ヴォルトの変化
あの日から数日経った。
ラナの言葉でだいぶヴォルトの仕事のミスが減っていき、段々と調子が戻ってきた。
今のヴォルトはもう迷いは無く、シュルトとメルに心配される事が無くなった。
ヴォルトがあの時の悩んでた時よりもしっかりと仕事をしている姿を見たシュルトとメルは
「本当に良かった…」
「…お父様、流石です!」
と、心配してる気持ちが無く、ヴォルトが王としての責務をしっかりしてる事に安心感が出てきた。
もちろんラナも同じ気持ちだった。
ヴォルトは今自身のやっている責務にだいぶミス無く、安定してきた事で心が落ち着いてきて、段々と自信を取り戻してきた。
その日の仕事はヴォルト自身も分かるほど気分が良く仕事出来た。
絶好調で仕事を進めるヴォルト、仕事に集中し過ぎてあっという間に夜の時間になる。
仕事が区切りが付いて、召使い達が料理を運んでいる時の料理の匂いでもう夕食なのかと気付き、ヴォルト自身が内心驚いていた。
まさかここまで集中してやれた事にびっくりしていた。
ヴォルトは王宮の中にある一部屋の作業部屋から離れ、食卓をする部屋へと移動した。
食卓へと着くと、そこにはラナとシュルト、メルが食事の準備をしているのを目にした。
「ヴォルト、随分と集中してましたね」
とラナはヴォルトが来たことに気付き、なんだか嬉しそうに声をかけてきた。
何故ラナは嬉しそうにしているかヴォルトは疑問になっているが、ラナはヴォルトが気分良く仕事をしている姿を見て、良かった事もあるが格好良く見ていたのもあった。
ラナはそれを言わないで、自身の中で留めておいた。
「今日もお疲れ様ですよ」
とラナはニコッと笑った顔をしたまま、お疲れ様の言葉をヴォルトに伝えた。
ラナが随分と嬉しそうになっているので、ヴォルトは
(なんか良いことでもあったのか?)
と思い、「ありがとう」と伝えた。
「ヴォルト様、ラナ様、シュルト坊っちゃん、メルお嬢様、食事の準備が出来ました」
と召使いの一人が料理が出来たことを伝えに来た。
その言葉を聞いてシュルトとメルは
「もう坊ちゃんじゃない!!」
とシュルトはツッコみ、メルも同じく
「私もお嬢様じゃないわ!!」
とツッコんだ。それにその場にいた召使いは驚いて「すいません!すいません!」といい、ラナとヴォルトは面白くて笑ってしまった。
二人の笑いで、シュルトとラナ、その場にいた召使いも笑ってしまった。
雰囲気も明るくなり、本当に良い日だなとヴォルトは思っていた。
その明るい気分になりながら、ヴォルト達は食事をする部屋まで一緒に歩いていった。
こんな日が毎日出来たらいいとヴォルトは心の中で思っていた。




