4月=日 ショッピングにて その1
若干ヤンデレにしたかったが本格的なのはまた今度……てきるかな?
「なあ高橋」
「なんだ?」
「今日は風が強いな」
「……これが噂に聞くデジャヴか?」
安心してください読者の皆さん。別にページを間違えてはいませんよ?
はい、理なんですが、非常に今まずい状況です。
えー、どれくらいヤバイかと言うとポケ○ンのレッ○ウザが三秒で泡吹いて死ぬレベルですね。
えー実際は風なんて吹いていません。ですが、目の前の二人からはなんか、禍々しいオーラが風と共に噴き出していて、背景に雷が落ちまくっているんじゃないかと思うくらい怖いんです。
……誰なのかって?
登場人物少ないんですからわかるでしょう!?
愛しのマイエンジェル、ヒカリと我が妹、真ですよ!
経緯?知ってどうするんですか!?デートしてたら真に遭遇。誰なのか問い詰められながら二人の間に次第と不気味な雰囲気が漂って……そこに高橋が通りかかって今に至る訳です。
正直帰りたい。
もし真に知られたらヒカリとこうなることが見えてたから黙ってたのに……!
「なあ高橋」
「嫌だ」
「あの二人を静められるのはお前しかいないと思うんだ(訳・とりあえず誰かに当たればあいつらも落ち着くだろう)」
「断る(訳・お前が勝手に散ってこい)」
「女子ならお前の方が扱い慣れてるだろ?頼むよ(訳・お前は彼女に逃げられたばかりなんだから女子に触れると思って逝ってこい)」
「もう遅い(訳・何をやってももう無駄なんだよ足掻くな見苦しい)」
あ、ダメだこりゃ。もう声が心に届いてない。
そんなことを話しているうちにだんだん向こうの二人も酷くなってきましたね……
「なんか最近お兄ちゃんが嬉しそうだと思ったら悪い虫がくっついてたんだ~へ~」
「悪い虫?理くんと付き合ってるだけでそこまで言うなんて……理くんも大変ね」
「言っとくけどお兄ちゃんは私のものだから!……いっそここで虫にトドメさして正式に私だけのお兄ちゃんに……」
「ストオォォォッップ!!」
慌てて真を止めた僕!さすが!
「理くん大丈夫!?」
「バカヤロ真!!俺を困らせたいのか!!」
「え、あ、うあ、い、いやお兄ちゃんを困らせたくは」
あぶねぇ!!こいつ今ダークサイドに堕ちかけたぞ!?あと高橋!!お前腹抱えて笑ってんじゃねえ!
「じゃあお兄ちゃん!?私とこいつどっちが大切なのよ!?」
「ちょっと!理くん?妹さん暴走してるよ?……でも当然私を選んでくれるよね?」
見ろ!ヒカリ困ってんじゃねえか!
考えろ俺!!
どうすればこの修羅場を逃げられるんだ!?
……できれば高橋に押し付けたいが。