ラグの夢…?
シャーロットとラグは山の山頂から下りて、村に着いた。その道なりは険しく、村に着くのに時間がかかった。
村に着き、村の中へと入っていく。村の印象はハース村と違い、野獣対策の壁もなく、村人の家は木で作られた優しい雰囲気が感じられる家、酒場もあり、大人達が楽しく呑んで、雑談をしている。とても暖かい村であった。
シャーロットは慣れたようにどんどんと進んでいく、ラグは村の雰囲気に慣れず、緊張しながら色々と周りを見て、シャーロットに離れないように付いていく。
ラグは沢山の人がいる事に、
(村ってすごいな…)
と感じていた。
村の中をどんどんと進んでいたシャーロットの足が止まった。それにラグも足を止めた。
シャーロットは目的の建物に体を向けて、
「ここが父さんが頼ってるお店なんだ〜」
とその建物をラグに紹介した。
その建物は、外に鎧などが飾ってあり、建物の中は、剣や槍などの武器もあった。その他に薬も置いてある。つまり道具屋さんである。
その沢山の売り物にラグは目を輝かせ、
「わあ〜!」
とさっきまでの緊張感が吹き飛び、その道具屋さんの商品の多さに凄いと感じていた。
「ラグ、俺の荷物持ってくれてありがとうな〜!あとは俺に任せて! ラグは少しだけ外に待っててくれる?」
とシャーロットはラグの頭を撫でて、ラグが持ってた少しだけの鹿の素材を返してもらった。
ラグは撫でられて、嬉しそうにニコニコしていた。それは、父親の手伝いが出来たことも関係あった。
シャーロットが道具屋さんに入って、ラグは言われた通り、父親が戻ってくるまで道具屋の外に座って待っていた。
(早く戻ってこないかな…)
とラグは思いながら、空を見上げて、青空を見ていた。その青空はとても鮮明で、美しい青と共に、色んな形の雲が浮かんでいた。
それに見ているラグは
(とても落ち着くな〜 不思議〜)
と村から見る青空に新鮮さを感じていた。
ラグが青空を見ていると
「おい! 爺さん!」
と怒号が急に聞こえた。
それにラグは気になって、目を向けた。その場に居た村人もその怒号に目を向けた。
「爺さんがぶつかって来たから謝れよ!」
「謝れよ!」
と屈強な大人3人が、1人の老人を囲んでいた。
老人は困りながら
「す…すまない…」
と謝ったが、
「あ?敬意が足りないな〜… そうだ!爺さんの有り金全部寄越せ!」
ととても老人に対しての親切さがなかった。まるで1人の老人を虐めて、楽しんでいるようだ。
「そ…それだけは…」
と老人は涙が出そうになっていた。
その場の村人は辞めさせようと思うが、虐めている3人の大人は、とても体が鍛えていて、大柄だった。その見た目の性で、村人は動けなかった。
そんなのを見たラグは、
(何だあの大人達! 許せない!)
と思い、立ち上がり、その大人達に向かって歩き出した。
たった1人の少年が、自己の正義に従い、村人に出来ないことをやろうとしていた。




