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最低男子と最高女子  作者: 猫背
52/65

52話

「起きろ。学校行くぞ」

「夏休み延長って知らねぇのか?あーすまん、お前友達いねぇから連絡回ってねぇのか」

「春より全然いるって。早く起きないと飯も食えないぞ」

「うざい。ん?なんか食いもんの匂いしねぇ?お前勝手に家の食材潰しただろ」

「そんな事しないよ。雛ちゃんが作ってくれ「ヒナちゃん結婚しよ!!」おい!」

俺の周りで作ってくれる子ヒナちゃんだけなんだぞ!今求婚しないでどうすんだ!


「ハルちゃんおは〜。朝ごはんはベーコンエッグとお味噌汁なり〜。あ、ごめんなさい」

「いいんだよ。ヒナちゃんはお嫁さんなんだから家の物は「ごはんでなくてプロポーズの方なん」ですよね〜。いただきます。結婚したい!」

「むふふ、仲良くなる前は髪ギュッてされてたのに、今では惚れさせてしまうとは……ウチモテ期かな!?」

「その節は大変申し訳ありませんでした」

「よいよい、猛きゅんおいし?」

「うん、すごくおいしいよ。ありがとう雛ちゃん」

「おいクソオタてめぇ何人の飯食ってんだぶっ飛ばすぞ」

「完全に2人分だでハルちゃん」

「ですよねー!ご馳走さまー。鬼美味でした」

「相変わらず早いなぁ」

お前は食いながらD子とアイコンタクトバシバシしてっからだろ。ムカつくから味噌汁はいただく。


洗い物を猛にやらせ、いやん!えっち!ハプニングごっこをD子としながら着替えて、いざ登校。クソダルい。












「お前らの血は何色だぁぁぁぁ!!!」

「うるさい」

「嘘つき立花君は黙ってて!!裏切り者共!!1年坊主は祭りは同性の友達とだけって決まってんだよ!!わざわざ何回も目の前通るんじゃねぇよ!!こっち見んな!!手を振るな!!手を繋ぐな!!最後に1発なんて持っての他だぁぁ!!」

見回りですね。お気持ちお察しします。


「俺の嫁事、足立美優ちゃんわかりますよね?」

「その自慢いる?先生本気出しますよ?ん?」

「その子のお兄さんが俺の母さんの会社の社員で、なおかつフリー。確か25?だっかな」

「今日家庭訪問するって足立さん一家に伝えておいて下さい。はい!皆さんお久しぶりですね!2学期も仲良く、楽しく、過ごしましょう!」

誘導成功。皆が俺を見てグッジョブとか拍手とかしてくれてるよ。なんか頑張った俺。


毎年新学期の始め1週間はゆるゆるらしく、その通りにざっくりした挨拶、雑な始業式、テキトーな授業だった。清々しいくらい楽。


「春君、お昼食べよ?」

「お前誰だ!?」

「もうっ、夏休みだっていっぱい会ったでしょ。ほら、机ずらして」

当たり前の様に周りの奴が机を空けてる感じマジテンサゲ。


そんなこんなでいつものメンツが周りに固まってきた。違和感といえば外面真子とウド改くらいだな。

そして猛にくっつく2人を見て俺もストレス、周りもストレス。お前らだけ離れろよ。


「デコポン飯」

「来たなミュウちゃん、もはや自分で作る事やめたでしょ」

「たまたま。余り無かったんだよ。ちょ〜だい」

100で調整しておるな。かわいいから許す。

「春君お昼どうするの?」

「ミュウちゃんの余し具合で考える」

「最近はあんまり気にならないけど、立花段々美優に甘くなってるよな。そしてそれが普通に見えるんだよな」

「ユーマちゃんとかD子は甘やかしても遠慮するからしないってだけだ。真子とサッキーは腐る一方だから決して手は緩めん」

「春君ひどいよぉ。私そんなに甘えないでしょ?」

お前それマジでよく俺に向かって言ったな。そしてバレないように必死に足踏んでくる感じイラつき増し増し。


「最低君、お弁当分けてあげます」

「あんがとウド改「その呼び方はやめて下さい」んじゃミーたん」

「はぁ、それでいいです。それにしてもお疲れの様ですね。あまり寝てないのですか?体に無理のない様に気をつけて下さい」

「ミーたん違ぇぞ。デコピンはただのサボりだ。こいつ無限に寝るからな」

「そうなんですか。てっきりまた雛や美優たんや津田さんのお世話でお疲れなのかと」

「悲しいお知らせです。疲れるのは真子とサッキーっていう。ほら!あの目!怖いよね!」

「立花君、ごめんね?」

目が謝ってないんだよなぁ。むしろ謝れって語りかけてくるんだよなぁ。真子踏むな。


「ふむふむ、うま!ミーたんの玉子焼きうま!」

「美優たん、それは一応最低君にあげたものなのですが」

「ん?デコの物はあたしの物!あたしの物はデコの物!」

「美優?大丈夫?春君は美優のじゃないよ?」

「え?………あ、あぁ、そう、だな」

「春君浮気!?」

「違う!本気だ!」

「立花、より悪い」

ショタにはこの想いはわからんか。小さければなんでもな奴には理解が難しいのか。


ちまちま喋りながらミュウちゃんが腹いっぱいになるのを待つ。食い方が子供っぽくてかわいいんだよな。かわいくて誰も言わないから恐らく本人気づいてないし。

そんな事を考えていると、突然教室のドアがすげぇ勢いで開けられた。


教室中が注目した先には、見た事ない女子が立ってた。見た目はとりあえず関わりたくない系統のやばめなタイプ。

良いところを先にあげると、背はユーマと同じくらい高く、脚が超美脚。オッパイは表現的にはちょうど良いサイズ。

顔はかわいい系、髪は所々跳ねてるが綺麗で腰辺りまで伸ばしている。ここまで。

残念な部分。ガン飛ばしてる。髪が真っ赤。以上。


そいつは周りを見渡し、何故かこっちをロックオン。ちびりそ〜。

「おい美優コラァ!!」

あかーん!知り合いの子にそんな名前の子いるぅ!チラッとミュウちゃんを見るとガクブルですわ。やばたんワロタ。笑え!


「おいてめぇ、ちょっと面貸せや!」

「お、おね、お姉様?ど、どうし、あの、ふぇ」

「泣くな!ぶっ飛ばすぞ!」

「あぅ、うっ、ふぇ」

ガン泣き1秒前なんですが。めっちゃおてて震えてるんですが。

「落ち着いて下さいカレン先輩。どうかしたんですか?というかお久しぶりです」

「あ?んだてめぇ?」

「いやいや!津田ですよ、津田真子。いつも美優と一緒にいたじゃないですか」

「あ?あぁ、忘れた」

そのイライラしてる顔は完全に覚えていますねぇ!怒りすぎぃ!


「んな事より、美優!てめぇ俺に言う事あんだろ!」

「先輩やめて下さい。美優が泣いてるじゃないですか」

と言うユーマちゃんを見ると、ガン泣きしてるミュウちゃんをあやしてる。交代希望。

「うるせぇぞ悠真!美優てめぇ聞いてんのか!?」

「お、落ち着いて下さいカレン先輩。何かあったんですか?あと悠真覚えてるじゃないですか」

「チッ、うぜぇ」

真子ちゃんは前からしっかりウザかったんですね。悲しいなぁ。


「それより要件を伝えてはどうですか?皆貴方をとても迷惑に思っているので、すぐにでも出て行ってほしいので」

「そ、そーだそーだ!みゆみゆが怖がってるから出てけー!」

「あ?」

「ごめんなさいっ」

ヒナちゃん弱〜。そこがかわいいんだが。ミーたんは物怖じしねぇな。あれ?ミーたんもしかして身近にいる中で1番いい女じゃね?


「チッ、美優。最近てめぇの家に頻繁に出入りしてる奴いるよな?なぁ!?」

「ひっ、ひんっ、うっ、ぁいっ」

「なんつってんだ!?わかんねぇよ!早「カレンさん、黙って」あ?………お前誰だ?」

満を辞してサッキー降臨!って知らんのかい。


「咲です。お忘れですか?」

「あ?嘘つけ!あの暴虐姫って呼ばれた奴がんな女みたいなナリしてるワケねぇだろ!」

「だはははははははは!!は、はは、は、すみませんでした」

「立花君、後で、ね?」

人の一生は小さな事で不意に終わってしまうんだな。最後にミュウちゃんとラブラブしたかった………。


「あ?立花?お前?」

「へい!あっしが立花でごぜぇやす姉御!」

「チッ、お前兄貴いるか?3年に」

「え?あ、もしかして冬哉さんの話?」

「お前知ってんのか!?」

「それはもちろん。彼は冬哉さんの弟の春君、ちなみに私の彼氏ですっ」

「は!?中学でずっと女子のケツ追っかけてたお前が「それは内緒にしてくださいよ!」知るか!」

俺もそれ聞きたく無かったんですが。詳しく聞く気無いから足ぐりぐりしないでね。


「それで?立花君のお兄さんが何か?」

「あ?だからよぉ、美優が俺の男に勝手にちょっかいかけてんじゃねぇかと思ってよ。どうなんだよ」

「え!?は、春君!?知ってた!?」

「知らんぞ!?初耳だぞ!?つかそんだけ?」

「そんだけだと?弟だかなんだか………弟?」

「お前と兄貴がなんだか知らねぇけどよ、そんだけ?それで美優泣かしに来たのか?」

「春」

「うるせぇ。なんか悪い事してケジメ取りに来たわけじゃねぇんだよな?つうかお前兄貴の女か?まさか勘違いと嘘こいてましたー、ってか?」

「春君、落ち着いて」

「立花君」

うっさいな!なんもしてないじゃん!手ぇ出したら皆メチャメチャ怒るじゃん!ちょっとイライラぶつけてるだけじゃん!


「お前、兄貴と付き合ってんだな?違う意味でしたーも無しな?」

「……………まぁ、いずれ」

「………ふぅ、俺は冷静、俺は冷静、俺は冷静ぇぇぇ!!」

「立花!落ち着け!えっと、まーくんを思い出せ!」

「ショタ神のやり方で出来るかぁ!」

「ハルちゃんっ、えっち!スケッチ!」

「ワンタッ「春君めっ!めっ!」ふぅ!ふぅ!」

「D子ちゃん、今のはダメだよ?」

「ま、まさかタッチがグータッチだとは……」

「最低君、明鏡止水です。心を鎮めて。あー!ダメです!」

ミーたんの言う通り心を落ち着けて、無に近い状態にもっていったら、何故か髪を掴んでしまった。無心、恐ろしい!


「ま、待て!痛っ、悪かった!」

「あ?悪かった?お前なめ「デコ助パー!シットダウン!」イエス!ユアハイネス!」

「さすが美優、春君を一瞬で押さえ込んでしまった!」

「春が良い方向に行ってるとは思うんだけど、なんか違う気になってしまう……」

「お前もいずれこうなる。暴虐姫の手によってな!待って!痛い!」

「誰もパイ子は止めないよねぇ」

というより止められないよね。怖い。


「お、お姉様、あの、ごめんなさい」

「チッ、てめ痛ぇ!「デコ助ハウス!」「イエス!ユアハイネス!」………俺も悪かったな。じゃなくて!ごめんな!」

2回もキレさせなきゃ謝れねぇのかこのアホ。次はキャッチングじゃなくてパンチングだぞ。


「んで、よう。なんで冬哉がお前ん家に行ってたんだよ」

「お前に関係ね「デコ助シャラップ!ステイ!」イエス!ユアハイネス!」

「完全に手綱握られてるな。真子も見習った方がいいな」

「うぅ、春君はちゃんと言う事聞いてくれるもん」

「お前が聞かねぇもんな」

「最低君、苦労してるんですね」

しみじみ言われると余計辛たん。


「あのですね、デコの家に遊びに行くのに、お兄さんに双子の子達の遊び相手になってもらってたんです。他に他意はないですよ?」

「おう、わかった。あ、あのよ、弟って噂通りのやつなのか?」

「おいコラどんな噂だバカ野郎」

「春君いっぱいあるよ?興味無いから知らないんでしょ?」

「皆知ってるのは超悪い子っていうので、ウチが聞いたのは、前にあったファンクラブをわちゃわちゃしたってやつかにゃあ〜」

「春君が問題起こした時の相手の先輩が、停学とけた後行方不明とか」

「立花君が先生のバイクを勝手に使ってるっていう話しか知らないかな」

「おいデコどうなんだ?」

「根も葉も無い噂だ!俺がやった証拠を出してみろ!無いだろ!?」

「俺の目の前でバイク勝手に使ってたよな」

「裏切りもんがぁぁぁぁ!!」

「最低君はブレない最低っぷりですね」

まぁ春だからね。みたいな顔して見てくんな!たまにだし!


「あ、それと、春君、バイクの免許見せて?」

「……………今日は持ってきてない」

「いつもは?」

「……………い、家に」

「立花、お前、それはダメだろ」

「立花君、短い間だったけど、お元気で」

「お、弟マジでクレイジーだな!美優!こんなヤバイ奴と関わるのやめとけ!」

「え、でも、面白いし、ちゃんと言う事聞いてくれるし、大丈夫ですよっ」

「みゆみゆ……あかん!キュンキュンが止まらん!」

「D子さん?彼女がいるって伝えてもらってもいいですか?」

「…………お姫、ごめんっ」

「真子ちゃん、次があるよっ」

「きっと最低君よりいい人が見つかります。頑張って下さい」

「……あれ?もうそういう流れ?でも春君……なんで美優見てるかなぁ!」

「痛い痛い痛い!て、照れるからに決まってるだろ!」

「春君……」

「まぁ心真子に在らずだけど。痛っ!」

「春、たまには素直になりなよ」

お前ほど素直になれねぇよ。乳以外見ないお前には遠く及ばないって。


「おいカレン、あと5分で次の授業だ。その間に兄貴を落とす方法を伝授してやる」

「な、マジか!?どんな薬使うんだよ!」

「その前提やめろ。まずダッシュで兄貴の場所に行く、ぶっちゅーする、上目遣いで責任取ってね?と呟く、断られた場合弟にチクると脅す。はい完了」

「よし行ってくる!」

ってマジでダッシュで行きやがった。俺の事どんな目で見てるかわかる瞬間ですね。


「おいデコ助、マジで成功すんのかよ」

「無理。兄貴が惚れてる以外に成功する可能性はまず無い」

「バカデコ!お姉様が悲しむだろ!あほ!」

「俺は美優を幸せにするので手一杯なんだ。ごめんな」

「春君?春君?春」

「お、俺よりサッキーの話しようや!あれやろ!?…………………太った?」

「それは怒らないと思ったの?」

皆の呆れた顔と顔に走る衝撃の後に気づいたよ。マジでグーはやめよ?

無免、ダメ、絶対

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