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ラグの悪夢4

シャーロットとラグは急いで山頂の家に着いた。

家に着いてすぐに、遠くに引っ越す為に夜中荷物をまとめた。

二人はそれぞれ必要な物を荷物に入れた。

夜中に歩くためのロウソク入りのランプ、そのランプに火をつけるマッチ、護身用の剣や応用が効くナイフなどを入れていた。

今日のことで二人はヘトヘトで、朝早くから出ることにし、疲れを取るために二人は一緒に寝ることにした。


朝日が登る頃、シャーロットは目を覚ました。

「そろそろでなければ」

とシャーロットは自身にしがみついてるラグを起こそうと

「ラグ、起きな〜」

と声をかけ、揺さぶった。

自身にしがみついてるラグを見て、昨日の事で沢山の疲れたんだなっとシャーロットは思っていた。


「う…う〜ん…」

とラグは目を覚ました。まだ寝足りないのか、目を擦っていた。本当はゆっくりしたい事はシャーロット自身もあるが、今は近くの村から遠くに逃げなければならないので、ラグに申し訳ないと思いながら急かした。


親子二人は旅に必要な道具を持ち、家の前に出た。この旅はもうこの家には戻れない事を二人は理解していた。

シャーロットとラグは、今まで住んでた家を見て、色んな思い出を思い出していた。

剣の稽古をしたこと、狩りをしたこと、暑い季節の時は近くの泉で遊んだことなど、沢山の思い出が詰まっていた。

その思い出にラグは泣きそうな顔をしていた。それにシャーロットは

「確かに悲しいな… だけど、この先俺が守るから安心してくれ」

とラグを安心させる為とシャーロット自身、父親としての覚悟を持てるように決心をした。

その言葉にラグは

「…うん…」

と泣きながら答えた。この先は未知の世界だから不安な気持ちがラグの中にあった。しかし、シャーロットの決心の言葉にラグの気持ちが和らいだ。


シャーロットは歩き出そうとしたが、ラグは少し立ち止まり、家の方へと体を向けた。それに、

(何か忘れ物とかしたのかな?)

とシャーロットは思ったが、違った。


「今までありがとう!!」


とラグは元自宅だった建物に感謝の言葉を大きく伝えた。シャーロットはその行動を見て、

(ここに住んで良かったな)

と心が暖かくなった。

ラグは感謝の言葉を伝え終わると、体を向き直し、歩き始めた。それにシャーロットも同じ歩幅でラグの隣を歩き始めた。


昨日の行った村とは違う方向へとシャーロットとラグは歩いていた。なるべくあの村から離れるように進んでいる。

ただいつもの森の様子がおかしい事に二人は感づいた。

「父さん、ここの森、なんかいつもの森みたいじゃない…」

とラグは不安がり、

「うん、そうだね」

とシャーロットは警戒していた。

いつもの森は、鳥のさえずりや、風が吹けば、木々の擦れる優しい音が聞こえる筈なのに、

今の森は、鳥達のさえずりや木々の擦れる音も聞こえなかった。その代わりに、何かが燃える匂いが漂っていた。

その匂いにシャーロットは瞬時に判断し、

「ラグ!  急ぐぞ!」

とラグの手をすぐに掴んで、森から出ることを急いだ。

それにラグはえ?え?と戸惑っていたが、シャーロットの言う事を聞いて、急いだ。

その何かが燃えてる匂いの正体は


このラグ達がいる山が燃えてる事による匂いだった。


(もしかしてとあの村人がやったのか!?)

とシャーロットは急いで動きながら分析をしていた。

(もしそうだとしたらなんて嫌な村だったんだ)とシャーロットは村に対して、怒りが湧いていた。

そのシャーロットの焦りの顔を見たラグは少しずつ不安になっていた。


(もうすぐ森の出口だ…!!)

とシャーロットはもうすぐこの森から出られる事に安心できると思った。しかし、

(……!?)

とシャーロットは瞬時にラグを引っ張って、出口の近くの茂みに隠れた。それにラグは

「どうしたのとう」

と言いかけた言葉をシャーロットは止めた。

シャーロットは森の出口の方を見た。そこには、


村人達が集まり、松明や鎌などを持って待っていた。


「あ〜  早く出てこないかあの半獣親子」

と村人の一人が声を出した。その声にラグは顔を真っ青にし、震え始めた。

どうやら森を燃やして、出口まで誘き出し、そこで始末しようと考えていたらしい。

その考えにシャーロットは苛立ち始めていた。

(どうすればいいんだ…)

とシャーロットは必死に考える。森が燃え始めて少しずつ時間が経つ。

「父さん…」

と小声でラグはシャーロットを見た。その目には恐怖で涙が止まらなくなっていた。

その顔を見たシャーロットは

(……やるしかない)

と何かの決心をし、自身の剣をラグに渡した。

それにラグは

「え?…」

となり、その剣を受け取った。そして、シャーロットはラグに

「俺が囮になるから、ラグは先に逃げろ」

と言った。その言葉にラグは頭が真っ白になった。

「嫌だ」

とラグはシャーロットを行かせないように止めようとした。しかし、シャーロットは

「ごめんな、ラグ。お前を守りたいんだ。俺の大事な大事な息子だから。」

と言い、飛び出した。

シャーロットは村人達の前を横切り、村人達は

「飛び出したぞ!!  皆で追うんだ!!」

と村人達はシャーロットを狙いに追いかけた。


ラグは涙をいっぱい流しながら、シャーロットが持っていた剣を両手で包んで燃えてる森から脱出した。

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