驚きの依頼内容
朝早く、依頼所の前に着いたラグは心臓がバクバクとしていたが、ラグの目には不安の気持ちがなくなっていた。
依頼所が開いたら、すぐにラグは一番乗りで役員に尋ねる。
「すいません、昨日の役員の方に明日もう一度来てくれませんかと言われたので来ました」
と声が途切れ途切れにならずに、真っ直ぐにしっかりとした声で昨日と違う役員に話す。
それを聞いた役員は
(この子…凄い気迫あるな…)
とラグの気合が入っている雰囲気を感じ、凄い子だなと感心をした。
「わかりました。少しお待ち下さい!」
とその役員は言い、昨日のラグの担当した役員を探しに戻った。
ラグの心臓はまだバクバクとしている。
(ここまで来たんだ…しっかりとしないと…!)
とラグは内心で自分を鼓舞していた。
やがてラグの担当していた役員がやってきて、ラグと二人での話し合いが始まった。
とうとうきたかとラグのドキドキがピークにいきそうになった。
「では、ラグさんの言った条件での仕事を探してみましたが…」
早速役員はラグに探してみた結果を話した。それにラグは息を飲む。
どうかありますようにと祈り始める。
「ある仕事が一件ありました」
その言葉でラグは一瞬、頭が白くなったが、すぐに意識を戻し、やった!と内心でガッツポーズをしていた。
「良かった! その仕事はどんな仕事ですか?」
とラグはその仕事の内容を聞いてみたら、ラグの担当している役員は難しい顔になった。
その顔を見たラグは、え、そんなに大変なやつなの?と思っていた。
担当の役員はこれは素直に言ったほうが良いと思い、ラグに話した。その仕事の内容は
「ある人をなるべく遠くへ運ぶという仕事です。 これは国王からの依頼です。」
え? 国王様からの依頼?
とその依頼内容と依頼主でラグの頭は一瞬でショートになった。
これがラグのヴァルカラ王国での初の仕事になったという。




