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最低男子と最高女子  作者: 猫背
58/65

58話

「へい彼氏こっち来い」

「昼休みは休む時間だ。俺は疲れた。だから休む。しっしっ」

「ハルちゃん、観念してお縄につきなさいなっ」

「ブタチバナ君、今ならまだ間に合うよ?」

「お前らマジで許さんからな。おい猛!こいつらハメてこい!」

「急にわけわからない事言うな!今昼だぞ!」

2人のまんざらでもない顔見てもっかい返事してくれや。


午前中はグラウンドの使用が可能だったらしく、各々の競技の練習をする事になった。

俺は何故か電◯に誘われたので野球をしたのだが、このクソハゲがメチャメチャ上手くてストレスフル。18三振させられて激萎え。

そんな中、真子含め数名の女子は変わらず教室に篭り包丁を振り回していたらしい。


「春君の大好きな物作ってあげたからこっち来て」

「目つきが真逆の気持ち込めてる感すごいんですが」

「いいから行こっ。ごはん冷めりゅぅ」

「なんで猛に言わないのかね。おいD子こっち見ろ」

「ご、ごはん冷めりゅぅ」

チン◯見んな。


「ブタチバナ君、早くしないとお昼終わっちゃうから。ほら来て」

「動かざること山の如しぃぃぃぁぁぁぁ痛ぇぇぇぇ!!」

不意に俺の腕を摘んで180度ひねりやがった。

もちろんすぐ立ち上がってついて行きましたとも。













「なんで屋上なんだよ」

「なんで?そりゃあよぉ、久々にキレちまったからだろぉ。おい、歯ぁ、食いしばれやぁ!」

「お前何にキレてんだよ」

「昨日ダブルデートしたんでしょ!知ってるんだよ!」

「お前誘われてねぇの?」

「昨日の美優の事後報告で初知りですけどっ。彼氏君から何も報告ありませんけどっ」

てっきりこいつも逃げたと思ってたが。ミュウちゃんそんなに俺だけ犠牲にしたかったのか。


「それよか2人何してんの。キレたいの俺なんだけど」

「ブタチバナ君には報告の義務があると「ない」報告っするのっ」

サッキーさん、俺にはそんなの通用しないよ。今のサッキーさんには物理で押し切られる方がよっぽど脅威だよ。


「ハルちゃんごめんね?でも仕方ないよね?いつもベッタリだと猛きゅんにウザがられるもんね?」

「ヒナちゃんの言う通りだな。仕方ない」

「ブタチバナ君ちょっと」

「仕方ない!2人とも!仕方なぁぁぁぁぁ!!」

「春君、生きて!」

いや助けろよ。


「んで何聞きたいの。飯は?」

「ここに」

真子さんや、どっからその弁当箱出した。

「とりあえず今回は何浮気したの?」

「ミュウちゃんにまたパーカーパクられた」

「美優の服でクンクンオナ◯ーしたんでしょ!」

「お前と同類にすんな。柔軟剤までキッチリ入れて洗濯したわい」

「ハルちゃんますますみゆみゆのママになってるねぇ」

甘やかし倒して俺無しじゃ生きられないようにする作戦だからな。今の目標はお風呂に入れてあげる所まで来てるしな!


「それで、例の子はどうだったの?」

「サッキーさんや、先に聞かせろ。何故逃げた。何故止めなかった。何故助けてくれなかった!」

「だ、だって猛君が、約束あるからって、その、ごめんねって、埋め合わせするねって」

「D子さん買収が発覚しましたが」

「そ、それよりお弁当食べよっ。うまうまっ」

「お前明らかに形いいやつだけ食ってんな。絶対自分で作ったやつだろ」

「はい春君あーん」

「それなんだ」

「卵焼き」

スクランブルエッグの塊の事をそんな呼び方すんの?まぁ味はセーフ。


「ブタチバナ君、これも食べて?」

「それは嫌だ!ふざけんな!猛にやれよ!」

見た目はただのロールキャベツなのだが、絶対何かある。特にサッキーのニヤケ面を見ると不安倍増。

「えー?ほら、ぶぅ、ぶぅ」

「お前それ煽ってんな?自分の腹見てもっぺん言ってみ?」

「仕方ないんだもんっ食欲の秋だもんっご飯が余るんだもん……」

最後切なすぎだろ。食い切れる分だけ練習しろよ。


可哀想になってきたので弁当を平らげる羽目に。

実際思うより食えたのでかなりの進歩が見えたから良しとしよう。


「ところでどうだったの?春君は小山氏の歌に慣れてるんでしょ?」

「最終的には楽しかった。猛にもまぁ子にもマイク触らせなかったからな」

「まぁ子?」

「またハルちゃんおにゃの子たぶらかしたなぁ?」

「いや例の」

「瑠璃たそ、だよね」

「あぁ、私にもあだ名付けたのかと思ったよ」

「お前はキモオタ」

「小山氏では!?」

「あいつはヘタレオタに昇格」

「ハルちゃんもヘタレじゃん」

「俺はミュウちゃんに照れ回避されてるだけだし!昨日だって襲ったけど断られただけだし!」

「春君ちょっと」

「りょ」

「慣れたものですなぁ」

「立花君、もう完全に真子ちゃんに頭が上がらないみたいだね」

人は変わるものさ。良くも悪くも、な。ッアーーーーー!!


「なんでまぁ子?」

「顔がまぁまぁだから」

「さすが立花君」

「安定の最低っぷりだや」

「春君的に2番は?」

「お前」

「なんで!?最愛の彼女だよ!?」

「ミュウちゃんに勝つのは1万と2千年早い」

「そこもブレないにゃあ」

「ブタチバナ君はそのまぁ子さんをどう思ったかな?」

「あいつとはカラオケ絶対行かない」

「ふむ、美優のお気になのに?」

「関係無いな」

命の危険を感じるからしょうがないよな。それ考えるとミュウちゃんすげぇな。


「他の部分は正直知らん。見た感じまぁまぁだし大丈夫じゃね?」

「立花君はそう言うけど、ミュウが気にいる位可愛いし、家事も得意らしいよ?」

「全然ヨユーじゃん。ヒナちゃんは同じ条件でいけるしサッキーさんは腕力で圧勝じゃん」

「え?」

「あと戦闘力もな」

「ん?」

「………ごめん。本当はオッパイ以外思いつかなくて」

「がんばってよっ」

これでも絞り出したつもりなんだよ。むしろ頑張れ。


「ハルちゃんは大事な事を忘れているんなまし」

「なんでありんす?」

「それは、ハートの熱さなのよさ!」

「すまんけどそんなにまぁ子に興味無いから知らん」

「ガビーン!」

「私的にはハーレムものっぽくて面白いけどね」

「……真子ちゃんはネトラレじゃん」

「なんだよ………結構傷つくじゃねぇか……」

「何言ってんだよ団長」

「お姫はネトラレじゃなくてかませぽい?」

「D子さんちょっと」

「ちょっちょちょ待っちょ!ごめんて!泣かないでっ」

半泣きで腕ぶんぶん振り回してらぁ。こっち見んな。


「ごちそうさまでした。今日は結構美味しかったでしょ」

「味はな。サッキーさんは味見しろや。何個か激薄だぞ」

「え?………ちゃんとしたはずなのになぁ」

舌おかしくなってますね。猛を派遣してやっか。

「ねね、ウチのは?」

「自分全部食っとるやん」

「ミートボールはウチお手製どすえっ」

「い、いつから私が作ったと錯覚していた?」

「なんだと!?どうりで美味いわけだ!真子め、騙したな!」

「ふっ、バカめ!本当は咲が作っ「それは無い」あ、バレた」

「もうっ、めっ!」

「ぐほぁ!」

「ハルちゃん出さないでねぇ〜」

暴力反対。


「おーいデコー飯ー」

「お?すまんが作っ………なん……だと……」

「おぉ〜みゆみゆのお料理初めて見たけどうまほ〜」

「美優、ここを通りたくば私を倒してからにしなさい。彼氏は渡さん!」

「どけ2番」

「ぐあぁぁぁぁ!!」

「真子ちゃん、強く生きて……」

さすが俺の嫁。俺の事を1番にわかってくれている!


「ミュウ珍しいね?どうしたの?」

「瑠璃たそが持ってけって。昨日の詫びだと」

「まぁ子のならいいやいらん」

「あたしが作った」

「この卑しい豚めにお恵みをぉぉぉぉぉ!!」

「うわ、ハルちゃん超必死ぃ」

「ヒナたんもノッポにこれくらいさせるようにならなきゃ」

「いやウチ嬉しくない」

「わ、私は嬉しい、かも」

「咲はなんか変なの入れてそうだよね」

「真子ちゃんに言われたくないよっ」

どんぐりの背比べだぞ。


ミュウちゃんお手製お昼ご飯をありがたく頂戴。

激うま。


「んで瑠璃たそから伝言。また練習付き合えだと」

「断る」

「あたしも一緒だ」

「断る」

「あたしも一緒だ。つまりお前も一緒だ」

「そうだな。断る」

「おおぅ、春君が美優のお誘いをこんなにガッツリ断るなんて」

「今日雪降るかもしれないねぇ」

「立花君、もしかして私が作ったやつ変だった?」

今更心配になるのやめてくれや。皆ドン引きしてんぞ。


「お前飯食ったよな?」

「おう」

「つまり行くよな?」

「断る」

「………いや?」

「ぐぅぅぅぅぅぅ好き!」

「おい」

「今度は真子もいるから来い」

「当たり前のように私も生贄にしないでよ」

「デートフィーチャリング足立ぃず」

「デートじゃないじゃん」

「今度はD子もサッキーも来るよなぁ!?」

「デ、デートの邪魔は出来ないかなぁ」

「立花君、ミュウ、ごめんね?ちょっと私用で立て込んでて」

「猛にチクってやる」

「ぬわぁ!ハルちゃんずっこいっ」

「ついでに瑠璃たそに手助けしてやる」

「ミュウひどいっ、ひいきっひいきっ」

抗議を聞くほど俺たちは優しくない。大人しく礎になれ。


「よし、これでもう何も怖くない」

「ひとりぼっちは寂しいもんな」

「皆しぬしかないじゃない!」

「ウチらはそんな簡単に割り切れないよぉ」

「うん。………猛君、気持ちは変わらないからねっ」

直接言えよ。つうかなんで真子はノリノリなんだよ。


「春君、リクエストあるよ!」

「断る」

「デコ、あれ覚えとけよ」

「もう覚えた」

「お姫、泣かないで…」

「この落差を見慣れた私がいるよ…」

どうせロクでもねぇからだぞ。むしろ皆わかってるだろ。


「サッキーさんは得意なん?」

「結構得意だよ。数少ない特技です」

「ウチも好きだよっ。十八番は西野カ◯だぞぅ」

「ふむふむ、さすがD子さん。ちなみに私はアニソンだよ!」

知ってる。クソほど聞いた。

「真子ちゃんは知ってる。私は最近は◯坂かな」

「意外だな。てっきりマキ◯ルだと「え?」ミュウちゃんは?」

「ん?Li◯A」

ミュウちゃんのが意外過ぎた。演歌好きなんでは?


「デコはなんだよ。お前なんでも歌うじゃんか」

「俺は美優一筋だよ「しね」十八番ってぇとT◯とかジャ◯」

「お、おぉ!彼氏すげぇ!」

「ハルちゃんパネェっす。◯代目とかも歌えるんでしょ?」

「猛のせいで覚えた」

「猛君とデュエット?」

「あいつの練習に付き合わされて仕方なく。ちゃんと原曲聞いてっから心配ご無用」

「お前マジすげぇな」

ミュウちゃんに褒められるとマジ勃◯。真子ちゃんつねらないで。


「んで、いつ行くの。来世?」

「今週放課後毎日」

「サッキー逃げんな!」

「あぅ」

「D子さん。一連托生だよ?」

「むむむぅ、お姫めぇ」

「お前よく逃げねぇな」

「美優からめっちゃライン来たからね。春君に期待してるよぉ」

チラっとミュウちゃんを見ると真っ赤で鬼かわ。

ペシペシ叩いてくるとかマジオカズ。

真子にマジ蹴りをくらい昼休み終了。午後のリベンジ野球はもちろん全敗。激萎え。

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