フローラの外出
「やっと久しぶりに一人で外に出れた〜」
とフローラは久しぶりの一人での外出に、不思議と開放感を感じていた。
シャーレにバレずに外出出来たが、外にはガートの存在がいる事を思い出し、見つからないようにしようとフローラは思った。
フローラはどこに向かうか考えながらヴァルカラ王国内を歩いていた。フローラを知っている住民は心配しながら、大丈夫だった?と声をかけてくる事があった。
それにフローラは
「うん!大丈夫!」
と元気に返事をした。その言葉に安心する住民も居れば、なんかあったら家に来てと言ってくれる人もいた。
やはり、ガートとシャーレがあの日から様子が変わったからフローラに何かあったか心配していた。
フローラは今の時間を楽しんでいた。一人でヴァルカラ王国内の色んな所を見て回る。
依頼所、宿屋、協会…様々な建物を一人で見て、不思議と冒険気分を味わっていた。
見て回る途中、暗い路地裏をフローラは見つけた。路地裏は暗い雰囲気で不気味だが、フローラの無邪気な冒険心を駆り立てた。
フローラはそのまま路地裏の冒険へと行った。
シャーレは家事を終えて、フローラの部屋の前に着き、
「フローラ〜 一緒に遊びましょう〜」
と我が子とのふれあいの時間を作ろうとしたが、フローラの部屋から返事がしないで、風の通り抜ける音が聞こえた。
その音にまさかとシャーレは勢いよく扉を開いた!
「ああ!! なんてことなの!?」
とシャーレは驚いてしまった。
フローラの部屋は、絵本などが置いてあり、そして、部屋の窓は開いたままだった。
フローラの姿はなかった。
シャーレは急いで外へ出て、フローラを探すように駆け足で王国内を探し始めた。
段々とガート、シャーレ、フローラの三人家族の崩壊が近づいてくる。




