体勢を取らせると、外部スピーカで声をかけた。


「俺は『社の里』の継手だ、この里が襲われたと聞き急ぎ駆けつけた。残った者はここにいる者たちで全てか、もしまだいるのなら――」


 突然に声が詰まった。俺を見上げる泥と煤と血で汚れた村人たち、頬を紫色や赤黒く染めた老人や若者、衣を引き裂かれた女と娘たち、腕を押さえ、肩を抱き、力なく座り込む彼らがあまりに痛々しく、また里のあちこちで倒れ、こと切れている村人を視界に収めていられなくなった。


「――すまない」


 嗚咽がこぼれた。情けない。力及ばぬことも、知恵が足りぬことも、今こうして涙を流してしまう自身の弱さすらも情けなく、悲しく、悔しかった。必死で嗚咽を押さえようとすればするほどに涙がこぼれた。手のひらで口を塞ぎ、拳を押し当て、泣くまい泣くまいと心で言い聞かせる度に涙がこぼれ、鼻水が滴った。


「なあ、あんた。その大きな身体を扱えるなら、家の屋根をどけてはくれんか。まだ下敷きになって閉じ込められている者がおるでな」


 身体を丸め、必死になって声を抑え込んでいた俺の耳に声が届いた。涙で歪んだ視界の先、目の前に痩せ程った老人が立っていた。粗末な衣類を身に着けており、杖を突いていた、おおきく外に湾曲した膝は、長い年月を生きてきたことを感じさせた。老人は真っ白な眉の向うで、きらめきを残す瞳をまっすぐに向け、こちらを見つめていた。


「泣くのはええ、泣いてくれてええ、あんたはやさしいお人のようだ。だが今は儂らを助けてはくれんか。今ならまだ救える命がおるでな」


 ああ、救おう、一人残らず救って見せる、まだ俺にやれることがあるのなら、必ずやり遂げてみせる。俺は唸り声のような返事を返し、ヒトガタを立ち上がらせた。


「どこから手を付ければいい、指示をくれ」


 鼻水で詰まった声で俺は言った。


☆☆☆☆☆


 夕方までかけて倒壊した家屋すべての屋根を取り除いた。下手に動かすと下敷きになっている者がつぶされかねない、村人の協力を得て、ひとつひとつ家々に人の反応のあるなしを確認し、声が上がればバランスを考えながらの撤去作業に従事した。


 結局、家屋の下で閉じ込められていたのは子どもが七人、大人が三人。僅か十人だった。広場に集められていた人は八十名ほどで、近くの森に逃げ、姿を隠していた者が四十名ほどいた、つまりこの里で救えた数は百三十名ということになる。

 鍛冶の里には家屋が五十戸はあったと聞いていた、つまり五百人程の人々が住んでいたはずだ。社の里へ逃げ出せた者が同数程度いたとしても、半数近くの者が亡くなったことになる。


 焼け落ちたゲヴンの家屋では、幼子に覆いかぶさるように背中を丸めた姿でこと切れている少女や娘たちの遺体を、広間の片隅にかたまっている状態で見つけた。槍で貫かれたのか、煙に巻かれたのか、俺は彼女らの姿を目にしたとき、胃の奥で何かが冷え固まったような感覚を感じ、声も出せないまま作業を続けた。


 村人の遺体の全ては、ひとつひとつ道脇に並べた。その変わり果てた姿を見て、家族や親しい者たちが泣き崩れもした。それでも最後に皆は俺に礼を言った。「ありがとう、ありがとう、あんたのおかげで助かった、奴らを蹴散らしてくれた、こうして対面をすることも出来たよ。あの猿めは人を喰らっておった――」俺は、彼らが必死になって振り絞って言ってくれたその言葉のひとつひとつに、何かが救われるように感じ、また救われるように感じることが申し訳なく思った。そして休むことなくヒトガタを動かし続けた。最後の家屋の屋根をどかし、すべての確認が終わったところで、俺は意識を失った。


☆☆☆☆☆


 こつこつとハッチの下を叩く音がして目を覚ました。見ると老人が棒を持ち、駐機体勢のまま活動を止めたヒトガタの外壁を叩いている。


「聞こえるかね、若者よ。社の里の継手殿よ」

「――あ、ああ」


 ひび割れた声が漏れた、喉が貼りつきうまく声が出ない。


「中にいつまでもおられないで外に出てきてはどうかな、大したものはないが皆で粥を作った。お主も食べないかね」


 そう聴いたとき、確かに空腹のようなものを感じた。俺は声にならない返事を返すとヘルメットの拘束を解くよう電子指示をだし、ハッチを開けて、外へ一歩踏み出して、そのまま地面に倒れ込んだ。脚に力が入らない、立ち上がることも出来ないまま、俺は地面に寝転がった。老人がそんな俺の傍らに立って声をかけた。


「お疲れのようだな継手殿よ、朝から日が暮れるまでお前さんには頼りっぱなしだった、眠っているようにも思えたが、さすがに飲まず食わずではまずかろうと思ってな。立てるかね?」

「今は、無理そう、だ」

「そうか、では儂が1杯もらってこよう」

「あ、いや…」

「遠慮することは無い、動ける者が動く、当然のことよ」


 老人は曲がった足でぐらぐらと左右に身体を揺らしながら、皆が囲んでいる鍋に向かって歩いて行った。俺はなんとか起き上がろう立ち上がろうとしたが、どうしても腹にも足にも力が入らず、諦めて空を眺めた。作業の終盤では夕焼けが見えていたが、今は宵闇の星空が見える。広場では即席の竃が作らたようだ、倒壊した家屋から掘り起こしたのか、鍋がいくつも火にかけられていた。

 俺は背中に地面を感じたまま、目の前に広がる夜空を仰ぎ見た、ヒトガタは片膝すわりで下を向いているため、まるで俺が覗き込まれているかのようだった。仮面の向うの瞳を感じながら俺は思った。


(あの子たちを救ってやれなかった、お前に合わせたかった、明るく朗らかでかわいらしい子どもたちだったんだ――)


 涙が再びあふれてきた。嗚咽は漏らさなかった、ただ哀しく、空虚な気持ちが全身を包み、俺はぼんやりと星空を眺めながら涙を流していた。


「泣いてくださるんだね」


 いつの間にか老人が戻ってきていた。俺は顔に手のひらを当てて泣き顔を隠した。


「申し訳…」

「謝らなくていい――。あんたは立派に勤めを果たしてくれたよ」


 老人のその言葉を聞いた瞬間、俺は再び嗚咽を漏らした。もう、止めることはできなかった。 

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