依頼所
「今回どのような要件で来ましたか?」
と依頼所の役員がラグに質問してきた。
ラグは王国の中、なんとか依頼所を見つけて、早速仕事の紹介を貰おうと、今役員と相談している。
「え〜と、ゾータ大陸への出港に向けてお金を稼ごうと思ってここに来ました」
とラグは素直に答え、役員の人はふむふむと頭を縦に軽く振って、ラグの言葉をよく聞き取るようにしている。
(依頼所ってどんなのか分からなかったけど、親切な所なんだな)
ラグは初めて依頼所で仕事の紹介をしたので、役員の対応の親切さに関心していた。
「なるほど… 確かにゾータ大陸への出港は結構なお金が必要ですね… 少しずつお金を貯めていきたいのですか?」
と役員はゾータ大陸行きの船がお金がかかること理解していて、暫くヴァルカラ王国で過ごす事を考えてるかラグに聞いてみた。
それを聞かれたラグは困ったように答えた。
「それが…宿屋で3、4泊で泊まる予定でして…」
ラグは今、少し冷や汗をかいて、結構厳しい条件だったかなと思っていた。
それを聞いた役員は顔をしかめて、少し考えるように口を閉ざして、静かになった。
その静かの空気はラグにとって、上手くいくかいかないかの緊張感で、心臓がバクバクしていた。
(どうか…大丈夫でありますように…!)
とラグは内心、必死に祈っていた。
顔をしかめた役員は真剣な顔に戻した。それにラグはゴクリと喉を鳴らした。
「では、短い期間でゾータ大陸に行ける程の仕事を探してみますので、また明日来てください」
と微笑んで、任してくださいという顔を役員はしていた。
それにラグは少し安心し、ホッとした。
「では、すいませんがお願いします!」
とラグは深々とお辞儀をし、感謝の気持ちを体で表した。
それを見た役員は、礼儀正しい子だなと思い、見つけなければと自身に気合を入れた。
ラグは依頼所から出て、明日にピッタリな仕事が入る事を願いながら自分の泊まっている宿屋まで歩いて帰る。
これでラグのヴァルカラ王国での生活の1日目が終わった。




