表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幼魔王女  作者: take12345
6/31

■5話■




「その娘の年齢は?」


「今年二十歳になります」


「むむむ」


「なにがむむむだ。ホビット族は年齢よりもだいぶ若く見えるのだぞ。それに、人間よりも長生きだ。人間に換算すればこやつも少女じゃろう」


「目から鱗がでた。まだ人間の価値観を捨て切れていないようだった。しかしもう迷わない!見た目が12歳以下ならそれでいい!」


「というか、おぬしのストライクゾーンは12歳までなのか」


「ちなみにフレアちゃんはどストライクです」


「だから、そのようないやらしい顔をわらわに向けるでない。村長や、そこなホビットの少女を連れていく、その者に旅の支度をさせよ」


「ぃぃいいいいやっっほぉぉおおおおおおぅうううう!!さすがフレアちゃん。

命令とあらばフレアちゃん尿すら飲みます」


「誰がそんな命令するか!そこな娘、名を何と申す?」


「ペルシーっていいます!魔王様!えっと…」


「ロリコーン伯爵です。ホビットのお嬢さん。魔王様と世界の美少女達の下僕でございます」


「そやつは幼い少女にしか興味のない変態じゃ。気色悪いと思うが、わらわの配下ゆえ仲良くしてやってくれ」


「あ、はい!」


「魔王様、旅立たれるのは明日にしてはいかがでしょうか?今夜はお疲れかと思いますので、どうぞお休みになってください。寝床はご用意しました」


「ふむ、そうするか」


そうして、ホビットの用意したベッドにもぐりこんだ。低い天井の下、3つつなげたベッドにフレアは横になり、ロリコーンももぐりこんだ。


「おぬしのベッドは向こうに用意されておったぞ。なにゆえわらわのベッドにもぐりこむ。狭いであろう」


「こうしているだけでも魔力がどんどん回復するのです。フレアちゃんを守る為にもこうして力を蓄えさせてください」


「そう言われると拒否できぬのう。まあよいわ、よきにはからえ」


「はぁ、ぺろぺろ」


「っ!抱きつくのは構わんが、首筋を舐めるのはやめろ」


さわさわ。


「んっ、あ、明日はすぐに出発するからのう、おぬしもはやく休め」


翌日、旅装を整えたホビットの少女ペルシーは、フレアの泊った家の前で待っていた。

軽い朝食も御馳走してもらい、ホビットの村の全員が見送りを背にスダドカ国を目指して歩き始めた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ