葬式
新しい朝は悲しい時になってしまった。
ただいまラナの葬式が始まり、王宮には国の住人と召使いが集まっていた。
王宮のある一部の部屋には、協会みたいな部屋があり、そこで葬式が始まっていた。
召使いや住人は悲しい顔をしているが、それ以上に悲しんでいたのは、ヴォルト達だ。
目の前で急に亡くなったラナの光景が脳裏に写り、忘れられずにいる。
シュルト、メル、ジナはとても悲しんでいた。
ジナの半獣と分かる両耳はラナが言ってくれた案で、帽子を被り、半獣とバレないようにしている。
ヴォルトもとても悲しく苦しい思いをしているが、ここは王としての気質を抜けてはならないと思い、苦しい思いを抱えながら、葬式に参加していた。
葬儀がかなり進んでいき、とうとうラナの亡骸を棺桶に閉じ、墓に埋める時がきた。
ラナが入っている棺桶は運ばれていき、ヴォルト達はそれを見ると、持っていかないで!埋めないでくれ!という気持ちが溢れていた。
シュルト、メル、ジナは泣き崩れたが、それをヴォルトは三人の後ろを擦り、自身の胸に抱き寄せ、悲しい気持ちが和らぐまで抱き寄せたままだった。
ヴォルトの本音は苦しく、泣き崩れたいのがいっぱいだった。しかし、私がしっかりしないとと思い、自分の気持ちを殺していた。
やがて棺桶は外に行き、それにヴォルト達は後を追った。
墓場まで着いて、一つの墓だけ穴が空いた状態だった。そこの墓に書いてあったのは、
「ラナ・ベーレ、ここに眠る」
そう、そこの墓はラナの墓だった。
ラナの入っている棺桶をそこへと入れて、埋めていく。
埋められていく棺桶を見るたび、ヴォルト達は気持ちが痛くなる。しかし、これを最後まで見届けるのが大事だと思い、しっかりと見つめていた。
とうとう棺桶は埋められて、葬式が終わった。
シュルト達をそれぞれの自室まで召使い達に送ってもらい、ヴォルトはラナの墓を見つめていた。
誰も居なくなったのを確認したヴォルトは、我慢してた気持ちが爆発し、ラナの墓の前に倒れ、
「……う…うわああああ!!」
ヴォルトの悲しみの声が響いて、雨が降ってくる。
ヴォルトは雨に濡れているが、気にしないでそのまま泣き崩れていた。




