44話
「ハールルルルルルー。ハールルルルルルー」
「チッチッチッチッ」
「デコちゃん?デコちゃ〜ん?おいで〜」
「俺を誰だと思ってやがる」
「ハールルルルルルー。ハールルルルルルー」
「けものちゃうわ」
「チッチッチッチッ」
「サッキーは怖い。普通に恐怖」
「デコちゃん?デコ「ミュウちゃんおいで」やだやだやだやだやだ!!」
自分が呼んでたじゃん。そんな時ばっかサッキーに隠れんなし。
数日後に控えた地獄の3日間の為、猛の家で作戦会議を行っているとかで、真子に追い出されたサッキーとD子が当たり前の顔して家に来やがった。
ミュウちゃんはいつも通り兄者とトレード。俺の兄貴って事忘れてる?扱い雑。
「そういえば秋さんは?夏休み中はここに泊まってるって聞いてたけど?」
「自分がいるとセック◯出来ないでしょ?とか言って寝る時以外ほとんど家にいない」
「ハルちゃんママぱねぇ〜」
「出来れば会いたくないな。ママさん曰く会話もセック◯」
「つまり、俺たち今4◯してんぞ」
「ミュウはともかくこの皆だと全く想像出来ないよね」
「あ、あたしは女の子とはしない!勘違いしないでよね!」
「みゆみゆは襲いたくなっちゃうかわゆさだけどね〜」
「お前マジでやめろよ。来んな!やっ、春!」
今度は俺が壁かい。せめてオッパイ押し付けて!
「ところで立花君、今日全然元気ないよね。何かあった?」
「よくわかるな。さすが唯一無二の友サッキー」
「さっきミュウからライ「ちぇすとぉ!」あいたっ!もうっ、めっ!」
「ぐ、ぐーはちがう……あぶない……」
「ウチにもばばばーってみゆみゆから。どうしよどうしよってきゃわわしてたから来たんだよ」
「なるほど。美優、そろそろ結婚しよう」
「はい一回。今日は遅かったな」
ミュウちゃん、朝から俺を見ててくれてたんやな。半勃◯。
「ハルちゃんなんかあった?おとこのこの日?」
「惜しい。今な、賢者タイム」
「聞いた私達がバカだったね。ごめんね」
「ハルちゃん、おバカ」
「お前どんだけ出してんだよ。賢者飛び越えて最強の賢者の孫になってんだろ」
「またなんか俺出しちゃいました?」
「おバカが出てるんですっ。立花君めっ」
お汁が出たって知ってるくせに〜。ため息やめて。
「デコやっぱ真子取られたから落ち込んでんのか」
「べ、べべべ、べっつに〜」
「すーごい嫌な顔してるねぇ。ハルちゃん嫉妬?お腹空いた?」
「真子がいない理由思い出しただけ」
「あ〜」
「………そんなやばげ?」
「汚ギャ、しぬなよ」
「ウチヤバイ!行きたくない!」
「俺が何度出禁食らおうとした事か」
「立花君何しようとしたの。悪い事じゃないよね?」
「人気のレイヤーにゼロ距離ハイパーローアングルショットかまそうと思ってた」
「完全に苦肉の策だな。お前らしくもない」
「他の考え全部血の雨だったからね」
「マジギレじゃん。よちよち、おいで〜」
「はぁ、はぁ、イグゥゥゥゥゥ!!」
「ぎゃ!やっぱ無し!あっちいけ!」
「痛!け、蹴りやめろ!興奮するだろ!」
「お前なんでも喜んでくれるよな」
「サッキー以外は皆かわいいレベルだからな」
「わ、私そんなひどくないもんっ」
サッキーさんだけですよ、膝をつかせる威力。
「そういえば、正志はちゃんと避難させたよな」
「もちのろんぱ!今日もお兄たまに同行をお願いしていまっせ」
「デコ兄マジで便利だよな。一家に一体」
「な、なんだって!?ミュウちゃんは俺と兄貴、どっちが良いって言うんだ!」
「お前のが良いから来てんだろ。はよ飯作れ」
「あ、はい。ヒナちゃん、一緒に作ろ?」
「キモっ!あ、ごめん泣かないで。ねぇ、もぉ〜ハルちゃん今日おかしいよ〜」
「立花君も相当あのイベント嫌いなんだね……」
トラウマ必至なんで。本気で行きたくない。
D子に手伝わせて4人分の昼飯をちょちょいと用意。わざわざ飯抜いて来たり朝から入り浸るお嬢ちゃんに毎回作ってんだよな。俺の良い所飯が美味いことくらいって言ってくるとこ怒りたい。
「食った」
「美優、ついてる」
「ん?ひゃぁ!」
「立花君やりすぎ」
「なんで?」
「いやいやいや、普通ふきふきしてあげるでしょ?なんでちゅっとしちゃうのかね?」
「D子わかってないな。口に付いてるんだぞ?口で取るに決まってる」
「控えぇい!みゆみゆの真っ赤なロリ顔が目に入らんかぁ!」
「ななっ!なんですと!?」
「…………ん!ん!」
ごめんて。わかったからティッシュの箱で殴らないで。
「てかちゅうじゃないからいいじゃん。セーフ」
「ついた!ついたついたついたついた!!」
「ならちゅうして違い確認し痛っ!!サッキーさん待って!暴力は何も産まない!」
「ミュウにちゅうしたければまず私を倒してからにしてね」
「さすがパイ子!そこにシビれる憧れるぅ!」
「ふむ、つまり、倒してしまっても構わんのだろう?痛い!ごめん!3対1は卑怯だぞ!」
「オラオラオラオラオラオラ!!」
「ドラララララララララ!!」
「ウリィィィィィィィ!!」
「痛!痛い!痛っ!ちょ、痛い痛い!ちょい!待った!やめ!やめやめ!ストップ!流水制空け痛い!肉のカー痛っ!凶れ凶れ凶れ痛い!ザ・ワー痛っ!おま、お前らずるいぞ!本気出すぞ!いいのか!痛!天地魔と痛ぇ!足やめろ!」
もはやこの3匹の可能性の獣に言葉は通じん。なれば!
「あ!逃げた!」
「追え!追えぇ!」
「ちょ、ちょっちたんま。ウチ、しんどい」
「まだだよ!ちゃんと仕留めたか確認しないと!」
「パイ子は最後どうしたいの?や、待った、怖いからいいや」
何か悟ったなら止めてくんね!
3人の猛攻から逃げ出し、自室に籠もって扉を必死に抑えこんで侵入を防ぐ羽目に。
ドアノブガチャガチャすんのはわかるけど、明らかに蹴ったりしてるよね。ここ俺ん家ってわかってる?壊しそうだよ?
「おら!出てこいデコ!そのデコカチ割ってやる!」
「立花君?今ならまだ間に合うよ?命は」
「つまり俗に言う半ゾンビって事ですね」
「え?8割………9割くらいかな?」
「サッキー割り算出来んの?」
「それくらい出来るよっ」
「絶対間違っちゃったっ、テヘペロっ。とか言って息の根止めに来るだろ」
「……………しないよ?」
その間は何。迷わずに滅ですか。
「ねーねー、そろそろちゃんと謝りなよぉ。早くおしゃべりしよ〜」
「おしゃぶり?よし、皆ごめんな!」
「ごめん、やっぱもうちょい反省して」
「待った!お前ら何が望みだ?俺の出来る範囲で叶えてやろう。さぁ、言ってみせよ!」
「命」
「タマ」
「ライフ」
「……お、お前らマジか……そんなに俺の子を産みたいと「違うでしょ!」「どっから出てきたハゲ!」「わけがわからないよ!」いやだって、新しい命が欲しいって」
「いや、あのね?違うよね?」
「咲、もういい。ドア壊そう」
「い、いいんだな!?そ、そろそろ俺おこだからな!?今だけなんだからね!?」
「ふぅ、アケロ」
「はい喜んで!」
………やっぱすげぇよ、咲は………ッアーーーーー!!
「話変わるけど、2人はどこまでヤッたんだよ」
「まだお仕置き足りなかった?」
「嫌だぁぁぁぁぁ!!助けてくれぇぇぇ!!」
「デコ助うるさい」
「口で塞い痛!ミュウちゃんはお手手でご飯食べるのかな?」
「たまにな」
「え?じゃあちゅうじゃん。痛!」
「ハルちゃん懲りないねぇ」
ミュウちゃんの愛情表現はいささかハードなだけだからな。たまりませんなぁ。
「なら現実的な話しようか。課題終わった?」
「こっち見て言わないでっ。皆様のご助力のおかげで、無事終了致しました」
「へぇ」
「なんで聞いたのっ。もぉ!」
「待って、素振りやめて」
「最近パイ子凶暴だよ。抑えて抑えて」
「どうどう。ほれ、ポッキーだぞ」
「太るからいりません!まだ海行ってないんだからね!」
「あぁ〜。結局いつ行くんだよ」
「えと、予定としては、明後日かな。D子ちゃんも行く?」
「おっ!行くでしかし!猛きゅん待っててて!」
「よくあんなとこもっぺん行きたいって思うな。デコ助いなかったら絶対キレ倒してたぞ」
「そ、そんなに見られる?」
「ミュウちゃん含め、全員目立つから余計にだったな。だからサッキーも気をつけないと何人かぶっころしちゃうぞ」
「…………き、気をつけます」
それ猛となるべく行動するって意味だよね?手加減とか関係ないよね?
「実際ハルちゃんが1番目立ってたんですがね」
「美少女かつオッパイ3人侍らせてりゃな」
「いや、お前めっちゃ見られてたからな」
「立花君、もしかして声かけたりしてたんですか?そうなんですか?」
「真逆。あたしらを見るやつ全員にガン飛ばしてるから」
「お手手繋いでたしねぇ」
「……立花君何してたの?」
「俺のかわいい嫁達に群がるハエを払ってたにすぎん」
「嫁じゃねぇ」
「ウチも」
「あ、もちろん私も」
せめてドキッ!え?ホントに?くらい言って。寂しいから。
「思い出した。ミュウちゃんマジでオッパイすごくね?」
「キモい」
「みゆみゆさ、マジで何カップ?」
「キモい!やめれ!」
「私のブラが怪しく「やめてよ!やだ!」あぁごめんごめん〜。ミュウ泣かないで〜」
「パ、パイ子以上、だとぉ……み、見た目私と同等なのに……」
「ちょっと前は見た目そんなじゃなかったけどな」
「ハゲ!うっさい!」
「……………恋?」
「やぁぁぁぁぁ!!バカ!違う!」
「言った本人乳デカくなったか?」
「うぐっ、た、確かに変わらんちん」
「俺の予想はもっとそれっぽいぞ」
「セクハラ」
「スケベ」
「ハルちゃんえっちぃ」
その見切り発車やめて。
「俺の予想は、マッサージだと思ってる」
「はぁ!?マジで!?やだ!なんで!」
「立花君、やっぱりそういう事してたんでしょ」
「意味わからん。サッキーのマッサージのそういう事ってどういう意味?」
「スケベ」
「あいたぁ。サッキー、マッサージは、マッサージだよ?ごめん睨まないで」
「ハルちゃんってえっちなイメージしかないよね。マッサージって聞いた瞬間いらんとこ揉みしだいてると思ったよ」
「D子試してみっか?サービスサービスぅ」
「うっ、や、ちょっち遠慮するかな」
「ならあたし………で、でも本当だったらなぁ」
「根拠は無いけどな。それぐらいしか可能性わからん。マジでただ関係無くミュウちゃんが乳デカくしてるだけかもしれんし」
「………そうか。なら試しにあたしとD子でマッサージしよう。その結果次第だな」
「いや、あの、みゆみゆ?ウチやだよ?」
「ふっ、こいつのマッサージを受けるとやめられない止まらない。何度熟睡した事か」
「かなり本格的なんだ。意外」
サッキーは俺に偏見しかないよね。普通のマッサージじゃなかったら今頃ミュウちゃんお腹ぽっこりだぞ。
「んじゃミュウちゃんやろっか?」
「よしっ!こいこい!こいこい!」
「うわめっちゃニコニコしてる。マジ?」
「はーいお客さん力抜いてね〜」
「うん。ふおぉぉぉぉぉぉ、これやぁぁぁぁぁぁ、あぁぁぁぁぁ気持ちぃぃぃぃぃ」
「お、おぉ、普通だ、ハルちゃんがえっちくない!」
「D子ちゃん、油断しちゃだめだよ」
どこどう見てそう思うんですかね。肩ほぐしてるだけやん。
「ミュウちゃ〜ん、次どの辺?」
「ん?あぁぁぁぁぁ、んーーーーー、ふぁぁぁぁぁぁ」
「ミュウ?起きてる?」
「んぇ?あぅ、うぅぅぅぅ……………」
「…………え?寝てる?はやっ!」
「これが俺の48の必殺技の1つ。ミュウちゃんぐっすりマッサージだ!」
「超今作った感」
「んじゃちょっと運んでくる」
「立花君待ちなさい」
「どうした?何考えてんの?サッキーすっけべ〜」
「強めの1発と軽いの数発どっちがいい?」
「ベッドに寝かすだけだから待ってなさい」
「はい。ミュウには甘すぎるよね」
サッキーも同じじゃん。むしろその甘さを俺に分けて。多分アザ出来てるからね?
「では!D子さん。準備は良かですか?」
「う、うすっ。ばっちこい!」
「うむ、ゆくぞ!」
「はい!うぉぉぉぉ!すげぇぇぇぇ!やば!お!おぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
「ほ、本当に?変じゃない?」
「やべぇぇぇぇぇ!あははははははは!」
笑うのはやめて。逆に怖い。
D子にみっちりマッサージしてあげました。
サッキーにもやってあげたら初めて褒められた気がする。
2人もマッサージでガッツリ意識持ってかれたらしく、お客様用の布団を敷いてあげて寝かしつけましたよ。本当お前ら何しに来たの。




