決着
ラグは巨大野獣に向かって歩き続ける。ラグの顔は下を向いていて分からないが、その場の空気を重くさせる程の圧を放っている。
巨大野獣はその圧に仰け反り始める。それに構わずにラグは接近する。
その接近を止めようと巨大野獣は再び家を掴み、ラグに向かって投げつける。その飛んで来る建物にラグは一旦足を止めて、野獣の腕と変化した自身の右腕を振りかぶり、飛んで来る建物に合わせて右腕をぶつける。
そこからドォン!!という衝突音が響き、再び砂煙が舞い上がる。
砂煙が舞っている状態になり、視界が悪くなる。それに、巨大野獣はより警戒を強めた。
だが、その警戒は無意味だった。
急に巨大野獣の目の前が真っ暗になり、頭が掴まれる。その掴まれている感覚に巨大野獣は抵抗した。
何故巨大野獣の頭が掴まれているのか。
それは、
ラグが飛んできた建物を壊した直後、足に力をいれて飛んでいき、野獣の右腕で巨大野獣の頭を掴んでいたからである。
しかも、その野獣の腕はより変化していた。
最初はラグと同じくらいの腕だったが、今の巨大野獣の頭を掴まれている腕は、より大きくなり、それは巨大野獣の顔を覆うようになっていた。
巨大野獣は頭を掴まれて、苦しみ、ジタバタと抵抗していた。それにラグは
「うるさい」
とラグとは思えない冷たい言葉を言い、その変化した腕に力を入れ、
グシャ!!
と巨大野獣の頭を潰し、その血肉が飛び散り、建物に付く。これで巨大野獣達との戦闘が終わった。
頭を潰し終えた後、ラグの巨大化した野獣の右腕は、段々と元のサイズに戻り、人間の腕に戻った。
これで終わって安心出来ると思われたが、ハンター達はラグの事を見て、脅威を感じていた。
その空間は何も音がなく、静寂で、重い空気が流れた。




