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お嬢様、初めて外へ

 ラグとジナは歩き続けて、やがて外へと繋がる門の出入り口まで着いた。

 門へと着いた事でジナの気持ちは、初めて外へ行けるワクワクと、自分にとって未知の経験だからか不安な気持ちも出てきた。

 ジナは着ている服の横をギュッと握った。そんなジナを見たラグは

 「大丈夫ですか?ジナお嬢様?」

と心配した。それにジナは不安な気持ちを抑えるために一旦自身の両頬を叩いた。

 ラグはジナがいきなり自身の両頬を叩いたのを見て、驚いてしまった。

 よりジナを心配したが、ジナの顔を見て、その心配は余計だったとラグは思った。


 ジナの最初の顔は未知の恐怖で不安になっていたが、今の顔はその恐怖を感じずに、前を向いて行けるような、これからの事を楽しみになるような、そんな自信を満ちた顔をしていたという。


 「大丈夫ですよ! ラグ様! さあ! 行きましょう!」

 とジナはこれからどんな事が起きるか楽しそうに、前を歩いていたラグを抜いて、自分が先に進んでいった。

 そんな後ろ姿を見たラグは、

(この娘は強いな…)

 と思っていた。


 ラグは昔の事を思い出していた。

あの村を滅ぼした日を過ぎて、一人孤独に時忘れの砂を求めた旅を始まった日々、最初はとても不安がいっぱいで、なかなか眠れずにいた事があった。

だが、冒険を続けて段々と慣れてきたのか、気づいたらそんな不安がなくなっていた。その時は不思議と思っていた。

 だが、ジナは違っていた。不安な気持ちを吹っ切って、自分を鼓舞し、自ら前へ進んでいく。そんな後ろ姿にラグは凄いと心の中で思っていた。


 ラグがジナの後ろ姿を見て立ち止まっている所をジナは気づいて振り返り、

 「早く行きましょう! ラグ様!」

と手を振って明るくラグを呼んできた。それにラグは

 「すいません! 今行きますよ!」

と笑って、ジナの所へ急いだ。


 この時ラグが思っていた事は、

(なんとか幸せな生活がしやすくしないと)

 とジナの事を考えて、ラグの考えついたのを実行しないとと思っていた。 

 

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