日常の終わり
ガートは我が娘、フローラの首を斧で切った。
その感触は肉を切る感じで、スッと行った。しかし、フローラを切った事で自身の中でとんでもない事をしたのを今更後悔した。
周りを囲んでいた人達は
「早く退治出来てよかった〜」
「これで安心に生活出来る」
という言葉を言って、次々に去っていく。
その言葉の数々を聞いて、ガートは
(お前らは人の気持ちがわからないのか…)
と強い憎しみがあった。しかし、もっと強く憎んでいるのは、ガート自身だった。
集まっていた人達が全員去ると、シャーレは怒った様子でガートに近づいた。その怒りは今まで見たことない程の顔をしていた。
ガートに近づいたシャーレは、一発ガートの頬に平手打ちをした。
「……何してるのよガート!!?」
とシャーレは今、一気に溜まっていた気持ちを爆発した。気持ちを爆発したせいか、涙がいっぱいになっている。
ガートはそのシャーレの顔を見ると、自身の今のやってしまった罪を感じてしまった。
大切な我が子を自身の手で殺した罪というのを。
ガートは震え始め、手に持っていた斧をポトッと落として、亡くなっているフローラに対して、
「ごめん…ごめん…ごめん…」
と呟き始めた。
ガートの心は壊れ始めてしまった。
シャーレはそのガートを見ると、結構思い詰めていた事を感じ、怒りが収まった。
ガートは泣き出し、亡きフローラの前で座り込んでしまった。それにシャーレはガートを落ち着かせる為に後ろから抱きしめた。
ガートの悲しみに比例したのか、雨が降り出し、そこにいる二人に雨が強く当たっていた。
これで三人家族の日常が終わってしまった。
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