新しい日常
あの一件からガートとシャーレの生活が凄く変わった。それは悪い方向へ。
ガートはあの時の光景が夢で何度も見ることになり、寝ることが苦痛になることが多くなった。そして、フローラの部屋だったところの扉の前に膝まついて、ごめん、ごめん、という謝罪の言葉を繰り返すようになることもあった。
それにシャーレは心配になり、仕事ができない状態になっていると思い、依頼所に連絡し、生活の補助を受けた。
シャーレ自身も生活する時、苦痛に感じるような事があった。それは、外を外出してる時の周りの人の目が、まるで化け物を見るような冷たい視線を感じるようになった。
親しかった人にもその視線で見られ、シャーレが声をかけようとしても、無視されることが多くなった。
そんな日々が続き、ある日の夜中、シャーレは不思議な違和感と共に起きた。
(何かしら…この違和感…)
と思った。ベッドの隣には寝ているはずのガートがいなかった。それにシャーレは悪い予感がし、急いで寝室から出た。
家の中、急いでガートを探している。もしかするとと思うとマイナスな思いがいっぱいでシャーレは不安になる。
シャーレは直感で調理場に行ってみた。その直感のお陰で、
膝まついてるガートが、自身の首に包丁を向け、震えながら泣いていた。
それにシャーレは驚き、急いでその包丁を叩き落とし、ガートに怒鳴った!
「ガート!! 何してるの!?」
これで2回目のシャーレが見たことない怒りの顔をした。
それにガートは目が死んだような感じになっていて、涙が出ていた。
「俺は…もう駄目だ…夢でもフローラが出てきて、俺の事を恨むような言葉を言うんだ…それに、仕事にも行けないほど駄目になったし、シャーレも迷惑かけている…だから…」
とガートは弱音が出てくるようになっていた。もうガートの心は余裕がなく、苦しんでいた。
そんなガートの様子になんて声をかけるかシャーレは悩んだ。
確かに、あの一件で私達の生活が悪い方向へ行くようになった。
だけど、これは私達が悪い訳では無い、この王国の人々が悪いと思う。
なら…
とシャーレは自身の頭の中で慎重に考えて、閃いた。
「俺とは離れたほうが…」
「落ち着いて! ガート!」
ガートがシャーレと離れたほうが言いという言葉を言う前にシャーレはガートの言葉を遮った。
「私も結構苦労したわ、だけどこれは何も私達はやってないし、フローラも悪い事はしてない。これはこの王国の人々の思っていることが悪い。」
シャーレは優しくガートに声をかけて、落ち着かせるようにし、
「私、思ったんだ。」
そこでシャーレは閃いた事を発する。
「私達、この王国から出て、静かに暮らせない?」
という、ガートとシャーレのヴァルカラ王国から離れ、静かに森の中で過ごす事を言った。




