帰還
リードは暫くラグの側で泣き止むまでいた。
ラグはリードの優しい言葉を聞き、それがラグに感じていた責任感とかが涙となっていっぱい流れていった。
ラグは泣き続け、やっと落ち着いた。
「すいませんリードさん…自分、結構泣いてしまい…
ですけど、リードさんの言葉と自分の側にいて下さり、心が落ち着きました。ありがとうございます。」
とラグはリードに感謝の言葉を言った。
それを聞いたリードは
(警戒や恐怖を抱いてた私が馬鹿でしたね。
ラグ君は今まで苦労し、壁にぶつかりながらも、頑張って生きてきたでしょうね)
とラグに対する警戒や恐怖はもうなく、苦労して生きてきた事を感じ取って思った。
「落ち着いてくれて安心しました。とりあえず今の現状を考えてみて、2人だけだと不安ですので、一旦村へ戻りましょうか?」
とリードは提案した。
(それにラグ君の精神状態が心配ですので)
とラグの事を考えた提案でもあった。
それにラグは
「確かにそうですね…では、戻りましょう」
とその提案を受け入れた。
こうして、ハース村への帰還を決めた2人は村へと歩き出した。歩きながらリードは、
(先輩方、私はまだ戦闘で弱いことを自分で理解しました。なのでこれから先輩方みたいな強者になれるよう、私は頑張ります!)
と思い、空を見上げていた。