42話
「ハルちゃんハルちゃん」
「なんぞ」
「海着いたよ?」
「見ればわかる」
「うむうむ。なら着替えてくるよ?」
「車でいいじゃん」
「丸見えじゃん」
「そこがいい!」
「はぁ、いくない。だからさぁ、早く2人のお手手離してくれませんかね」
「………こ、断る!」
「2人もなんか言いなさいっ」
「あわあわする春君珍しくてつい」
「あたしは物理的に無理。パワーが違う」
「もぉ!」
くっ、すまないD子。だが海の魔物はそれほどまでに強力なのだ!
宣言通り、海に遊びにやって来たわけなのだが、予定が合わないメンバーを置いて、俺と美少女3人と大人枠でミュウ兄に車を出してもらい、数時間移動して某所に到着した。のだが、
「D子、お前も俺から絶対離れんなよ」
「それじゃあ水着着れな「危なななななな!」気持ち悪いよ!」
「バカ言うな!こんな美少女達がお着替えするなんて男なら誰でも襲いに行くぞ!」
「太陽の下で堂々と覗く輩はいません。ハルちゃんくらいです」
「黙らっしゃい!俺は部屋でやるからこんなとこでするか!」
「ですよね。皆同じ気持ち。ここ外、家じゃない、つまり?」
「危険がピンチでデンジャー!」
「うっさいハゲ!」
「春君かわいい〜」
「暑い、離せ、手汗キモい」
そんな言葉ごときで俺が引き下がると思うたか!甘い!マカロンのハチミツ漬けより甘い!絶対胸やけするな。
「おいデコ離せ。そろそろマジでキモい。うざい。変態」
「いーやでーす」
「春君子供みたい。よちよち」
「ふっ、ばぶぅ!」
「いや早く更衣室行こうよ。………ハルちゃんもしかして、自分が着替えたくないだけ?」
「……………………違うよ?」
「ハゲの上にデブか。救えないな」
「ではなく、海に入りたくないとかっしょ?ハルちゃんビビり〜」
「ち、違ぇし!別に怖かねぇやい!」
「春君、更衣室の近くに居れば安心しない?変な人来ても大丈夫でしょ?」
「………まぁ、そうだけど」
「行くぞデコ助。海があたしらを待ってんぞ」
「………本当に大丈夫か?隠しカメラとか「無いっつの!このハゲぇ!」……あい」
「ハルちゃんマジで心配してたのね。きゅんきゅんするぅ」
当たり前だろが。泳がせようとする奴なんか三途の川泳がせてやるっつの。
シートやパラソルを、ずっとニヤニヤしながら見ていたミュウ兄にお願いし、3人を連れて設置してある更衣室に向かいお着替えタイム。
俺が先に着替えてから3人に付き添い、目を光らせながらじっと着替えを待つ。
「お待たせ!」
「ほれ、拝めデコ助。感謝は形にして返せよ」
「やっと着れた〜。はぁ、猛きゅんに見せたかった……」
真子はキャラに合わせてかわからんが白のビキニ、ミュウちゃんは逆に黒のビキニ、D子はチューブトップというスケベ仕様。けしからん。
「うむ、俺が何を言いたいかわかるよな」
「かわいい?」
「パイ◯リ?」
「みゆみゆあかん。オッパイがいっぱいとか?」
「皆、上を着なさい」
「なんやて!?」
「ハ、ハルちゃん?どしたの?」
「デコ助なら揉んでくると思ってたんだかな」
「動けなくなるでしょ。まぁ気にしないけど「おい」まぁつまり、エロ過ぎ。変なのが寄ってくるからダメ、絶対」
「春君………」
「ハルちゃん、そんなにウチらを大事に……」
「キモい」
「ぐはぁ!」
「さすがみゆみゆ」
「美優ひどいよ〜」
「デコ助がおかしくなってんだろ。正気に戻れ。ほれっ、ほれどうだ」
「み、美優パイが揺れて………………え?ちょい待って?マジでデカくね?」
「おかえり春君。おらぁ!」
「ぐぇ」
「ナイス腹パン。やっと起きたかデコ」
「う、うぃす。ごっつぁんです」
「……………ウチがおかしい?」
目の前でオッパイ揺らすミュウちゃんが1番おかしい。襲うって話したよね?
着替えを済ませ、ミュウ兄が取ってくれた場所に行き合流。
だが、俺の懸念通り、移動中野郎の視線を集める集める。もちろんガンくれてやった。
「おかえり。皆似合ってるよ」
「ありがとうございます」
「知ってる」
「にぃにも鼻が高い」
「やめれ!」
「ぐぅかわ。みゆみゆたまらんなぁ」
「や、やめろ!その手はなんだ!」
「え?揉むから」
「ぶっ飛ばすぞ!来んな!あっち行け!」
取っ組み合ってくれるのはありがたい。が、チン◯が太陽と同じく高く上がってしまうので、代わりに俺がそっと揉んであげ「春君ステイ」何故わかった。
「それじゃ、俺も着替えてくるよ。それまで待っててくれ」
「はいよ」
「よし、では!彼氏君、日焼け止め、塗ってくれんかね?」
「はい喜んで!どこにあんの」
「あ、カバン」
「はい。テッテレー、合法的セクハラ液ぃ〜。これを塗ったくって突っ込む事が出来「はよ」はいはい、俺も塗「やめて」はい」
「早くしろよ。次あたしだかんな」
「ミュウちゃんは絶対襲うから無理」
「春君?こっち向いて?ねぇ?」
「お姫その顔はヤバイ」
般若とはこいつの事だったか。ひえっ。
真子をうつ伏せに寝かせ、結んである紐をほどいて、背中に直で汁をぶっかける。冷たい?知ってる。
ぶーぶー言われるが無視し、全体にまんべんなく塗りたくる。ちなみに8割ほど勃◯。まだだ!まだ戦える!
「終わったぞ」
「ありゃ、お尻触るとばかり」
「チン◯痛くなるから無理」
「やめて」
「フル勃◯だかなんだか知んないけど早く交代しろよ。焼けちゃうだろ」
「いやミュウちゃん勘弁して。マジで違う汁かけちゃう」
「ころす」
「ならどこまでして良いんだよ!」
「ハルちゃん違う。しちゃダメ。というか知らない人以前に知ってる人が見てる。隣でガン見だかんね」
「ヒナは前も塗ったげる」
「ウチのちっぱいでは立たんと?萎え〜」
「いや賢者タイム。待て!待て待て!」
「は?何を?何が?なんで?」
真子がキレて、手をいきり立つ性剣に向かって一直線に伸ばしてきたのでガード。真子アームズがぷるぷるする位チカラ入ってるんですが。
「はぁ、ほんだらわてが性心性意を込めて塗らしてもらいます。美優、力抜いて」
「お前マジで変なとこぉぉぉ!!冷てぇ!おまぁぁぁ!キモい!ストップ!待っちゃぁぁぁ!!」
本気で無心になって塗りたくる事にした結果、直でぶっかけ、とにかく塗って塗って塗りまくった。心頭滅却、心頭滅却、心頭滅却。
「や、やめ!ぬぉ!うひっ!やめれ!」
「色即是空、無味無臭、生麦生米生卵、斜め77度の並びでなくな「春君ハウス」はい喜んで!」
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、ころす」
「ハルちゃん?大丈夫?頭」
「…………何があった?」
「春君、もういい。もういいの。今は休んで」
なんで真子は俺を羽交い締めにするんだよ。今度こそマックスボルテージだぞ。
「あー、えっと、き、記念にハルちゃんにお願いしよっかな?」
「初めてが俺「やっぱ無し!お姫プリーズ!カモーンヌ!」
「へいっ、あっしにお任せくだせぇ」
「あれ、不安」
「デコ、デコ」
「何?ミュウちゃんもイッた?痛った!」
ゲンコ痛いよ。
「次やったら責任取らせるからな」
「へい美優さんいい度胸だ」
「ミュウちゃん、俺はもちろんいいぞ」
「1本じゃなくて10本全部だからな?」
「…………俺そんなチン◯生えてないよ?」
「指」
「………手マ◯出来な「指」………手ぇ握れ「全部な」へい」
涙目で凄まれると頷かざるを得ないな。どちゃくそかわいい。
D子も塗り終わり、各自全身に日焼け止めを塗り終わった。嵐は去ったな。
「春君は?塗る?」
なん………だと………。
「オッパイは使わないからな」
「なんだと!?」
「2人ともなんでそれが出てくるの?普通足だよね?ウチ普通だよね?」
「D子ちゃん、落ち着いて。流されないで」
「ちなみに春君は誰指名?」
「真子は両手でやろうとしてオッパイ強調ポーズになりそうだからダメ。D子は混乱状態だから無し。残ったミュウちゃんは何してもエロいから諦めるとして「しね!」やっぱミュウちゃんかな」
「ほう?嫁の目の前で浮気か。貴様の覚悟、しかと見たぞ!」
「お姫の浮気のライン厳しくない?」
「俺から触らなければセーフらしい」
「ではセーフ?」
「誘導してるからアウト!」
「は、春?いい?塗るね?」
「待ってマジでチン◯痛いからホントやめて」
「というか春君はうつ伏せになる必要無いじゃん!あほ!」
今のは絶対ミュウちゃんが悪い。ニヤニヤすんな!
結局何故か3人で手分けしてほぼ全身塗ってくれた。そもそも俺使わなくてよかったんだが。もちろんたった。
「お待たせ。遊びに行ってきていいよ」
「遅ぇよボケ!ナニしてたのか!?あ!?」
「美優、何してたの?でしょ。めっ」
「うっさい!キモオタ!ケツデカ!」
「春君好みのスペシャルボデーに仕上がっております」
「お姫すげぇ。てかマジであの自堕落でどうやってこんな……」
「ふっ、ラァブ、アンド、…………愛」
「思いついてから言えよ。そこはセック◯なんだろ」
「言ってないじゃん!」
「絶対言いかけたよね。お姫も毒されてりゅ〜」
俺を見たって好転せんぞ。真子とミュウちゃんは勝手にえろえろ美少女になったんだ。
促されるまま、4人でとりあえず海に向けて歩き始めた。もちろん手を繋いでます。
「んでさ、お前ら本当に上着ない?Tシャツ持ってきたぞ?」
「ハルちゃんマジどしたの?いつもなら喜んでオッパイ見るじゃん」
「さっきのは言い訳なんだが、本当のところ、襲いそう」
「バッ…………場所考えてね」
今絶対バッチコイだった。お前が考えろ。
「なんだよデコ助、興奮してんのか?」
「でら勃◯。セック◯ドッキングしそう」
「キモいな。古いし」
「えー?んじゃ、アイハブアチン◯、ユーハブアマン◯ゔぅーん!!生ハ◯セック◯」
「あほか。てか実はビビってるだろ。ほれっ、オッパイ様だぞぉ」
「美優、襲うぞ」
「あ、あぅ、あの、いや、だめっ」
「みゆみゆ!落ち着いて!ハルちゃんもマジ顔やめれ!半目!無心!お姫!」
「なんで真子だよ。なるほど真子ね。お手手痛いよ〜」
「ふんぬっ、ふんっ、うりゃ!」
潰しにくんなよ。握力弱すぎだし。にぎにぎ仕返してやる。
「ほんで、どうしよっか。俺海に入らんぞ」
「ウチも泳ぐのはあんまかな。ハルちゃんから離れたら危なそうだし」
マジでな。俺を恨めしそうに見るクソが大勢いるんだよな。しばくぞ。
「あたしに名案がある。道具ないけど」
「ビーチバレー?罰ゲームはお仕置きセック◯だけど「するかあほ!」あぁ、お仕置きじゃなくてご褒「それも違ぇ!」ほーい」
「道具って事は、ボート的な?」
「ノー。砂で遊ぶって事だよ。前にも作ったろ」
「あぁ!ガン◯ムね!」
「待って。ウチの耳おかしい。ロボットの名前が聞こえたんだけど」
「ロボットじゃなくてMSな。な!」
「お、お姫怖ぃ」
キモオタのこういうところ嫌い。3人引いてるからな。
「つまり砂のお城的なやつだろ?俺得意だぞ」
「お、珍しく乗り気じゃん。でもあたしらに勝てるかな」
「春君はどんなの作ったの?」
「ちゃんと完成出来たのはサ◯エさん家。失敗したのは万里の長城だな」
「ハルちゃんも規模すげぇ。何が失敗?」
「浜辺の端から端まで作ろうとしたら潰されたり怒られたり。夜にコソッと作ったら朝に無くなってた」
「さすがデコ。キモい」
俺は別にこだわったわけじゃないぞ。ミュウちゃんひどい。
テキトーにぶらぶらしてた所からシートに戻り、ミュウちゃん愛用の道具を持って浜辺へゴー。
「それでは、何作ろっか。やっぱ簡単な所からにして、ザ◯Ⅱ?ボル◯ャーノン?ガナーザ◯ウォーリア?」
「全部一緒じゃねぇか」
「違う!間違ってるぞ!」
「てかウチにもわかるのにしてよ。んと、雷門とか?」
「無いかな」
「無ぇよ」
「雷門、ザ◯を添えて」
「ハルちゃん聞いてる?」
ちゃんと折衷案出したろ。ツイッター映えしそうだし。
「んじゃホワ◯トベースでいいだろ」
「ならミネル◯を推します!」
「だったらヤーパ◯の天井にすっか」
「美優、それ最高」
「一個もわからんし。全部ロボット?」
「弾幕薄いぞ!何やってんの!」
「殴って何が悪い!」
「明日に向かって、エク◯ダス!」
「わかんない!ザン◯ット!?ナデ◯コ!?グレン◯イザー!?◯デオン!?ライ◯ンオー!?どれ!?」
「D子ちゃん、違うの。あとね、ごめんなさい」
なんか申し訳ない。あとD子もぷりぷり怒るんだな。
話し合いの結果、いきなり湧いて出てきたバッキンガム宮殿に決まり、作業開始。ガチやな。
俺が水を汲んで運び、D子が砂を作って固め、オッパイズが画像見ながら成形という本気具合。近くにいるちっこい子供とか目キラキラしてるぞ。
1時間ほど経ち、ざっくり形が出来たので俺も成形に加わり、ディテールを調整。わざわざ海で何やってんだろ。
さらに1時間、
「でけたー!」
「うぇーい。デコ助、写真撮って」
「つ、つかりた………ほんま、つかりた……」
「D子大丈夫か?熱中症なってねぇか?」
「うんダイジョブ。ハルちゃんしゅき〜」
「春君、ほれ、ほれ」
「はいはい。よく頑張ったな」
「うへへへ。濡れる!」
やめろ。周囲の目を見て行動と言動に気を配れ。今や野郎のみならずお子ちゃままでこっち見てんぞ。多分宮殿見てるけど。
「あのさ」
「なんだD子、お前も一緒に写るか?」
「あ、私もー」
「いや、じゃなくてね?」
「せいチーズ」
「………どうかしたの?」
「あのさ、ウチら何しに海来たのかな」
「……………」
「……………」
「………デコ助にオカズあげただけだな」
「それな」
「春君後で家族会議」
「はい」
この後、バッキンガムを放って道具を片して帰宅しました。とりあえずお姫様達がナンパされなかったのが1番良かったかね。
…………………海行った意味。




