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最低男子と最高女子  作者: 猫背
9/65

9話

「おいデコ助」

ドガッ、バキッ、ガッ、ガッ、ガッ

「う、うっさい、話しかけんな」

ガッ、ガッ、ボカッ、ボカッ、バキッ

「お前らなんか距離感変だよな。まだ付き合って1週間経ってないじゃん?」

バキッ、ガッ、ガッ、ボカッ

「クソっ、ちょ、おい、待て」

『KO!!1Pwin!!』

「はい勝った。次モノマネな」

「止まるんじゃねぇぞ………」

「それなんだよ」

「団長」

「知らん」

「真子と猛にはかなりうけたぞ」

「いや知らんて」

今度真子に鑑賞会させよう。きっといい仕返しになる。


「お前ら仲良いよな」

「サッキーは唯一の友達だからな」

「もうヤッたのか?」

「サッキーとはそういうんじゃねぇよ」

「お前本気で惚れてんの?」

「俺は美優一筋だよ」

「真子に浮気発言数えとけって言われてんだけどどうする?」

「発言だけ?」

「行動は好きな数だと」

「OMGF降臨」

「よいしょー」

ミュウちゃん最高。ほんまええ子やで。


日曜は予定通りに俺の家でゲームデートをしている。

昨日やんややんや騒いだ津田氏は猛とアキバで浮気デートしてるらしい。正直付き合わされなくてホッとしてる。


「んでどうなんだよ」

「よくわかんねぇよ。俺は特に何もしてねぇし」

「へー。真子が男相手にあんな馴れ馴れしいの見たことねぇけどな。というか彼氏自体初めてだかんな。やっぱヤッたのか」

「してねぇよ。あいつちょっと怖いじゃん」

「は?何でだよ」

「一発ヤッたら彼女面してきそうじゃん」

「お前酷いな。彼女だろ」

「悪化しそうじゃん。ずっと一緒にいよ?とかギュってして?とか言われそう」

「そこ我慢しろよ。あいつの小さな夢だぞ」

「オタクのクセにリアルに夢持つなよ」

「鬼か」

猛を見習ってほしい。未だにヒーローになりたいって言ってんだぞ。


「一応聞くけどキープとかじゃねぇよな?」

「何をいう。本命はミュウちゃんに決まってんだろ。だからキープ」

「真子には絶対言うなよ。めちゃめちゃメンドくさいから」

「も、もしかしてワンチャンある?」

「お前が捨てられたら拾ってやるよ」

「うわ意外」

「こう言えば監視キツくなんだろ。ガンバレ」

結局首締まるんかい。乳揉むぞ。


くだらない話を切り上げてゲーム再開。まぁ勝てない勝てない。


「モノマネ」

「打てませぇぇん!!」


「モノマネ」

「倍返しだぁぁぁ!!」

「それはわかる。ドラマ面白かった?」

「違うよ?」

「え?」


「モノマネ」

「北海道にはドーナッツが無いって知ってるか?北海道、稚内、おい、笑え!」

「なんだよそれ」


「モノマネ、そろそろわかるやつやれよ」

「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ぁ!!!」

「いやしらねぇよ」


「モノマネ、わかるやつな」

「だが断る!」

「やれよ」

「やったじゃん」

「え?」


「モノマネ、リアルのやつな」

「えー、んじゃ、ユーチューバーモノマネで、質問コーナーで、元気が出る一言をくださいってお便りをもらい、返した一言。………レッ○ブル」

「あははははは!」

「お、知ってる?」

「いや、面白かった」

「えー」


「お前弱すぎ。もう飽きた」

「んじゃわざと負けてよ。そしたらお楽しみゾーン突入だぞ」

「はい浮気」

「へいへい。んじゃ次音ゲーでいんじゃね?」

「お前出来んの?」

「俺これは超上手いよ」

「マジか。ならやるか」

チャンス来た!ちゃんとゴム用意しといて良かったー。


「モノマネ」

「ナカはダメって言わ「はいオッケー」まだじゃん」

「それ真子に見せてからなら見てもいいぞ」

「見せたら鼻で笑われた」

「お前すげぇな」

マジで笑いを取れると思ってんだけどな。


音ゲーもダメだったどん。

この後にシューティングやクイズ、スポーツや桃電なんかもやったが全敗。おかしくね?


「おいデコ助、お前何なら私に勝てんだよ」

「ベットの上なら負けないと思うんだけどな」

「アホ」

「一回試してみる?」

ピンポーン。

「………おー、いいぞ」

「いや、玄関でしよう」

「最悪だな。早く行ってこいよ」

蹴りはやめろ。興奮すんだろ。


しぶしぶ玄関を開けると、まぁ当然津田氏が立っていた。猛もついでに。


「ただいま!」

「ここは俺ん家だ。お前ん家じゃねぇ」

「お、おじゃまします」

「春ひどいよ。そんなだと振られるよ」

「マジで?やったー」

「絶対別れませんからね」

「脅しに見せかけたノロケやめろ」

「あ、美優!どうだった?」

「8回くらいかな。ちなみに私が本命で真子キープとか言ってたよ」

「ふーん。もしかして嫉妬してた?小山君に」

「それはないな。お前らがヤッてるとこ想像出来ねぇ」

「お前の基準そこかよ」

「じゃねぇと何しても浮気だろ」

「地獄だな」

「美優ひどい!」

事実だろが。審査甘くしろ。


2人が合流して今日の戦果とか言って店広げ始め、1つ1つ細かく説明して見せてきた。勘弁してください。


「今日の戦果は以上となります!」

「テンションたけー」

「すごく楽しかったよ。2人は何してたの?」

「ナニしてたに決まってんだろ」

「美優、何もされてない?大丈夫?」

「めっちゃ触られた。誰にも触らせた事ないとこまで」

「は、春君、本当に?」

「足マッサージした事なかったのか?」

「すごく気持ちよかったです」

「春君、私もして?」

「……ごめん後で」

「春?どしたの?」

「………たった」

「その報告いらないから」

聞かれたんだから答えたまでだろ。というか真子に言え。


「デコ助、今日は有意義だったぞ。褒めてつかわす」

「はいはい。またいっぱい体触らしてな」

「おー。んじゃ」

「俺も帰るよ。津田さん、今日はありがとう。また行こうね。じゃあ!」

「俺に挨拶しろ変態」

「春君には言われたくないと思うけど」

俺は変態じゃない。本能に忠実なだけだ。

ていうかお前帰んねぇの?


日が落ちて暗くなった頃に解散し始めたのだが、何故か津田氏がお残りに。帰れ。

ジェスチャーしたり目で攻撃してるつもりが効果なし。


「春君、今日はごめんね。小山君と2人で出かけちゃって」

「別にいいよ。むしろお前とアキバは行きたくねぇから助かった」

「ふーん。楽しかった?」

「まぁな。ミュウちゃんはオッパイ触っても嫌がったり怒ったりしねぇからな」

「ふーん、へー、そーなんだー」

「何ニヤケてんだよ。乳揉むぞ」

「また興奮しちゃうんじゃないの?んー?」

「うぜぇ、帰れ」

「今日は春って子の家にお泊まりするって言ってるから大丈夫。着替えも学校の道具も用意してるし」

なん……だと………。いつの間に。怖え。


そういうとそそくさとグッズを片付けて冷蔵庫を漁りだした。

そしておもむろに食材を出して用意している。

「何してんの」

「ご飯作ろうと思って。リクエストあった?」

「お前家庭科評価いくつだよ」

「…………4」

「料理出来んの?」

「…………で、出来りゅ!」

目が泳いではいないが血走っている。何があった。………しゃあない。


「はぁ、教えてやる。何食いたいんだ」

「………は、初めての共同作業?」

「料理で子供は出来ません」

「………初めて!だ、だから、その、よ、よろしくお願いしまーーす!!」

「ネタじゃん」

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