日常の崩れ始め
「つまらないな…」
と家にいるフローラは呟いた。
フローラはほとんどが家で過ごす事になり、外に出る時はシャーレと一緒で、過保護になっている。
それにフローラは少し苦痛だと感じ始めた。
前に一回フローラはシャーレに
「私、一人で外で遊んでもいい?」
と聞いてみたが、シャーレはすぐに「ダメ!」と反射的に否定してしまった。
シャーレは自分が反射的な言葉を言ってしまった事に、ハッと気が付き、なるべく優しい顔に出来るようにし、
「いきなりダメって言ってごめんね、私と一緒に外に出る事なら大丈夫よ」
と優しく声をかけた。しかし、フローラはそのシャーレの不器用な笑顔を見ると、少し苦しく感じた。
ガートは依頼所の役員から休業することを勧められて、今は家でシャーレの手伝いをしている。
今日買い出しに行っているのをフローラは聞いていた。
ただいまシャーレは家の中を万遍なく掃除をしている。
ただいまフローラは自室で一人になっている。
フローラはまだ幼いので、外で遊びたい気持ちが強かったので、悪知恵を働いた。
(この窓から外に出て、戻ってくればバレないよね!)
そうシャーレとガートに気付かれずに、外に出て游ぼうとしていた。
そうと決まったフローラは、なにも準備をせずに窓から外に出た。フローラの自室は1階にあるので、怪我なく外に出れた。
まさかフローラが自ら外に出る事は予想してなかったシャーレはまだ気づかない。
フローラはワクワクしながら、シャーレに気付かれずに、上手く家の壁付近を周り、急いでヴァルカラ王国内への冒険を始めた。
それがフローラ自身、大きな事が起きる事を知らずに市場などに向かって行った。




