なんか俺最弱から最強野郎になるみたいです
『はぁぁ~~ーーーーー!!??』
ワシル王国のとある一室 4人分の叫び声が響きわたった
どーも、ジャクです 今Lv20の超低レベルのダンジョンで戦ってまーす まぁオレは何もしないんで、関係ないんだけどね
ん~?何で何もしないんだって?知りたい?カンタンだよ
オレが「最弱のジャック」だから
幼いからオレには戦士になる才能は全くなかった なのに何で戦士になれてるかっていうと オレの親が戦士で父さんも母さんも幹部にまでなったからオレも期待されていたんだよね まぁでも現実は甘くない 突出するスキルもなくそれどころか世界では「必要ない」っていうレッテルを貼られる用なスキルしか貰えてない
例を挙げると「剣一本しか出せないスキル」の『ワンス』 「相手の過去をみることができる」の『パスト』「受けるダメージが倍になる」の『ダブル』 などなどほんっっと何に使うんだよ!?みたいなものばっかり!!『ダブル』とか自分に倍のダメージ与えてどーすんだよ!って感じだろ!!?? はっ!すいません取り乱したした………
気を取り直して まぁこんなスキルしかないなら自分の知恵とか体力でどうにかすれば?って思うだろ?残念 オレにはないんです
てことで オレが通っていた戦士学校「ラベルラス」でついたあだ名は「最弱のジャク」最初は嫌だったよ でももう開き直って逆に自分からなるならとことん最弱になってやるって思っています
「おいっ!ジャクボスがそっち行った!」
「ボーっとすんな!死ぬぞ!」
「はやく剣を出して!目の前に核があります突いてください!」
おっと危ない危ない…えっと剣を出せって言ってたな
「スキル『ワンス』」 よしちっさい剣だなww まぁこれじゃ核までは突けないだろうけど やってみよう 『ブスッ!!』
おお!刺さったん?あれ?これって……
「おぉ!ジャクすごいじゃん核まで届いてる!」
「初めてじゃね?敵倒したの」「すごいです!ジャク君!」
忘れてた この三人は発言した順にオレの幼なじみのリリーザ友人のラノース ミーナ 3人とも将来有望株
まぁそんなこんなでボスの核をとったのはオレだからダンジョンクリアの報酬はオレに来ることになった そこで渡されたスキルが
「持っているスキルの内容を逆にできるスキル」の『アマノジャク』 これ何に使うんだ!?まーた最弱スキルだな
そう思いながら本部への帰路に着いた
〈本部にて
「あー やっと報告終わったぁ!」 「おつかれ ジャク」
「おう!今回も三人ともありがとう!」
「「「どういたしまして」」」
『ジャク様 リリーザ様 ラノース様 ミーナ様 本部長様がお呼びです 至急本部長室までおこしください』
「え!?オレら?」 「ジャック君何かしたんですか?」
「何もしてねーよ!」
あーなんか周りからコソコソ聞こえる
「最弱のジャクだ…」 「何かやらかしたんじゃね?」
「弱すぎてもうクビになるんじゃね?」
うるせーなぁ まぁ別に仕方ないからいいんだけど
「ジャク大丈夫か?」 「平気平気 はやく行こうぜ」
〈本部長室にて
『失礼します』部屋に入ると奥の方に本部長さんの姿が見える
オレたちは近づいていき 片ひざをつき平伏した
「顔をあげなさい」 ものすごこう…なんというか威厳?のある声だ 命令に背こうとする気すら起きない
「ジャク君 君は今日スキル『アマノジャク』を手にいれたね?」『アマノジャク』?あぁあの何かに使えるわからない新しいスキルか 「はい」
「それを今ここで使ってみてくれ」 ん?ここで?まぁいいかどうせ雑魚スキルだし 「御意」 アマノジャクかえっと……よし
「スキル『アマノジャク』」(スキルを発動します 逆にしたいスキルを選択してください)
「君の持っている弱いスキルを言ってみろ」
「スキル『ダブル』」(承知しましたスキル『ダブル』を超回復スキル『カムバック』に変更します)
「え?」
「わかったか?この『アマノジャク』というスキルは自分の選んだスキルの内容を逆にすることが出来るのだ しかし今までにこの『アマノジャク』をうまく使いきれたものはいない その理由は簡単弱いスキルばかりを持っている者が居なかったからだ だが、ジャク君、君ならこのスキルを使いこなせるだろう このスキルを使いこなせれば王国最強も夢じゃないぞ」
『はぁ~~ーーーーー!!??』
ここで冒頭に戻る どういうことなんだろうか
「弱いスキルを逆にして王国最強の戦士になってくれ最弱のジャク君」
なんかオレ最強野郎になるみたいです
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