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ラビット

作者: 鹿味噌

 「俺はさー、昔は意外に優秀に思われてたんだぜ?中学受験だってしたし、最初のテストも24位だった。」

 男は、風に吹かれながらグラグラと揺れながら立っていた。

 「そこからさ、動くのが面倒になってしまってこの様さ。どうしようもないだろう?」

 「ああいや、色々試そうとは動いたんだ。少しだけな。どれも動いた自分満足してしまってすぐにポイってな話だがな。これでも小説家とか目指してた時もあったんだぜ?」

 「動かなくなってから6年。その時間でほかの奴等に負けないような、自分の中のちょっとした才能たちにも気づいた。」

 「それでも、それでも動けないんだ。その才能に満足するんだ。」

 「俺は、俺だから。」

 「勝負出来ない。動けない。負けたくないから。」

 「現実が見えてるのに、見えないふりを自分がしていることにすら気が付いているのに。」

 「動かなかったらどれだけ暗い未来が待っているかを、恐れてもいるのに。」

 「それでも、それでも俺は動けない。」

 「でも、肋骨を取り出して胸の奥をかき混ぜたくなるような感情を、大事にしてしまった。」

 男は、一頻り震えた後、ピタリと動きを止めた。

 「自らの行動は、自らの行動に帰結する。」

 「俺は、消えるとするよ。」

 「動けよ。動いてくれよ?」

 満足そうに男はこちらを向いたあとこの映像は途絶えている。

ご閲覧、ありがとうございました。いろんなこと考えて書いたので、現代文の添削的な気持ちでいいので、気軽にコメント残していただけると幸いかもわからないです。

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