外へと目指す途中で
「では、いってらっしゃいませ、ジナお嬢様」
と沢山の召使いが見送る中で一番長く務めている一人のキリッとしている召使いの老人が言ってきた。
それにジナは外出するのが嬉しいように「いってきます!」と返事を返した。
ヴァルカラ王国から外へ出る道の中、ラグとジナの二人は歩いていた。
ジナは被っている帽子が風に飛ばないように片手で抑えていた。多分銀髪に生えている野獣の両耳は見えないけど、ピコピコっと動いてるとラグは思った。
ラグはジナと歩きながら思った事は、
(やっぱりジナお嬢様の事は住民に認知してないんだな)
と思っていた。
それを感じたのは、この国のお嬢様が自分の隣を歩いているのに、騒ぎが起きてなく、なんの変哲もない日常を住民は元気に過ごしていたからだ。
ジナは気にせずに王国内の色んな建物を見て、興味深々だ。そんなジナにラグは
(大変な生活をしてたんだな)
と可哀想に思っていた。そんな言葉を素直に伝えると酷い事を言っているみたいでラグは思っているだけにした。
かなり進んできたけど、まだ外へと続く門が着いてなかった。
なのでラグはジナの好きな自身の冒険録を話しながら進もうかなと思い、声をかけてみた。
「ジナお嬢様、まだ外へと繋がる扉は着いてないので、また自分の冒険してきた日々を聞きますか?」
その言葉を聞いたジナは周りの建物を色々と見ていた目をすぐにラグの方に向けて、
「本当ですか!?」
と、ワクワクして目を輝かせた。
ジナにとって、ラグの冒険録はとても聞いてて、凄い話に入り込める物だったので気に入っていた。しかし、そんな時に
グゥ
と誰かのお腹が鳴った。その音の発信源は、ジナだった。
ジナはお腹が鳴ったことを恥ずかしくなり、すぐに両手をお腹に当てて、顔を真っ赤にさせ、恥ずかしそうになった。
ラグはそんな事は気にせずに、ジナに
「お腹空きましたか? ジナお嬢様?」
と素直に聞いてみた。
それにジナは、恥ずかしくて声が出なかったので、頭を使って、頷いた。
それにラグは承知して、
「では、門から出る前に何かここらへんで食べましょうか? 自分も少しお腹空いていたので」
とニッコリと笑顔を浮かべ、ジナに聞いてみた。
それにジナは
「…ありがとうございます」
と恥ずかしがって感謝の言葉を伝えた。
ラグはここらへんで食べれる所はあるか見回した。そしたら、何処かで美味しそうな匂いがし、だいぶ近い位置に漂っていた。
ラグはそこへ向かう為に、ジナの手を気にせずに手を優しく握り、手を繋げてそこへと一緒に向かった。
ジナはいきなりラグが手を握ってきたので、驚き心臓がバクバクしていた。だけど、気にせずにラグに引っ張ってもらった。
美味しそうな匂いが漂っている所へとラグ達が着くと、そこで何か作っているお店へと着いた。
そのお店は今何人か食事をしていて、そこで食事をしている。
そこで作っているのは、サラダやお肉、お魚等があり、美味しそうな匂いがする。
店の中は何人かの定員が働いていて、調理や注文の受付、食器洗い等をしっかりと別れて仕事をしている。
ラグはここで一旦食事にしようと思い、ジナに
「ここで一緒に食事にしましょうか?」
と聞いてみて、ジナは喜んで「はい!」と答えた。
ラグとジナはそこで食事をすることが決まった。




