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小川での食材取り

ガートとラグはりんご等の山の幸を家に置いてきてから、近くの小川に向かった。

その小川のお陰で、洗い物や洗濯などの水が必要な場合に助かっている。


ラグがシャーレの食器洗いの時に小川で水汲みに向かった時、懐かしく、美しかったので目が奪われた。

その光景は、森の中にしては太陽の日射しが小川を照らし、キラキラと光っている。小川はとても透明な水が上流から流れていて、水の中の生き物や小石など見える。

それにラグは昔の事を思い浸るが、やはりあの光景も思い出してしまうので、少し呼吸しにくくなり、心が苦しくなった。

急いでラグは水汲み、食器洗いの手伝いに向かった。


そして、今、今度は魚取りでガートとラグは小川に向かう。ラグは本当は向かいたくなかったが、ガートとシャーレのお陰で休ませて貰えたので、何か手伝いたいと思っていた。

やがてその小川に着いた。やはりラグはあの辛い思い出を思い出してしまう。

ラグは顔を少し強張ってしまう。ガートはラグのその顔を少し見て、

「ラグ君、大丈夫か?」

と心配で声をかけてしまう。

その声にラグはハッとし、

「だ…大丈夫ですよ!」

と、笑顔を作った。しかし、作り笑顔なので無理してる事がガートに分かった。それでガートは

「それじゃあ、持ってきた網を小川に一緒に設置するのをいいかな? それだけやればあとは私だけで魚取りや片付け出来るから」

と優しく声をかけた。

いやいや!大丈夫!っとラグは声に出そうとしたが出来ずに

「……わかりました」

と思っている事と正反対な言葉を言った。それにラグは何やってんだろうと凹み始める。

しかし、ガートは

「ありがとう〜  網の設置は本当に大変だったから助かるよ〜」

と感謝の言葉を伝え、魚取りの為に持ってきた網を準備し始めた。


ラグは初めて網を見た。その網は絹を使っていて、魚が引っかかりやすい構造になっている。

それにラグは目新しい物を見て、少し気分が明るくなった。


「では、ラグはそっちを持って待ってほしい。私はこっちを持って、向い側の所に向かうから」

とラグに網の先を持たせて、ガートは反対側に向かう。

網の感触は、とても丈夫で出来ていて、これなら水の中でもしっかりと流される事なく、魚を取れるとラグは思った。


ガートが小川の反対側に立つと

「それじゃあ、一緒にゆっくりとその網を下げてくれ〜」

とラグに聞こえるように大きい声で伝えた。それにラグは理解し、ガートと息を合わせた。

小川の流れで設置しにかったが、無事に網を設置出来た。


「これであとは待つだけ、ありがとうなラグ君」

とガートは戻ってきて、ラグの頭をワシャワシャと撫でた。

その手の感触に、ラグの父親、シャーロットを思い出してしまい、涙が出てきそうになった。しかし、ラグは我慢し、

「では、僕は戻りますね」

と伝え、ガートとシャーレの家に急いで戻った。

それの行動にガートは急いで戻る事に不思議と思った。

ラグは自分の涙流す姿を見せたくない為に早足で戻る事にした。


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