表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

26/46

第25話 ミラリンピック日本決勝(後編・海戦)

「さぁ――ついに最終ステージ、海戦だぁぁ!」

DJブレイズの声に、スタジアムは総立ち。熱気と歓声が渦を巻く。


試合は激しく、観客の声も実況の言葉もかき消されるほどの攻防が続いた――。


そして――決着の瞬間。


「勝者、女王マリアぁぁぁ!!」

ブレイズの絶叫に、会場が揺れるほどの大歓声が響き渡った。


* * *


「最後の攻防戦なんて、やばかったな」アキラが汗を拭う。

「なんか途中から、ヴァルドも応援したくなっちまったよ」タケルが苦笑する。

「私はマリア様派かな。女性の憧れよ。最後の一言も最高だったわ」サクラが微笑んだ。


* * *


「皆さん、お待ちかね!」DJブレイズがマイクを掲げる。

「日本ミラリンピック・チャンピオン、女王マリア登場だぁ!」


観客「おおおおーーっ!」


DJブレイズ「まず最終戦についてお聞きします。ヴァルドの《アクアロドン》が先にお宝を見つけ、誰もが勝ちを確信しました。

しかし、マリアの《シーペガサス》が予想外の動きで勝利を引き寄せた。あれは準備していたのですか?」


マリアは堂々と微笑む。

「はい! 普段からあらゆる想定をして準備をしました。あとは、自分のミラモンを信じるだけですわ」


DJブレイズ「ヴァルド選手、この結果を受けて一言お願いします!」


ヴァルドは悔しげに歯を食いしばり、それでもはっきりと答えた。

「……悔しい。だが、女王の勝利は認める。次は必ず勝つ。そのために俺も挑み続ける」


観客「おおおおーー!」


「俺は必ず、もう一度立ち上がる」

そう言い残し、ヴァルドは背を向けた。観客の視線が、その背中にも熱を送っていた。


DJブレイズ「では最後に――女王マリア、皆さんへメッセージを!」


マリアは胸を張り、声を響かせた。

「今日は応援してくれてありがとう!

迷ったら、私の背中を見てですわ。

でも――次に背中を見せてくれるのは、きっとあなたたちですわ」


一瞬の静寂。

そして次の瞬間、スタジアム全体が爆発したかのように揺れた。

「マリアさまぁぁぁ!!」観客の熱狂が空を震わせる。


アキラは拳を握りしめた。

「……俺は絶対にこの舞台に立ちたい。こんな感動を俺も味わいたい。やってやるぞー!」


――日本ミラリンピック、優勝は女王マリア。

その名は世界大会へと続く大舞台に刻まれ、同時に、未来を切り拓く少年の心に火を灯したのだった。


* * *


それから三日後。


ギルドに、アキラ、タケル、サクラの三人は呼び出された。


「ガロスさんから呼び出しって、何だろうな?」タケルが首をかしげる。

「報酬返せとか?」サクラが肩をすくめる。

「やっぱり五千ミラは間違いでした、とか……」タケルが苦笑した。

「さすがにないだろ。でも、行ってみりゃ分かるさ」アキラは笑う。


ギルド長ガロスの部屋前。


秘書ナミ「ギルド長、お連れしました」

扉の向こうから、低い声が返る。


ガロス「通せ」


恐る恐る入室する三人。

「失礼しまーす……」


 重厚な机の向こうで、ギルド長ガロスが腕を組んでいた。

 その視線が、三人を静かに見据える。


ガロス「……よく来たな」


 一拍の沈黙。


ガロス「――実はな。報酬を多く渡しすぎた。返してくれ」


「えーっ!?」タケルが叫ぶ。

「……ほんとに返すんですか?」サクラが真顔になる。

「いやいや、絶対冗談だろ」アキラが眉をひそめた。


ガロスはニヤリと笑った。

「冗談だ。あれはお前たちが頑張った分だ。気にせず使え」


「……心臓に悪ぃっての!」タケルが安堵しながらも文句をこぼす。


ガロスは咳払いをして表情を引き締めた。

「さて――ここからが本題だ」


果たして、ガロスから語られる内容とは……。


――つづく。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ