外出の確認
ジナの部屋まで着いたラグは、一旦深呼吸し、部屋の扉をコンコンッとノックした。それに部屋の中にいたジナが
「は〜い!」
とジナの朝の元気の声が聞こえてきた。それを聞いてラグは
「ジナお嬢様、ただいま参りました」
と今来た事を言った。
そのラグの声と言葉にジナは嬉しそうに
「まあ! どうぞ入って下さい!」
と聞こえてくる。多分今日のお出かけの事を楽しみしていたとラグは感じていた。
「では、失礼します」
とラグは言い、ジナの部屋のドアノブを回した。
部屋の中に入ってみると、目の前のジナの姿は昨日とは違っていた。
着ていたドレスとは違い、外出しても目立たない、青色の生地に小さな花が沢山描かれている可愛らしい服装をしていて、頭に被る帽子やフード付きのコートを羽織っていた。
「お父様からこの格好で出掛けた方が良いと聞いたのでどうでしょうか?」
とジナは言い、ラグの前で大丈夫か見せるように回った。
ジナの着ている服装は何も問題もなく、似合っていたので、ラグは
「いい感じですよ、ジナお嬢様!」
と素直に言った。そして一つ思った事は
(ちゃんと半獣だとわからないように帽子とフード付きのにしたんだな)
と思った。
あの半獣の耳を出した状態で、外へ出ると危ないと思っていたので、そこを考えたヴォルトに少し感謝をした。
「では、ジナお嬢様、そろそろ参りますか?」
とラグはジナの準備は完了してると判断し、聞いてみた。それにジナは何も気にせずに目を輝かせて、
「はい! 行きましょう!」
と言った。
これからラグのヴァルカラ王国での初の仕事で、かなり重要な仕事が始まった。




