プロローグ
海上の遥か彼方に、沢山の水柱が立ち並ぶ。その水柱の中を縫うように、駆逐艦が艦隊をなして、航行している。
「右舷、雷撃用意!」
艦長が命令を出した。艦長は、少女である。それどころか、乗組員全員が少女である。
艦長の命令通り雷撃の準備が出来た。そして、順次発射された。後続艦もそれに続く。魚雷は、白い航跡を残して、敵艦の船体に吸い込まれていく。大きな水柱が、立て続けに立った。
次の瞬間、艦長は水柱の間から、とても嫌な光景をみた。敵艦は、平然としていた。それどころか、敵の主砲が自分たちの船に向いていた。自分たちの船も、ボロボロだった。
「そ、総員退艦!」
次の瞬間、艦長の視界は、白い光に包まれた。
「なかなか勝てないですね...」
少女が書類を持って、部屋に入って来た。中は、書斎のような落ち着きがあるような部屋だった。そして、軍服を身にまとった一人の紳士がいた。
「そろそろ戦力強化をしては、いかがでしょうか?」
「その事は、こちらで手配している。これならきっと勝てる。」
その紳士は、この戦いの結末を見通したかのような目で言った。
はじめまして。八咫烏です。
小説を書くのは初めてなので、下手くそな文章かもですが、目を通してくれるだけでも、有り難い限りです。今後、末永く宜しくお願い致します。