村への到着
「やっとついた」とコートを羽織った少年が言った。
その少年は深い森からやっと出てこれた。襲って来た野獣は父から教えてくれた剣術で乗り越えた。
少年の目の前には門と門番がいる。門は閉まっていて、門番に話しかけなければ開けてもらえない。
(人と話すのはやだな)と思いながら、門番に話しかけようと近づく、門番もその少年に気がついた。
「少年もトレジャーハンターなのか?」
と冗談混じりに最初に話しかけてきた。
「はい、そうです。」
と真面目に返事を返すと、門番がすごく驚いた。
「ええ!?その年でトレジャーハンターしているのか!?」
冗談混じりの声が驚がくになったのは無理もない。
少年の年は17歳であり、一人で旅をしている。
「驚かなくても大丈夫ですよ。僕は護身用の剣や剣術を習ってますので、安心して下さい。」
と少年はにこやかに言った。
「そ…そうか。では、約束しよう。何かあったら俺を呼ぶんだぞ。それでいいか?」
と門番は少年に約束をしようとした。
「はい。いいですよ。」
少年は門番に約束をした。だけど、少年の内心はこう思っていた。
(お気遣いありがとうございます。僕はそれだけで充分です。だけど、僕の『正体』を知ってしまうと貴方は敵になってしまう。)
少年は門番との約束を破ろうと考えていた。
門番は村に向かって大きな声で『門を開けるぞ』と言った。そして、
ゴゴゴ…という大きな音をたてて、門が段々開かれた。
門番は最後に
「ようこそ。ハース村へ。ゆっくりしていきなさい。」
と言った。