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最低男子と最高女子  作者: 猫背
53/65

53話

「前から言いたかったんだけどよ。俺の家児童相談所でもなんでも無ぇからよ。来んな」

「お姉様に無礼な口の利き方をするな!謝れっ、謝れっ」

「つうかてめぇが悪ぃんだろが!冬哉に呼び出しくらったんだぞ!」

「お前本当に言った通りやったのか?」

「そうだよ!」

「バカだろ」

「んだコラぁ!やんのか!あ!?」

「デコ助のくせに調子こいてんなよ!?謝れっ、謝れっ」

「あ?」

「ごめんなさい」

「ふぇ」

「立花君、めっ」

俺を怒るより先に2人を止めてよ。絶対わかっててやってるでしょ。


「んで、お前どうやって来た。帰れ」

「美優に聞いたに決まってんだろ。お前頭大丈夫か?」

「ハゲでボケてるとかマジで終わってんな。お姉様、こいつアテになりませんよ」

ミュウちゃん、お姉様の前ではそんなかわいくない子になってしまうんだな。俺とてつもなく泣きそう。


「サッキー、サッキーはどうして来たん?」

「立花君の監視、という程でミュウと遊ぼうと思って。ただ本当にカレンさんが来るとは思わなかったよ」

「いちゃ悪ぃのか!?あ!?」

「デブは黙っとけ!謝れっ、謝れっ」

「ミュウ、めっ」

「チッ」

「うーん、私ストッパーのつもりなんだけどなぁ」

「あ?てめぇ、俺に勝てるつもりか?なめてんのか?」

「え?立花君はカレンさんをシメて、私がミュウにお仕置きですよ?」

「お、お、お、お姉様!デコはあたしに任せてくださいっ」

「あ?」

「か、か、かかって、………くるのぉ?」

涙目で上目遣いはずるい。ワンパンされてもうたやん。


「この際だから俺らのパワーバランスをはっきりさせておくか。まずサッキーさんが頂点」

「は?こいつが?俺のが強ぇぞ?」

「お前と俺なら完全に俺だろ。そんな俺はサッキーさんに頭が上がらん。わかるよな」

「んじゃ俺が頭じゃねぇか」

「よっ!さすがお姉様!」

やばい、手が出そう。サッキーさんにチェックかけても首を横に振るだけだし。マジでハゲる。


「はぁ、んじゃ俺が一番上、次にサッキー、これなら問題ないよな」

「デコのくせにあたしの上だと!?調子くれてんじゃねぇぞ!?」

「ミュウめっ。嫌われちゃうよ?」

「……………別にいいもん」

「俺の愛は揺るがん。でも今のミュウちゃんはイラっとするから原因は取り除くかもしれない、とだけは言っておこう」

「美優!てめぇちゃんと詫びいれろ!」

「お姉様ならお前が頭下げろ。ヤキいれんぞ」

「だ、だめっ。ごめんなさいっ」

「チッ、悪り」

「やりたい事とやるべき事が一致した時、世界の声が聞こえる」

「立花君、なんて聞こえたの?」

「カレンちゃんぶっころせ」

「すみませんでした!」

勢いよく土下座しようが世界の声だから仕方ないよね?

と思ったが、ミュウちゃんが俺に座ってギュッとして止めてきたので仕方なく諦めた。仕方なくだからね!


「ミュウちゃんさ、お姉様のどこがいいの?俺結構な勢いで殴りたくなるくらい嫌いなんだけど」

「お姉様はいじめから助けてくれたもん」

「サッキーさん、いじめは良くないよ」

「……………立花君には言われたくないっ」

……………否定は!?

「何驚いてんだ?弟はこいつの事知らねぇのか」

「全然」

「こいつは「めっ」気持ち悪ぃんだよ!「めっ」うるせぇ!ぶっ飛ばすぞ!」

「咲は「めっ」うぅぅ」

「よちよち。俺が絶対ミュウちゃんを守ってあげるからね。生きてる間は」

「何もしないよっ。それに立花君より悪い事してないもんっ」

比較の問題じゃないってわかってて言うなよ。皆が引いてる時点でお察しだよ。


「サッキーはちょいと黙ってて。んで「めっ」守れなかった……」

「生きて!生きる事を諦めないで!」

「あばよ、ダチ公……」

「…………デコ?」

「何もしてないでしょっ。もうっ」

「デコはしんだ!もういない!」

「ミュウ?せめてこっち見て言って?」

怖くて見れないでしょ。というか見せられない顔してるからね?


「咲も気持ち悪くなったけど美優も変わったな。なよなよしてた頃が懐かしいぜ」

「お、お姉様っ、しーっ!」

「前のミュウも可愛かったけど、今の方がもっと可愛いですよ」

「お前はデブったな!デブ!はらしょー!」

「え?なんて?腹切り?」

「やだぁぁぁぁ!」

「悪魔め!俺の妻に近づくな!」

「弟塩だ!溶けて消えるぞ!」

「私は悪魔でもナメクジでもありませんっ。あと真子ちゃんに報告ね」

「なんとぉぉぉ!!」

「イノ◯ンス発動!」

「立花君に向かって発動してどうするの」

恐怖のあまり振り向けなかったんだよね。レベル4くらいあるもんね。


「咲はマジで取り憑かれたくらい変わったな。マジで気持ち悪ぃ」

「もしかして世紀末に湧いて出る雑魚キャラみたいな感じか」

「立花君の私に抱く印象はそういう感じなんだね。私は立花君を拳王だと思ってるよ」

「あたしは馬の方だと思ってた」

「マキ◯オーいいじゃん」

「美優が言ったやつなんでもいいだけじゃねぇか」

立花規格はミュウちゃんが世界基準だと理解したようだな。


「ちなみにミュウちゃんはどんなん痛!」

「聞くなあほ!あほ!」

「ふっ、いいのか?まだ俺は30パーセントしか痛い!あと2回変身を痛ぇ!」

「くぬっ、くぬっ、くぬっ」

「いけ美優!弟をやっちまえ!」

「立花君セクハラ禁止だからね」

「勝ち目ねぇじゃん!尻揉み千手観音まで封じられたし!」

「きもい!くぬっ!くぬっ!」

「痛っ!くっ、なれば!」

「ん?ふっ、それで?」

なん………だと……ブラを外しても少しも動揺しないだと?クソ!普段からセクハラしすぎた!


「………美優、好きだよ」

「あぅ、し、知ってるしっ」

「キスしていい?」

「だ、だめっ」

「目、つぶって」

「だめっ、だめっ、あ、あぅ、ん…」

「おっと手が滑っちゃったー」

「ぐほぁ!!」

サッキーさんの拳がボディにめり込んだ。ミュウちゃんの蹴りとは次元が違う威力なんだが。呼吸出来ないんだが。


「おい咲お前!あ、あ、えと、よくやった!」

「ミュウ迷ったでしょ」

「別にっ、全然っ」

「したかったでしょ」

「した……くないし!全然っ、全くっ」

「お……俺………したい………マジで」

「もう1回しよっか?」

「し、しぬ」

「さすが暴虐姫、相変わらずの鬼っぷりだな」

「立花君にしかしてませんっ」

「さ………差別」

「区別です!めっ!真子ちゃんに報告だよ!」

そんなもんが怖くてミュウちゃんを愛でられるか!


呼吸を整えつつミュウちゃんのブラを付け直した。そして残念な事に対面から背面に向きを変えてしまった。オッパイが!逆に!クソ!お尻しか味わえない!


「デコ助よ、そろそろお姉様のお話を聞いて差し上げろ」

「ミュウちゃんのお願いでもやだ」

「なんで!?お願いっ、ちょっとだけっ、先っちょだけっ」

「無理」

「はるぅ、おねがいぃ」

「イエスマム」

「立花君、ちょろい」

「サッキーさん、わかるでしょ?」

「まぁ、ミュウ可愛いから」

「お前ら変だって言われるだろ」

「カレンさんもだいぶ言われてますよ」

「うるせぇ!」

ゴリゴリに時代遅れだもんな。


「弟よぉ、冬哉どうすりゃ落とせんだよ」

「お前無理」

「んだとてめぇ!」

「うるせぇ潰すぞ」

「めっ!デコめっ!」

「カレンさん、ミュウが抑えてくれてるから大丈夫ですよ」

「お、おう、いやでも怖いし」

ならケンカ売るな。ミュウちゃん軽いから抱っこしながら殴れるからな。


「兄貴の嫌いなものはビッチとヤンキー。どっちも俺のせいだけど」

「お前最悪だな」

「で、でもかわいいとこありますよ!」

「あー美優好き」

「ばかっ」

「お前マジであの真子と付き合ってんの?色んな意味で嘘にしか思えねぇけど」

「俺は美優一筋」

「また怒られるよ。浮気ーって言いながら泣いちゃうよ?」

いつも通りじゃないか。何も問題無いな。


「そういや真子いねぇな。未だに咲のケツ追っかけてると思ってたのによ」

「聞きたいようで聞きたくない話しやめてくれんかね」

「面白ぇと思うけどな。あいつの影響でこいつが不良卒業したんだぞ?」

「私は不良ではありませんっ」

「喧嘩、恐喝、イジメが当たり前のお前がヤンキーじゃなくてなんだよ」

「それ全部カレンさんじゃないですか」

「デコ、これホント」

「サッキーダウト!言わないです!グーはやめて!ッアーーーーー!!」

もはや言葉を交わす事なくしばかれた。威力は完全に現役レベルなんだけど。


「そもそもっ、立花君が1番悪い子じゃないですかっ」

「俺はお上と仲は良いけどパクられたりしてないからな?ほらいい子」

「私たち警察の方と仲良くなる機会無かったよ?」

「俺の友達が警察なんだよ。元々母さんの友達なんだけど」

「なるほど、お前の母さん経由でもみ消していたと」

「ミュウちゃん、違うよ?」

「わかったから構えるな!揉むなよ!?絶対揉むなよ!?揉むぁぁぁぁぁぁそれだぁぁぁぁぁぁぁぁ」

「あ、ずるい。私にもお願いしていい?」

俺はミュウちゃん専用マッサージチェアって言わなかった?


「んだよ。んじゃ噂も全部嘘か。ビビって損した」

「おぉぉぉぉぉぉねぇぇぇぇさまぁぁぁぁぁぁ」

「終わってから喋れ!キモい!」

「カレンさんが聞いたのはどんな噂ですか?」

「あ?あーっと、冬哉に女斡旋してた話しだろ?嫌いな女教師にバイ◯付けさせたまんま授業させたやつだろ?白バイ盗んで東京から大阪までカーチェイスしたやつだろ?あとケンカ売ってきた体育教師の家でバーベキューだろ?あとケンカ売ってきた族を30人くらい半ごろしにしたあとゲイに掘らせたとか。そんくれぇかな」

「はい全部嘘」

「立花君ダウト」

「全部ノッポに聞いた事あるぞ」

「あいつ嘘つきだなぁ。いくら友達欲しいからって嘘はよくねぇなぁ」

斡旋は母さんだし、先生は嫌いじゃなかったし、向こうもバイクだからカーじゃないし、バーベじゃなくてキャンプだし、掘らせてないし、お持ち帰りさせただけだし、ほら全部嘘だった。


「ふむ、ならアッキーに聞いたやつを「ちょっと待てマジでダメだ」や、やだ!咲!」

「立花君大人しくしなさい。めっ」

「なんだ?万引きとか痴漢でもしたか?だっせ」

「は、はは、バレてーる。恥ずかしー」

「全然ですよ。ヤンキーカップルが調子こいてデコに因縁つけてきて、ムカついて彼氏をボコボコにして、彼女の前でゲイに掘らせたとか」

「ミュウちゃん、それ嘘だからね?」

「……………これホントなんだ。デコめっ」

あぁぁぁぁぁぁ!!なんでわかるんだよ!!愛ゆえにか!?


「あと校長をマジでころそうとしたやつ」

「ミュウちゃんそれダメ」

「お、お前、やったのか?」

「そもそも嘘だっつってんだろ」

「ミュウ、詳しく」

「方法は皆の予想とは違うんだけど、テクノブレイクさせようとして失敗したらしい」

「………は?」

「はい嘘」

「校長をどっかの部屋に閉じ込めて、女の子とかゲイとかをいっぱい呼んで、めっちゃ薬飲ませて頑張ったらしい」

「立花君、私でも本当の話しってわかるよ」

「いくらなんでも無理だろ」

「んでなんで失敗したんだよ」

「校長が3回が限界だったらしいです」

「っはははははは!!」

「はぁ、皆めっ」

ずっと否定してる俺に言わないで。せめて努力を褒めて。校長かなりジジイだったんだからな。


「立花君がやんちゃなのは確定事項として、問題はカレンさんがどうやって真人間になれるかでしょ?」

「お前には言われたくねぇ!」

「平気で顔面グーパンは常人には出来ないからな」

「え?立花君だからやるんだよ?」

「嬉しくない特別ありがとう」

「お姉様はそのままが1番素敵です!」

「ふっ、知ってるぜ」

「ヤンキーイク寸前が1番可愛い説」

「デコ助だまれっ。あほっ」

「立花君は当てにならないから、せめて少しはお化粧する、とかどうですか?」

「んなもんやるか!」

「ならフェ◯の練習とか喘ぎ声の練習で」

「お前は本当話しになんねぇ!美優離れろ!孕まされるぞ!」

「……………は、はるの子供……………うん」

「なんのうんだよ」

「ちゃんと責任取るよ。結婚しよう」

「報告多いよぉ」

なら報告無しにしてよ。内緒セック◯とか燃えるでしょ!


「いや、なら冬哉の好みに寄せればいいんだろ!教えろ!」

「ミーたんかな」

「誰だよ」

「明鏡止水っつってた子」

「………あれになれと?」

「無理だろ」

「無理だ!別の考えろ!」

覚醒ウドはやっぱ別格だな。ほぼ見てないカレンですらどんなんか覚えてるからな。


「なら色仕掛けで」

「しね!」

「詰んだな」

「早ぇだろ!なんとかしろ!」

「デコ助なら出来る!お前が通った道に後から続く奴らがいるんだ!無理を通して道理を蹴っ飛ばすんだよぉ!」

「ミュウちゃん、わかった。合体だ!」

「いや無理」

「こんな筈じゃ無いのにぃぃぃぃ!!」

「カレンさん、弟ですけど立花君ですよ。諦めて他の子に聞きましょう。私に当てがありますから」

「………お前がそんな事言うなんてな。目を合わせるたびに殴りあってたあの頃が懐かしいな」

「忘れてくださいっ」

俺なんかよりよっぽどヤンキーしとるやんけ。にらまないで!


「はぁ、帰る」

「お姉様、お疲れ様です!」

「あ?お前は?」

「えと、あの、もうちょっと、ここで」

「…………………お前らマジか!?」

「違う!正しくは体だけの関係だ!今はな!」

「違う。飯早よ」

「あ、はい。リクエストあります?」

「にくじゃが!おにくましまし!」

「立花君、お手伝いしますっ」

「帰るか黙って待ってろな」

「うぅ、はい。……見ててもいい?」

「絶対手を出さないなら。出したらマジでキレるからな」

「はーい」

「……………お前らキモいな」

もう自然過ぎて誰も言わない意見ありがとう。ミュウちゃんがかわいいから全て問題無い。帰れ。

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