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創世記 〜過去から未来へ繋がる物語〜  作者: 見知らぬ犬
第一章 始まりの世界「アノス」の創造 第一節 世界の誕生
7/9

閑話 語り継がれる神話①。

一部いずれにしてもいつかは出てきますが、これのお話がしっかり出てくるのはちょっと先のお話になります。それと読み飛ばしても全く問題ありません。1000文字程度ですし。

 神は世界を作り、我らが人間の一人、とある帝国の初代皇帝に力を授けた。初代皇帝は様々な思いつきを持ってして人間の生活を変えた。簡素な道具を使い、片言を喋っているだけの人間時代から、文明の利器を作り出し、人間の生活を豊かにして道具を発明。言葉もしっかりと作り、魔法を分かりやすくし、誰もが守るべき規定を作り出し、今の人間へと導いた。


 そんな初代皇帝の残したとある手記の1ページにはこう記されている。


――――――――――――――――――――


 私は神に出会うまではただ流されるように生きていて、これが自分だと思っていて、特に何もせずに今の状況を生きていた。


 だが、神に出会い、神は私に力を授けてくださった。あいにく神の御姿は拝見できなかったが、それ以降、私は様々なことに取り組んだ。昔の自分とは全く持って思えないくらい、今から思うと変わっていた。それほど神はとてつもない御方だった。


 神にもう一度お会いしたいとお思い、様々なことを取り組んで生活を改善してきたが、一体何をすれば良かったのか。御言葉を聞くことができなくて残念であった。それ故か、私は神にお会いすることは叶わなかった。だが一度でもお会いできてとても良かったと思っている。


 もしも次があるならば。次も私はあの方にお会いしたい。


――――――――――――――――――――


 彼は様々な分野で活躍を遂げたが、特に現在で特筆されるのは魔法分野における発明などである。


 それまでの魔法というのは、感覚的に使う小さな小さなおまじないのような小さな火種を起こすことや、水を少し作るくらいしか出来なかった。


 しかし、今では様々な効果の魔法があり、魔法と言っても一言で表せるような代物ではなくなっていた。それと、人間の持つ魔素が少なく、扱えない問題も、魔石を用いた魔法の使用や、少魔力で済む魔法が開発されたことにより、現在では全人口の約3割ほどが魔法を使えるようになっている。


 その中でとりわけ魔法が強いのは、もちろん皇帝の血族である。皇帝の血族は皇帝の強い力を引き継いでいて、現在でもその血は生きているようで、自身の魔素のみで強力な魔法が使えるようである。


 そしてもう一つ、皇帝の時代に起こった事として、動物の凶暴化、今言われているところの魔物化が発生し始めた頃である。この魔物は、魔素をたくさん自身の体に所持しており、それを用いた魔法攻撃をしてくるなど厄介な魔物が発生した。皇帝がこれを知らないはずもなく、晩年まで魔物のことについて頭を悩ませ続けていたという。


 そして皇帝とその妃の物語も有名である。これは要約すると、魔物に襲われていた女性を助け、その相手の魔物を倒し、その後女性が皇帝に、皇帝が女性に互いに惚れて夫婦となったとても良い話である。世の中の女性は幼少期時代にこのお話をたくさん聞かされて育ってきている。だから世の中の女性はそういった相手を探せるようにいつも必死なのである。


 そんな皇帝も晩年には老衰で亡くなった。皇帝はこの世界での偉人であった。

別枠でこういった閑話のお話まとめを作ろうかと思っています。シリーズとして一応束ねて作る予定なので期待しておいて下さい。なお、予定に過ぎないので作られなかった場合は、「めんどくさくてほっぽりだしたんだな。」と思ってもらって構いません。




※次回から神と人間の会話が入ります。

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