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ガートとシャーレの決意

 「……本当に宜しいのですか?」

と依頼所の役員が確認の為にシャーレとガートに聞いている。

 その内容はヴァルカラ王国から出て、森の中で家を作り、暮らすという内容であった。


 真剣な顔をしたシャーレと、まだ顔が暗いが少しだけ光を取り戻し始めたガートが同意した。

 それに役員は、この決意は硬いことが分かったので、必要な手続きを準備し始めた。


 やはり依頼所の中でもガートとシャーレの存在は浮ついてる感じだった。

 ボソボソと聞こえない声が所々に聞こえてくる。しかし、そんな中、一人の男性がガートとシャーレに対して侮辱の言葉を言う。

 「本当によかったわ〜 あんな化け物の子を産んだ人と離れられるとは〜」

 と顔にニヤけながらに軽々しくそういう言葉を言う。


 その言葉にシャーレは我慢をするが、ガートは頭に来た。その言葉は自分が殺したフローラの事、愛する妻シャーレを見下す言葉だったので、

ガートはその男目掛けて走りだし、顔を思い切り殴り飛ばした!


 その行動にシャーレは驚いて、依頼所内の空気が変わる。そして、ガートは殴り飛ばした男に言う。

 「俺の事はどうでもいい…ただシャーレの事を悪く言ったら、次は俺と一緒に地獄に落ちようぜ」

 と殺意の圧をかけ、殴られた男は怖がり、依頼所から急いで出た。


 シャーレは本当は止めるべき場面だったが、ガートの言った言葉にシャーレは嬉しかった。

 私の事、大切に思っていることに胸が高まった。


 役員が戻り、いくつかの書類を持ってきた。その書類は、王国での生活を離れること、支援がないこと、様々な書類があった。

 それにガートとシャーレは目を通して、支援がないことが不安になるけど、二人で、いや、亡くなったフローラの分を含め、三人で頑張ろうと決めた。


 無事、依頼所での書類の記入が終わり、家路に帰ることだった。

 シャーレはガートが言ったあの時の言葉を思い出し、小さく「…ありがとう」と呟き、それを聞き逃さなかったガートは「…こっちこそありがとう」と言った。


 これからはヴァルカラ王国での生活は出来ないが、この二人はお互いに支え会えるよう頑張ろうと思っていた。

 


  

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