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スルト戦

いつも読んでくださってありがとうございます!


俺たちは≪太陽の神殿≫にたどり着いた。

「ここが≪太陽の神殿≫か・・・」

俺たちはその神殿と言うべきと荘厳さに感嘆の声を漏らしたのではない。

むしろ、破壊尽くされた無様な神殿に対して、寂寥の声が漏れた・・・

「そうね。10年ぶりかしら。故郷に帰ってきたのは・・・」

嬉しいような、悲しいような色々な感情がこもっていた。

すると、ルーナは体型が少女から俺と同じくらいになった。

温泉と同じような効果が出ているのだろう。

「それじゃあ、手筈通りにお願いね。二人とも」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

俺たちは≪太陽の神殿≫をまっすぐに突っ切る。

すると、祠が見えてきた。

「あれが・・・」

イーリスが呟く。

「そうあれば≪篝火の祠≫よ」

俺たちは真っすぐに進もうとすると、地震が起こる

「な、なんだ!!!!」

「凄い揺れ!!!!」

東日本大震災を超えるような大地震だった。

そして、俺たちと≪篝火の祠≫の間に地割れが起きて、炎で覆われている頭蓋骨が出てきた。

「ま、まさか・・・」

「これが・・・?」

俺とイーリスはあまりの迫力に声が出なくなる。漏れなかっただけでも良い方だ。

そして、地面から人と同じように五体があり、目や耳も当たり前のように付いている。

人間と違うのは、炎を纏っていることと全長が20m以上あることだろう。

「うおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

スルトが咆哮を上げると、≪太陽の神殿≫が炎で覆われる。

「なるほど、これは勝負にならない(・・・・・・・・・・)()

俺とイーリスは炎に飲まれかけるが、

「≪冷炎≫!」

ルーナが俺たちの周りを≪冷炎≫で覆ってくれたおかげでスルトの炎に巻き込まれずに済んだ。

「達哉!手筈通り10秒持ちこたえて!」

イーリスとルーナは≪空間≫を使って、≪篝火の祠≫に向かった。

その間俺はスルトを1人で足止めする。

今回は≪黒鍵≫は今回役に立たなそうなので、俺は≪魔剣≫を両手で握った。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

作戦会議中

『達哉、無茶を承知でお願い。10秒稼いで。その隙に私はイーリスの≪空間≫で≪篝火の祠≫の近くまで転移して、突入する』

『囮になるのはいいが、イーリスの≪空間≫で直接≪篝火の祠≫に入れないのか?』

『無理ね。≪篝火の祠≫にはそもそも≪炎の巫女≫以外は入れないのよ・・・イーリスの≪空間≫を使ってもはじかれてしまうわ』

俺の安直な案は尽く潰されてしまうなぁ。

『だから私が≪空間≫の窓から飛び出てから≪篝火の祠≫に飛び込む間の時間、スルトは全力で私を阻止してくるはずよ』

『OK。その間は死んでも守るよ』

『お願いね』

『私はどうすればいいの?ルーナを≪篝火の祠≫に連れてってお役御免かしら?』

イーリスがルーナに聞く。

『まさか!イーリスはそのまま達哉の援護よ。達哉が焼死体にならない(・・・・・・・・)ように助けてあげて(・・・・・・・・・)

ルーナは笑顔で言うが俺は感情が死んだ。

死んでも守るとは言ったが、マジで死ぬ可能性があるとは思わなかった。

イーリスが俺の肩を叩く。

『達哉のギリギリの殺し方なら私が一番知っているわ。なんてたって私は達哉の師匠なんだからね!』

『頼りにしてるよ、相棒・・・』

『ええ!任せなさい!』

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

なぜか知らないがイーリスは滅茶苦茶上機嫌だったなあと思い返す。

そして、俺はスルトに対して、

『魔剣:飛式』放つが途中で≪魔剣≫の食える魔力の許容量を超えてしまって打ち消された。

「ルーナの勘は当たっていたな」

1秒

スルトは俺を敵と認識した。そして、広範囲のブレスを放ってきた。

俺は≪魔剣≫を前に構えて、急所のみを覆った。

「痛~~~~~~~」

俺は腕、足をすべて大やけどした。

2秒

ヤバい次にあの攻撃を食らったら死ぬ!!

スルトはまた俺に広範囲のブレスを放ってきた。

「間に合った!」

イーリスは間一髪のところで俺に対して、≪再生≫を使用した。

俺はギリギリで≪魔剣≫で急所をガードした。

だが、再び腕と足が焼け落ちる。

しかも、今回はイーリスも焼けている。

「大・・丈夫か?イー・・リス」

「え・・・ええ、なんとかね」

イーリスはすぐに自分と俺に≪再生≫した

3秒、4秒

スルトはまた炎のブレスかと思ったが、炎が剣上に生成していく。

「おいおい」

「ヤバいわね・・・」

俺とイーリスは嫌な汗をかく。

上から振り上げられた炎の剣が振り下ろされ

「イーリス!!わかってるわ」

俺は≪魔剣≫で受け止めるが、炎の余波で俺は全身やけどになった。

「あっ、っっぐ、ん」

今度は全身やけどを負った。呼吸する息が熱い。空気が痛い。

ヤバい息が・・・

「≪再生≫!!!!」

イーリスがギリギリで俺の命を救った。

「プハっ、ありがとうイーリス!今のはマジで危なかった!」

5秒6秒7秒

「気にしないで、それより特大のが来るわ!!」

スルトが巨大な火球を創りあげる。それはまるで太陽のようだった。

「おいおい・・・いくらなんでもこれは」

これはどう頑張っても≪魔剣≫の攻撃範囲でもカバーできない。

しかし、無慈悲に放たれる。

≪空間≫も間に合わない!

8秒

「それでもギリギリまで!」

俺は火球に対して、イーリスを俺の身体で庇い、ダメージを受けないようにした。

巨大な火球に対して、俺は身体の先から解けていくのを感じていた。

9秒

五体不満足になる。

もう魔剣で覆っている頭と心臓だけが残っている状態だった。

痛みもすべてロストした。

イーリスも体の先から溶けていく。

「痛~~~~~~!!!!」

イーリスはかつてないダメージに苦悶していた。

≪再生≫と同時に消えていくので何百回も俺たちは溶ける感覚を味わった。

が、


「≪炎の支配者≫覚醒」


ルーナの声が≪太陽の神殿≫に響くと、巨大な火球が消失した。

それだけじゃない。

≪太陽の神殿≫中に燃え盛っていたすべての炎も消失している。

「っルーナ」

「やったのね!!」

俺たちはイーリスの≪再生≫で完全に回復していた。

そして、太陽の祠の前にたたずむルーナも雰囲気が変わっていた。

尻尾が9尾に増え、体型も完全に大人のモノになっていた。

その雰囲気はグレン山脈の守り神と形容してもおかしくないくらいだった。

「達哉!イーリス!炎の対策とサポートはこっちに任せなさ!後のトドメはすべて託したわ!」

俺とイーリスは戦えるフィールドができただけだ。

しかし、あの炎がなくなっただけで全く負ける気がしない。

「やるぞ!」

「ええ!」

俺は≪魔剣≫を、イーリスは一時的に返した≪黒鍵≫を構えて俺たちは攻撃態勢を整えた。

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