ヴァルカラ王宮
ラグはただいまヴァルカラ王国のお城で、客室の高めのソファーに座っている。
どうもラグは高めの品物に触れるとかなり神経を使っていた。
高めのソファーの他には、長めのテーブル、テーブルの上には高めのお菓子が置いてある。
え? 本当に自分がここに居てもいいの?
とラグは心の中で一番に思っていた。
何故ラグがお城に招待されたのかは、国王か依頼内容を詳しく説明するために招いたからだ。
ラグはソファーに座っているが、体が固くなってしまう。
それを見、ラグを招いた国王、ヴォルトは対面のソファーに座って、
「そんなに緊張しなくても良い、ただ仕事の内容を聞いてもらうだけだ」
とラグの緊張を和らげようとした。
ヴォルトの容姿は、髪はまるで獅子みたいな茶髪で王としての雰囲気をもち、目は鋭い感じで、歳は30丁度らしい。
「では、依頼の内容を詳しく話そうか」
と、ヴォルトは真剣な顔になり、ラグを見つめた。
ラグはいよいよかと思い、どんな仕事でもやり切るように気持ちを構えた。
「ある半獣の女の子を捨ててきて欲しい、それだけだ」
(……え?)
ヴォルトのその衝撃的な内容に、ラグは内心驚き過ぎていた。
「この依頼は、なかなか出せなくて困っていたが、やっと決めることができた。そして、この仕事は内密でお願いしたい」
とラグが驚いている事を知らずに、ヴォルトは話を続ける。
ラグは驚き過ぎて、仕事の内容が頭に入らないような感じになっていたが、しっかりと聞き取っていた。
ラグが聞き取りながら思った事は
(まさか自分と同じ半獣の子がいたんだ)
と、初めてラグと同じ境遇の子を知ったので、その子について知ってみたい事や、これから捨てられる事に悲しみが出ていた。
「え〜と、その半獣の子はどんな子なのですか?」
ラグはその子について知りたいと思い、つい口が滑ってしまった。
それを聞いたヴォルトは難しい顔をしながら、話す決心をし、その子について話した。
「……私の娘だ」
「…………」
それを聞いたラグは沈黙した。
何故そんな事を出来るのか、自分の娘なのにと怒りが出てきそうになり、また野獣の力が出そうになるが堪えた。
これがラグの初の仕事になった事は、ラグ自身、嫌な思いをした。




