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悪夢の最後(後半)

「う…うん…」

とラグは意識を取り戻した。座った状態になったらしく、立ち上がる時に立ちくらみを起こした。

「僕はどうしたん…え?」

と自分が何をしてたか考えみようとしたが、まず驚いたのがあった。それは


「なんで僕は村の中にいるの…?」


ラグは気づいたら村の中の入口近くにいた。それにラグは警戒をしたが、村から人気配を感じられなかった。

今は暗くなる時間だったが、少しは村の中を見通せられた。

(何故こんなに静かだろう…)

とラグは足を動かそうと、一歩踏み出した。その時、

グシャ

という何かを足で潰した感触と音が聞こえた。その感触は柔らかく、それに大きさはかなりあった。そして、踏み潰した為か一歩目の足に何か液体のが沢山付いた。

その不気味な感触にラグは恐る恐る目を動かした。そこには


人の内臓みたいなの肉片が足に潰され、その肉片の飛び血が一歩目の足に付いていた。


それにラグは

「…!? ウエエエエ!!」

あまりの気持ち悪さに吐き戻した。その場に留まっている鉄を感じる匂いと吐き出した物の匂いと混ざりあった。

ラグは吐き戻して、落ちつく為、かなりの刺激臭がする中で深呼吸をした。やはり匂いが強力だったが、少しずつ落ち着き始めた。

何故こんな状況になったか?

とラグは考えそうになるが、その原因がやっと分かった。それは


「どうして…僕の腕がまたあの狼みたいな腕をしているの…?」


再びラグの腕が野獣の腕になっていた。しかもその腕には真っ赤に染まっていて、鉄の匂いがかなり臭っている。それでラグはやっと分かった。


「これ……全部僕がやったの…?」


とその考えにたどり着き、顔を真っ青にした。それに続いて、

  そうだ!  お前がやったんだ!

という幻聴が耳に入ってくる。その言葉にラグは

「違う! 僕じゃない!」

と自己的に守ろうとしているが、幻聴が段々と強くなっていく。

   お前のせいだ!

   お前が半獣だからだ!

ラグは、やめてやめてと頭に言い聞かせるが、次の言葉で壊れた。


   お前のせいで父親が死んだんだ


「あああああああ!!」

と苦痛の声を上げて、頭を抱え、前に倒れ込んだ。誰もいない村でただ一人の叫び声が響いた。


ラグは壊れたような感じになり、その場で放心状態が続いた。動くこともせず、食事も出来なかった。それが、次の日の朝まで続いた。

変化した腕は段々と元に戻り、人間としての腕と戻ったが、その腕にはまだ生暖かい感触が覚えていた。

(もう…このまま消えようかな…)

とラグの思考は弱りかけて、危険な状態となっていた。

まだラグの頭の中には消えろ消えろという幻聴が聞こえてくる。それにラグは苦しませられている。しかし、その苦しみを無くす方法をラグは見つける。

「……時忘れの砂」

とボソッとラグの口から出てきた。その内容をラグはしっかりと覚えていて、それさえあればこの苦しみから脱せられると思い始めた。

「見つけられるかな…」

とラグは否定的になるが、もうそうするしかないと思い、弱った体を起き上がらせた。

そして、滅んだ村の中に入り、旅に必要な物を物色し始めた。


血なまぐさい村で色んな家に入り、ラグは色々と準備をした。一軒一軒に入る度にラグは

(失礼します)

と気持ちを込めて入って、食べ物などを取っていた。


滅んだ村で物色していると、お昼近くになった。

旅に必要な物は揃った。荷物は沢山の物を入れ、通貨に必要なお金や、食料も準備した。


ラグは滅んだ村の出入口から出た。そして、振り返り、

「……すいませんでした……」

と苦しんだ声で、謝罪した。そして、ラグ向きを直し、歩き始めた。

これがラグの旅の始まりだった。

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