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ガートの決意

 ガートは急いで足を動かしていた。

先程の捕まえたという言葉が聞こえた場所へと。

ガートの今の気持ちは不安でいっぱいであった。

 (フローラ! フローラ! フローラ!!)

とガートは懸命に我が娘の無事を祈った。


 やっとその場所へと着いた。しかし人が多く集まっており、その中心にフローラが居ることが直感で分かった。

 ガートはなんとか人と人の間を通り抜けようと頑張る。

 「すいません! 通してください! すいません!」

 早くフローラを助ければという気持ちが強く持ち、どんどんと進んでいく、そして中心へと着いた。


 今、フローラは二人の大人に抑えられ、もう一人の大人が斧を持って、フローラに近づいていた。

 フローラは嫌!嫌!と怖がっており、目に涙が溢れていた。


 それを見たガートは目を見開いて、

「やめろおおおおお!!」

と急いで捕まっているフローラと斧持ちの人の間に入る。

 「おい! どけ! そいつは半獣だぞ!!」

と斧持ちの人はフローラの首を取ろうとする。

周りの人々は邪魔するな!のクレームの嵐が次々と発する。

 そのクレームの嵐を聞いているフローラは怖くなってきた。

 ここまで人が変わるとは思っていなかったからだ。


 「ま…待ってくれ!この子は俺のむすめなんだ!やめてくれ!」

 とガートはなんとか説得をする。しかし、周りの人はその説得に聞く耳を持たない。

 殺せ、殺せとのコールが響いてくる。

 ガートはなんとかしようと考えていると、ふと一人の住民が

 「もしかして、そいつも半獣じゃないか?」

と言われた。それにガートは

 「いや! 違う!」

と反論をしたが、その反論にも聞く耳を持たない。

 「確かガートだったよな… シャーレも半獣という事も有り得そうだな…」

と愛する妻の名前を出し、シャーレも半獣じゃないかという疑いが出た。

 それにガートは息を飲んだ。今、大切な妻と娘が天秤状態で、どちらかを守らなければならない。


 「それじゃあ、その娘を殺し、ガートとシャーレを殺そうか」

 と一人の狂った思考が周りの人々に伝わり、その考えに賛成の人が多かった。

 (もう…だめか…)

とガートは思い、苦渋の決断をする。


 ガートは斧持ちの人に近付いて、

「その斧を貸して下さい」

と言った。それに斧持ちは警戒したが、ガートはとんでもない発言をする。


 「私達、夫婦が半獣ではないことを証明するためにこの子を私が殺します」


 その言葉を聞いたフローラはえ?と思い、大好きな父さんが自分を殺す事に理解が追いつけなかった。

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