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ヴァルカラ王国到着

 ラグは再び旅を始めた。

それは、かなりの決断した事だった。

 本当はガートとシャーレとの暮らしは満足する時間だった。しかし、ラグの中の幻聴が許してくれず、旅に出ることになった。


 段々と暗くなる森の中をラグ一人で歩いていく。

 「……そろそろ野宿出来るところ探さないと」

そのラグの声は、まだ暗い印象で、まだ吹っ切れずにいた。


 ガートとシャーレの家から出て、結構な距離を進んだ。

 森の中は暗くなり、ラグは今、焚き火の熱で温まりながら、狩猟した兎の焼いた肉を食べている。

 ラグが食事をしていると、やはりあの老夫婦のご飯を思い出し、涙が出てきそうになる。

 (暖かくて…美味しかったな…)

と涙を流しながら、焼き肉をガブリと食べた。


 寝る場所は、簡易的に木の下で来ていたフード付きのマントを毛布代わりにし、木に寄りかかる感じにしている。

 今日は眠れないのか、ラグは夜空を眺めていた。

 「……僕はいつか時忘れの砂を手に入るかな…」

と少し不安な感じの声を出した。

 ラグが旅を始めてから長く冒険をしてきた。

 その中で、感謝されることもあった。半獣とバレた時に殺されそうにもなった。

 そのラグの小さな背にはおもりのように重くのしかかっていた。

 それでもラグは進まないといけないと自分を鼓舞して冒険していく。


 夜空の星たちは輝いて、ラグは星たちが自分を応援するような風に感じ、少し落ち着き、寝ることに専念した。

 ゆっくりと目を閉じて、警戒心は解かずに、夜を明けるのを待った。


 無事に夜が明け、朝がやってくる。

朝が来たことで動物達は活発になり、鳴き声とかが聴こえてくる。

 それにラグはゆっくりと目を開けて、背伸びをし、朝食の材料を取りにいく。


 朝は軽いものが食べたいということで、ラグは食べれる木の実を探すことにした。


 森の中を歩いて、何か木の実があるか暫く探していると、

 「…あれ? 森の出口かな?」

どうやら森の出口に近づいた感じで、一回出てみるとそこには、


 壁があり、門番が一人いる。しかし、それだけではない。

 壁から向こうにあるお城が少し見えていて、その場所は大規模に広がっている。

 そこで住んでいる住人もいるとラグは思った。

その情報がわかるとラグは顔を明るくし、やっと野宿する必要ないことが分かった。

 そして、このお城のある所なら『時忘れの砂』に関する情報があるかなとも思った。


 ラグは急いでその場所へ目指して走り出した!


 ラグが急いで向かった場所は、かつてガートとシャーレが住んでいた王国。


 ヴァルカラ王国だった。

 

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