目覚め
ジナはあの休憩の後眠ってた感じで、自分の体がゆらゆらと揺れて、誰かに背負われている事で目が覚めた。
少し目を開けてみると、目の前にラグの後ろ頭があり、周りは暗い状態になっていた。
森の中が暗くなることで、初めて夜の森の雰囲気を感じ、自身が今何処にいるか分からなかった。それにジナは少し恐怖心が感じていた。
ラグはジナが目を覚ました事を感じ、
「ジナお嬢様、お目覚めになりましたか?」
と聞いてみた。それにジナは
「ええ…とても悪い夢を見ていた感じがします」
と自身の夢の事を一言で伝えた。
「ですね、寝ている時のジナお嬢様は何故か苦しそうな感じの表情してました」
ラグはあの休憩中の時に、ジナが疲れていたのかラグの方に倒れてきて、眠ってしまった。
それにラグは一瞬驚いたが、ゆっくり眠らせようとそのままにした。
ジナが眠り続け、ラグも少し眠くなり、やがて二人はそのまま泉の前で眠ってしまった。
時間が経ち、先に起きたのはラグだった。
先に目を覚ましたラグが見た光景は、夜の森になり、危険な時間になった。それにラグは一気に頭を冷まして、早く自身が思いついた事をやらなければと思った。
そのために寝ているジナを背負い、歩き始めた。
ラグが考えた策は、あの時にお世話になった老夫婦、ガートとシャーレの元へジナを連れて行く事だった。
少し時間が経っていたが、まさかこんなに早く戻るとは思わなかった。