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集合

日ノ出が出る頃、丁度鳥が鳴き声を鳴らし、一日の始まりを告げた。その時にラグは目を覚ました。手配された宿屋のベットからう〜んっと背伸びをして起きた。

「よ〜し、これから討伐か〜自分だけならいいけど、他のメンバーがいるのは嫌だな…」

と他の人がいることにとても嫌気があった。

その事に頭を悩んでいると、

「起きているか?ラグ君」

とゲイルの声が扉の先から聞こえた。どうやらラグを迎えに来たらしい。

「はい。起きてますよ。ゲイルさん、急いで準備します!」

ラグはゲイルが迎えに来たことで、すぐに意識をはっきりさせ、荷物の準備を始めた。


ラグは野獣討伐に必要な物を小さな荷物に入れていく。

暗い時に必要な明かりをつけるためのマッチ、小さい刃物だが応用が効くナイフ、そして、父親との思い出の剣。

その剣を手に持った時、ラグは悲しそうな顔をしながら、

「今日、頑張ってくるね。父さん」

と言い、その剣を腰にさげ、表情をいつもの真面目な感じに戻した。


討伐に必要な物を準備し終えたラグは、部屋の扉に手をかけ出た。扉の近くにゲイルがいたので

「準備出来ました!いつでもいけます!」

と準備万端のことを伝えた。それを聞いたゲイルは

「では行こう。討伐メンバーは3人で、その中にラグ君をいれて4人だ。その3人はもう集まっているから急ごう」

と何人参加しているかを話し、集まっている事も伝えて、2人は宿屋から出た。


村の中を2人は歩いているが、朝早く行動してるので、昨日の活気はなく、商人は品物の準備とかをしていて、とても静かである。鳥の鳴き声だけが響いていた。

2人が門の前まで行くと、3人の大人がいた。

3人の持っている武器はそれぞれ、弓、斧、剣である。歳は弓と斧持ちが30代前半、剣持ちがその中で若く、20代前半だ。

3人はこちらに気付いた。

最初に声をかけてきたのは、弓持ちの帽子を被ったとても討伐に慣れている大人だ。

「君がラグ君かい?どうも、私はマルス・ジーナ。そして、あの斧を持っていて、とても屈強な体をしているのが、ジン・ラガ。私と一緒にハンターをしていて、私の唯一の親友だ。

もう一人の剣持ちで礼儀正しくしているのが、リード・ベネ。彼は私達のハンターとして育成している後輩だ」

「おう、よろしく」

「宜しくお願いします」

と、マルスは自分の自己紹介を含めて話し、ジン、リードの順で挨拶した。

「はい!僕はラグ・イースです!どうぞ宜しくお願いします!」

とラグも自己紹介をして、元気に挨拶をした。

それぞれ挨拶が終わった時、マルスは真剣な顔をし、その場の空気を変えた。

「ラグ君はゲイルさんの許可で参加したけど、

 

ラグ、お前は参加するな」


とマルスは圧がある声を出して言った。

それに対してラグは、

「………え?」

理解できずに、ショックを受けた。


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