食事 2
料理が届く間、ラグは自分が今まで冒険してきた所の風景、村、食べ物等をお城で孤立していたジナへ伝えていた。
その話にジナはほおほおと興味深く、ワクワクとしながらラグの冒険録を聞いていた。
聞いている間はあっという間に過ぎ、
「『山菜と鹿肉のステーキ』二つ、お持ちしました!」
と定員が器用に両手の手のひらに大皿を乗せて持ってきて、ラグとジナの前に置いてきた。
それにラグは「ありがとうございます」とお礼を言った。
ジナは目の前に置いてある山菜と鹿肉のステーキをおお!っと喜んで、目を輝かせた。
「では! ごゆっくりと!」
と料理を持ってきた定員は戻り、ラグは出てきた料理に目を向けた。
『山菜と鹿肉のステーキ』…来てきたその料理を見てみると、鹿肉のしっかりとした肉質の部分を使い、ジューシーに焼いてあり、そこに盛り沢山の山で取れたキノコ等を使い、油ぽい所をなくしている。
そのジューシーな所と山菜の旨味を活かした料理に涎が出てきそうだった。
ラグはそろそろ食べようと思い、ジナに
「それじゃあ、頂きましょうか?」
と聞いてみて、ジナはより明るくなり、
「ええ! 頂きましょう!」
と早く食べたい感じが伝わってきた。
ラグとジナは目の前の料理に両手を合わせて、
「「頂きます!」」
と二人は言った。そして、そのステーキの為に用意したフォークとナイフがあり、それを手に持って食べ始める。
鹿肉のステーキを切ってみると、弾力があり、肉汁が出てくる。
切った一部を口に運ぶと、その弾力で口が楽しみ、そして、肉汁で口の中に溶けていく。
ラグとジナはそのステーキの味にかなりハマり、食べる事を楽しんだ。
あっという間に山菜と鹿肉のステーキを平らげたラグとジナは満足していた。
特にジナは今日、こうして一緒に誰かと食事することがこんなにも嬉しい感情が出るんだと感じていた。
「とても美味しかったです! ラグ様、ありがとうございます!」
とラグに感謝の言葉を伝え、ラグはその言葉を聞いて、嬉しくなり、
「…! いえいえ!」
と笑って伝えた。
「では、そろそろお会計をし、外出しましょうか」
とラグは言い、席を立ち上がった。それにジナも同じく立ち上がり、ラグと一緒に会計をしに行った。
ジナは会計という単語は箱入りのお嬢様だったのであんまり耳にしてなかったから、どんなのか気にしていた。
会計の所に着いて、食べる時前に料理名が書かれている紙を渡されたので、その紙を会計の定員へ渡した。
その紙を受け取った定員は、会計をし、その値段をラグに伝え、ラグはジナの分の支払いをした。
そのやり取りをマジマジと珍しそうにジナは見ていた。多分これが会計なんだと思っていそうな顔をしていたと思った。
会計を済ませたラグとジナは、店から出てきた。
「では、腹ごしらえもしたし、行きましょうか! ジナお嬢様!」
とラグは張り切っていた。それは、ジナへ外はこんな風になっている事を伝えたい気持ちがいっぱいだったからだ。それにジナは
「はい! 行きましょう!」
と気合十分に答えた。
ラグとジナはヴァルカラ王国から外へと繋がる門まで目指して再び歩き出した。




