王族の過去 5
ヴァルカラ王宮にある塔の頂上で、ヴォルトとラナがいた。
ヴォルトは泣いていて、それを優しく受け止めるラナ、その場でヴォルトが落ち着くまでラナが側にいた。
ヴォルトが暫く泣き続けて何分か経った。
ラナが側にいたお陰で、ヴォルトは落ち着き、心が安定してきた。
泣いていたヴォルトは、落ち着いたからか、さっきまで泣いてた自分が恥ずかしくなり、顔を真っ赤にさせていた。
真っ赤にさせたヴォルトをラナは見て、ふふっと笑ってしまった。
ヴォルトはだいぶ気持ちが回復出来たみたいでラナは嬉しかった。
「…ありがとう、助かった」
とヴォルトは恥ずかしながらラナに感謝の言葉を伝え、ラナはにっこりと笑いながら
「いえいえ、いいですよ」
と優しく答えた。
ヴォルトとラナは一緒にそろそろ王宮に戻る事にし、塔の頂上から離れ、階段を下っている中、ヴォルトはこれからの事、無理しそうな時になるべくラナと一緒に頑張ってみようと決め、気持ちが軽くなっていた。
ヴォルトはその出来事は忘れられない記憶になった。それを思い出すと安心して、国の為に頑張れるようになる。
だが、それはより忘れてはならない記憶となってしまう。
その日の何日後に、ラナは亡くなってしまうのだ。




