王国内の混乱の始まり
ヴァルカラ王国の路地裏へと純粋な探究心で奥へと進むフローラ。
今のフローラは自分の事を物語の冒険者と思っている。
ヴァルカラ王国は貧富の差はあまり激しくない。それは依頼所という存在が大きいからだ。
依頼所のお陰でその人に似合う仕事の紹介があるから、とても安定のある生活が出来ている。
フローラはどんどんと進んでいくと、そこで子ども達が集まって、色んな遊びをしている。
チョークみたいな石に地面に絵を描いたりする子、紐を持って縄跳びする子等がいた。
その子ども達を見たフローラは、とても楽しそうで遊んでいて、わぁ〜!と目を輝かせた。
ある一人の男の子がフローラに気付いて、
「あ! 君も一緒に遊ぶ?」
とこっちに来て遊ぼうと誘ってきた。それにフローラは
「…!うん! 遊ぼう!」
と誘われて嬉しくなり、そこの子ども達と遊び始めた。
同じ位の子ども達と一緒に遊ぶ事にフローラは新鮮さを感じ、とても嬉しかった。
縄跳びをする時に、フローラの楽しさの気持ちが爆発しそうになった。そんな時…
ミシミシミシ…
という腕が変化しそうな感覚がフローラに襲った。その感覚にフローラはひざまついて、苦痛の顔をした。
とても痛々しい顔をし、両腕をお腹に包んでしまう。
その様子にその場の子ども達は心配になり、え?大丈夫?とフローラに近付いてくる。
フローラはその感覚に見覚えがある。
(もしかして…これ…!?)
と段々と焦り始め、呼吸が荒くなってくる。
やがて、腕が変化する音が大きくなり、その音が止まった瞬間…
フローラは両腕を上に上げ、人間の腕から野獣の腕へと変化していく、その瞬間にフローラの周りに居た子ども達が見ていた。
そのフローラの変化に子ども達は恐怖を覚え、
「う…うわあああ!!」
と一人の男の子が逃げ、それに続いて他の子ども達も逃げていく。
やがてその場にはフローラしか居らず、フローラは焦っていた。
「ど…どうしよう…戻って! 戻って!」
と元の人間の腕に戻そうと願った!願った!
しかし、戻すことができない…
おい! 子ども達が怖がってるぞ!
どうしたんだ!?
と路地裏の外ではザワザワと人が集まり、騒ぎが起きている。
その状況にフローラの脳にパニックが溢れ、冷静に判断できなくなり、すぐに路地裏からは表に出た。
野獣の腕になった状態でだ。
野獣の腕になったままフローラが路地裏から出ていくと、
「は…半獣だあああ!!」
「早く捕まえろ!!」
と騒ぎがより大きくなった。
早く逃げないと、あの自分達の家に行かないと
とフローラは切羽詰まりながら、走っていく。
フローラの後ろにはフローラを捕まえようとしてくる住民達が来る。
フローラと住民達の追いかけっ子が始まる。




