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異世界への信号機

作者: あいたん

 信号機が3つ並んだ場所で車が止まると異世界へ入り込んでしまうという都市伝説。


1月×日、その日は土曜日だった。お昼過ぎ「ちょっと出掛けてくる」と言った夫が夜になっても帰って来なかった。心配した家族が警察に届けを出した。家族も警察も彼の携帯電話に連絡をするも繋がらなかった。翌日曜日になっても夫から家族に連絡がなかった。そしてその日の夜遅く、なんと夫が帰ってきたのである。それで家族は驚き、警察も彼を注意した。


 家族が「どこへ行っていたの?」と訊いても彼は「別に」と答えるだけだった。彼の話はこうである。土曜日の午後に出掛けた彼は自宅から離れたスーパーへ一人で行き買い物をしたという。スーパーの中は広く色々なショップがあって時間を潰していたそうだ。そして夕方になり自宅へ戻ろうと思った。しかし、彼はその前にスーパーから離れた書店へ行き、そこで本を立ち読みしたという。時間は夜になっていた。彼は帰ろうとした。


 書店から自宅へ車を走らせていた。途中、信号が三つ並んだ交差点で赤信号になり、車を止めた。すると車の周りに黒いモヤのようなものが現れそのまま飲み込まれたという。彼は車を走らせたがどこを走っているの分からなかった。彼は来た道へ戻る為に車を走らせた。どれくらいの時間が経ったのか、ようやく元の場所へ戻れたという。満タンに近かったガソリンはほとんど底を尽きかけていたらしい。そして自宅へ戻ると土曜日ではなく日曜日の夜だった。 この話が後に広がり、信号が三つ並ぶと異世界へ繋がるトンネルが開くと言われるようになった。

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