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プロローグ

５００年前、世界は魔王によって滅んだー。

...暇

俺の仕事は５００年前に終わっちまったし、自己紹介でもするか。

俺の名前はルーフィス・ア・クランベル。こう見えて５１７歳だ。

見た目はぴちぴちの１７歳。この世界では珍しい黒の髪と赤の目。村の皆からは魔王の子とのけ者にされた。

黒と赤は災いの色らしい。それに俺は人より魔力値が高かった。

魔王ではないのかって？

俺は人間だ。人間が５００年も生きてるはずない？実質俺は１７年しか生きていない。世界が滅んだ後、封印されたのだ。滅んだ後に。

魔王ときたら勇者もいるだろう。完全に油断していた。５００年こうしてなにもできないままだ。

はぁ、暇。もういっそ他の世界で自由に暮らしてぇ。

とは言ったが、ほんとに別の世界に行きたかったわけじゃない。

しかも・・・

「勇者様！」

「召喚の儀は成功したのだ。」

「これでこの世界は救われる！」

このありさまだ。

どうやら俺は勇者として召喚されたらしい。

今後ともよろしくお願いします！