食事
外へと向かう前に一旦腹ごしらえをすることにしたラグとジナは、ラグが丁度見つけた料理店に一緒に入った。
「いらっしゃいませ!」
と定員の元気な挨拶が聞こえてきた。その料理店の定員全ては明るく、各自の仕事に全うとしていた。
「二人ですけど、空いてる席ありますか?」
とラグは挨拶してきた定員に聞いてみた。
「二名様ですね! 少々お待ちを!」
とその定員は言い、ラグとジナが入れる席を確認しに戻った。
それにジナはほおほおとさっきの定員のやり取りをまじまじと見ていた。それにラグは
(もしかして、初めて料理店で食べるのかな? お嬢様だし、王宮での食事だけなのかな?)
と料理店で食事するのは大丈夫だったかなと少し不安になった。
やがてさっきの定員が戻ってきて、
「お二人様のお席ありましたので、どうぞ付いてきて下さい!」
と言い、ラグとジナは付いていく事にした。
定員に付いて行く中、ジナはこの料理店で食事しているお客さんを見ながら付いて行っていた。
やはり慣れてないからかな?っとラグは思い、ジナに聞いてみた。
「ジナお嬢様はここでの食事に緊張してますか? 違う所へ行きます?」
とジナの事を考えて聞いてみたが、そんな事ではなかった。
「いえ、私実は誰かと一緒に食事や、誰かが食べている所とか見たことなかったので、こんな経験できる事に嬉しいと思っています!」
とジナは明るく答えた。しかし、そこでラグは疑問になった。
「誰かと一緒に食事とかしてないってどういう事ですか?」
とジナに聞いてしまった。それでラグは不味い事を言ってしまったと思った。だが、ジナは
「はい…私はあの部屋でしか食事を取ったことがなく、家族と一緒に食事もした事がなかったのです…」
と少し暗くなりながら、素直に話した。それを聞いてラグは、
(……大変だったんだな)
と思い、ジナを励ますために思った事を言った。
「では、今日という日は良かったですね。こうして一緒に食事することを楽しんで、外へ行きましょう。」
とラグは明るく言い、今日は一緒に楽しもうとジナへ伝えた。
それを言われたジナは驚きながらも、喜んで
「……はい!」
と明るく返事をした。
「では、こちらへどうぞ!」
と定員がラグ達が食事出来る席まで連れてきた。
そこの席は丁度二人分の椅子があり、テーブルに壁側へと沿った席であった。そこの席は入口から奥の方だったので、ラグ的に目立たなく良い席だと思った。
ラグとジナはその席に座り、目の前にメニューが書かれている板があり、その料理名を定員に伝えれば持ってきてもらえる。そして、その料理名の隣には値段も書いてある。
ラグは持っているお金が足りる事を考えて、先にジナにどんな料理を食べるか聞いて見ようとした。
「ジナお嬢様、どんなのたのみ…」
ラグの口を止めてしまった。
何故口を止めたのかは、ジナがそのメニューが書かれている板をどうするか分からず、板を逆さまにしたりして困っていた。
それにラグは少し面白かったから笑ってしまった。
「ジナお嬢様、定員を呼んで、そのメニューの名前を言えば持ってきてもらえますよ。しかし、その料理一つ一つには値段もあるので、食べるにはお金を支払うんですよ」
とラグはジナへ注文の仕方をラグなりの簡単な説明をした。
ジナはそれを聞いて、ほおほおと理解し、メニュー表をマジマジと見ていた。
(そりゃあお嬢様だから、こんな経験わからないよな)
とラグはジナを見ながら、ジナの立場を考えて思った事だった。
ジナは料理を決めたのかラグに
「これを食べてもいいでしょうか?」
とラグにその料理を見せてきた。それにラグはどれどれとその料理を見た。
「『山菜と鹿肉のステーキ』か〜 美味しそうな名前と値段もいい感じだからいいよ!」
とラグは名前からして美味しそうで、値段は銀貨2枚位だから大丈夫の声を言うと、ジナは喜んで
「本当ですか! ではそれにします!」
と決定した。ラグもジナと同じやつにし、定員を呼んだ。
定員に山菜と鹿肉のステーキを2つ頼み、定員はメモを取って戻った。これから2つ作ってくれるので、出来上がるまでの間、ラグはジナと話し合った。




