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最低男子と最高女子  作者: 猫背
35/65

35話

「裏切り者ぉぉぉぉぉ!!」

「うるさいチビ潰すぞ」

「ごめんなさい」

「春言い過ぎ。ただいま?お邪魔します?」

「邪魔すんなら帰れ。チビは邪魔だ帰れ」

「兄貴酷ぇ!兄貴兄貴もなんか言ってよ!」

「ならただいまかな」

ならじゃねぇ。帰れ。


来ると思ってた兄貴が、まさかの正志を伴っての登場でキレそう。


「初めまして、春君とお付き合いさせていただいてる、津田真子です。お兄さん?と、弟さん?」

「初めまして、兄の冬哉です。こっちは猛の弟の正志です」

「ども」

「どうも。いつも悠真がご迷惑を「ホントだよ!お前もどうかしてるけどあいつは異常だぞ!」私関わり無かったと思うんだけど。……春君?」

「猛だろ。お前とフィギュアしか友達いねぇからな」

「こら正志。年上の方に乱暴な言葉を使わない。春みたいになるなって言っただろ?」

「目の前で言うなハゲ。そんなだからバカにされんだよ」

「バーカバーカ」

「正志、悠真さんに言いつ「ごめんなさい!」わかってくれればいいんだ」

ユーマちゃんまだブレーキかけてないの?壊れっぱなし?


「そういえば母さんは?」

「午前の半休って知ってて来てるくせして何聞いてんだハゲ」

「一応の確認だよ。何か理由をつけて1日休みそうじゃないか」

「確かにしそうですね」

「その様子だと、津田さんにもかなりご迷惑をお掛けしてるようだね。ごめんね」

「いえ、むしろ嫌われたりしてない様なので嬉しいですよ。それと私の事は真子でいいですよ?」

「本当は猛と母さんを足したような人間だから気をつけろ」

「春君?ちょっと」

「兄貴と正志の前でセック◯はちょっと」

「春君やめて」

「春、女の子と子供の前でそういう事言わない」

「さすが兄貴!恥知らず!」

兄貴だけは許してやろう。正志はお勉強足りてないな。ユーマに言っとこう。


「兄貴!俺もここに置いてくれ」

「正志君に悲しいお知らせです。どこにいてもユーマちゃんは現れます」

「こ、ここなら秋ちゃんが助けてくれるだろ!」

「そんなわけ」

「ないね」

「お義母さんは多分……」

「あ、兄貴ぃ……助けてよぉ」

「無理」

「春君、少しくらいは」

「ならお前が何とかしろよ。ともだち◯こだろ」

「春君古いよ」

「というより女の子にそういう事を言わない」

「何言ってんだハゲ。母さんに同じ事言ってみろよ」

「無駄に決まってるじゃないか」

「こいつも同じ」

「春君、変な事言わないで」

「心得」

「へ、変な事言わないで」

「お前何箱買ってきた?」

「…………何のこと?」

「マジで買って無かったらしないぞ」

「何で!?………お兄さん違います。誤解です」

「何の「誤解です!」コン「誤解です!」な「誤解です!」無茶だろ」

俺の兄貴だぞ?何の箱かも何の心得かも何となく理解してるからな。


「とりあえず正志は猛の家じゃないのか?」

「兄貴兄貴は知らないだろうけど、バカオタは自分の知ってる奴が来たら、どんな奴でもホイホイ入れるバカだぞ?そんなとこいたら、また、あ、あぁ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

「うるせぇ」

「ごめんなさい」

「春君意地悪だよ。少しくらい居てもいいじゃない」

「こいつ絶対ここから離れないぞ」

「でも悠真は来るよ?」

「入れるわけねぇだろ。だから離れねぇんだよ」

「さすが兄貴!」

「何が悪いの?私もちゃんと家事とかお手伝いするよ?」

「セッ◯ス出来ねぇだろ」

「正志君、ごめんね」

「マジかよ!?」

「春、やめなさい」

真子にも言え。キメ顔で言ってる辺りムカつくだろ。


「春、荷物どうすればいい?」

「その辺の邪魔にならねぇとこに置け。寝床は居間だからな」

「え?私は?」

「俺の部屋」

「春、ダメだろ」

「そうだ!俺は秋ちゃんと一緒は嫌だ!」

「何がダメか言ってみろハゲ。チビは今すぐ出てけ」

「酷ぇ!」

「未婚の男女が2人で寝床を一緒にするのは良くないだろ。間違いがあったらどうする」

「さすがに生でやらねぇよ。外に出すし」

「間違い起こってるだろ」

「彼女さん。判定は?」

「セーフです」

「だとよ」

「真子ちゃんと母さんは同類だと今はっきり理解したよ。人は見た目によらないって何度思わされた事か……」

俺を見て言うな。元は全部母さんだからな。


「兄貴ぃ、俺どうすりゃいいんだよ」

ここに来てる時点で自分が悪いだろ。

「私から言ってみる?」

「お前みたいな変態の言う事をあの犯罪者予備軍が聞くわけないだろ!!」

「正志がこんな事言う相手が春以外にいるとは思わなかった」

「ある意味俺より酷い」

口より手が出る正志にこんなにビビらせるような事普通出来ないからな。真子ちゃんは変態さんだから泣く意味わからんぞ。見んな。


「つうか俺の言う事なんて聞きゃしねぇだろ。俺より効果有りそうな奴はいるけど」

「マジ!?誰!」

「サッキーさんだ。あの人はとある女の子を威圧でマジ泣きさせる事が出来るお方だからな」

「春君あれは特殊な事例だから。でも確かに効果的では有りそう」

「兄貴、確かそいつバカオタの女じゃなかったか?」

「だから猛ん家行けって。あいつも猛がいりゃ少しは人間としての尊厳を守る気持ちが出てくんだろ」

「バカオタが出かけたらどうすんだよ!」

「付いていくに決まってんだろ」

「無茶言うなよ!」

俺の家に押しかけるのは無茶だと何故気付かん。しばくぞ。


「まぁ聞け。多分そんなことは2回あるか無いかだ。あのサッキーさんが付いてくる理由を察してくれない訳がない」

「つ、つまり?」

「気づくサッキーさんがユーマにあれこれ言って少しはおとなしくなるはず。これ以上はもう何も出てこないぞ」

「そのサッキーさんってどんな子なの?」

「普段はおとなし目のいい子ですよ。最近は春君ほどじゃないですけど、言葉が乱暴になりがちです」

「あ、兄貴より怖い?」

「うーん、高校からの春君しか知らないからなんとも言えないかな」

「中学で1番恐れられていた兄貴よりはマシ、だよな?」

「………咲も中学校の時は結構、あれだったかな」

サッキーさん、本気で怖い。


「まぁサッキーもユーマも1発◯出しキメれば少しは丸くなんだろ」

「春、女の子に嫌われるよ」

「わ、私、注意していいのか悪いのかわからない」

「彼氏がだらしない人に見られないように注意しよう」

「は、はい。春君、めっ」

「お前も同意見だろ?」

「そんな事ありません〜」

「お前もキスしてから態度変わったろ」

「春君それは本気で恥ずかしいやつだからやめて」

「実際1発やったらしたい事出来ると思うし嫌な事やめるだろ」

「それはそういう関係になる前からしないだろ」

兄貴は何を聞いてたんだよ。被害者笑を目の前にしてよく言えたな。


「ちなみにお前キスしたら次何したいとか思ったよ」

「え?えと、その、またちゅうしたいな〜って思いました」

「次は?」

「……………………………………………………………………添い寝かな?」

「真子ちゃんは恥ずかしがり屋なんだね」

誰1人目を合わせない時点でお察し。俺の事言えないだろ。


「真子の妄想は後で実演するとして「いいの!?コスプレセッ………トで着てくれるの!?」誤魔化し雑。サッキーさんには報酬付きでお願いすれば何とかなるから出てけ。最悪D子をフォローにつける」

「それ誰だよ。兄貴の高校の知り合いにまともなの1人もいねぇぞ」

「安心しろ。D子は俺が唯一まとも認定している人間だ。超貴重種だ」

「本当か?絶対大丈夫か?また裏切ったりしないよな?」

「うっせぇ。D子ならむしろヤリたくなるだろうから大丈夫だ。ユーマの代わりに勉強教えられるくらい頭もまともだから完璧だ。出てけ」

「………わ、わかった。今度こそ絶対だぞ!絶対だからな!約束だからな!本気だか「うるせぇチビ早く行け」約束だからな!!」

しつこいよ。必死過ぎて逆に怖い。


チビがパタパタ家を飛び出してくれたので、一件落着。あとは各々に指令を飛ばすだけ。


「というわけで、兄貴出かけてこい」

「春、ダメだぞ」

「実はマジな話がある」

「また変なイタズラか?もう高校生なんだからやめなさい」

「違ぇ。紹介したい女がいんだよ。上と下でどっちか選べ」

「またイタズラじゃないか」

「違うっての。オススメは下。同じ1年だけど乳だけは最強」

「春君、その言い方絶対伝わってないから」

「はぁ、年上の方はどんな人?」

「俺の担任」

「ダメに決まってるだろ」

1年したら卒業なんだから独身卒業なんて問題にならねぇだろ。むしろ独身喜ぶぞ。


「んじゃ俺のお気に入り中のお気に入り紹介するからな」

「ん?珍しいな。春が気にいるなんて」

「真子より相性良いからな。まぁ体までは確認出来なかったけど」

「春君?怒らない代わりにお願い聞いてね?」

「断る!とりあえず会いに行くか」

「大丈夫なのか?急に行っても」

「交代要請が掛かったから間違い無く喜ぶぞ」

「初めて会う相手だぞ?良くないだろ」

「絶対大丈夫。兄貴も気にいるだろうしミュウちゃんなんかは絶対気にいってくれんだろ」

「いや、美優はちょっとわからないよ?結構男の人苦手だし」

面食いチビパイならいけるだろ。俺の常人バージョンの顔みたいなんだから。
















「誰」

「兄貴」

「へー」

「あのさ」

「なんだ」

「なんで後ろに隠れんの」

「うるさい」

「めっちゃオッパイ当たってんだけど」

「擬似ソープ」

とんでもなく混乱してるのだけはわかった。Tシャツ握るでない。


「あの、初めまして。春の兄の冬哉です。いつも春がお世話になってます」

「こいつ絶対ニセモンだろ。皮肉がエッジ効き過ぎて殴りたい」

「美優のお世話すごく大変そうだもんね」

「黙れオ◯ニー狂い。お前のオ◯った後の方が大変だろ」

「美優も人の事言えないんじゃないの?」

「あたしはお風呂でするから問題ないもんね!」

「女の子がそういう話をしてはいけません」

「黙れパチモン!デコ助の兄貴なら、夏は特に脱水症状に気をつけなきゃダメだよ?くらい言えんだろ!」

さすがミュウちゃん大好き。


「はるにぃきた!あそぼ!あそぼ!」

「まこちんもきた!あそぼ!あそぼ!」

「ゆき〜ゆな〜久しぶり〜。何してあそぼっか。またゲームする?」

「まこねぇとげーむつまんなぁい!」

「まこちんげーむつよすぎぃ!」

子供相手くらい加減しないところマジキモオタ。


玄関前で騒いでると、ママさんがお家に誘ってくれたので、お茶を一杯。うまし。


「いらっしゃい春君、真子ちゃん。あなたは?」

「春の兄の冬哉です。初めまして」

「あらぁ、噂のイケメン御曹司君ね」

「噂の?御曹司?」

「母さんとこの社員さんがミュウちゃんのにぃになんだよ」

「なるほど。でも僕もただの一社員になれるよう試験を受けるので、特別ではないですよ。春は特別でしょうけど」

「俺に押し付けようとしてんの見え見えなんだよ。母さんは絶対どっちでも良いんだからやれ長男」

「春の方が上に立つ人間にふさわしいだろ?」

「生徒会長の言葉とは思えねぇよな」

「皆んなの協力のおかげだよ」

「母さんの前で同じ事言ってみろよ」

「怖くて出来ないな」

蹴飛ばすぞクソ兄貴。


「デコ助、本当にお前の兄貴か?」

「マジもマジ。なんなら2人で下脱ぐか?」

「ゆきとゆなの前でそんな事言わないっ。春君、めっ」

「はるにぃめっ!」

「はるちんめっ!」

「ぬぅわぁんだとぉ〜。チビ共食っちまうぞ!」

「わぁ〜!!たべられる〜!!」

「きゃ〜!!たべられる〜!!」

「春君、双子きぼんぬ」

「言った本人がそれだと世話ないぞオナ神」

「真子ちゃんも美優ちゃんもダメだよ」

人がチビ共と遊んでる間に大人の遊びの話すんなよ。ずるいぞ。


「というかお兄さんと春君似てるでしょ。そんなに違うように見える?」

「お、お前、デコ助だけじゃなくて、こいつとまで「美優の方がかなり酷いからね。私の事言えないからね」あたしは一線は越えてません〜」

「私も残念ながら越えてません〜。春君とは今日です〜。お兄さんはそもそも初めて会いました〜」

「お!あれか。出会って3秒で「しないって!」つまんねぇ〜」

「美優、またお仕置きされたいの?」

「は?なんだと?やる気か?」

「はぁ、春君。ちょっと双子ちゃん連れて子供部屋行ってて」

「いや俺が変わろう。ちょっと休憩」

「はるにぃ!もっと!あそぼ!」

「はるちん!だっこ!かたぐるま!」

チビ達の狂喜乱舞には耐えきれませんでした。しんど。


ママさんと真子に預けて休憩。2人脇に抱えて何遍回った事か。


「ミュウちゃん」

「なんぞ」

「何故また後ろ」

「正面だと◯起チン◯当たって興奮しちゃうじゃん。まだ昼間だぞ」

「俺は夜もいける。ヤろう」

「2人とも、そろそろ怒るよ」

「キモい」

「せめて隠れないでガンつけるくらいはしてから言おうね」

頭グリグリしても代弁しないからな。俺だと兄貴は反撃してくるぞ。背中かゆいって。


「春、やっぱり僕だとダメなんだろ。嫌がられてるようだから」

「まぁ待て。ミュウちゃん、点数は?」

「85点」

「あと15は何」

「堅苦しい」

「硬いほうが良いじゃん」

「春」

「デコ助と違って特別扱いしなさそう」

「俺そんなしてないだろ」

「だれがどう見てもゴリゴリ」

「兄の目から見ても相当」

その攻め方嫌い。猛だったら殴ってたよ。


「よし、ならこう考えよう。俺にねぇねって呼ばれたく「無い!」ですよね。義理の兄弟セッ◯スって興奮しない?」

「今のは報告だな」

「ふっ、俺の口封じに耐えられるかな!」

「それも多分報告のやつだな」

「全部真子ちゃんじゃなくて母さんに言った方が効果あるよ」

「………ふん」

「ミュウちゃん。実は結構気にいってるでしょ」

「…………まぁ、顔はお前に似てるから」

「あとは体の相性か。サイズ差結構あるし、入るかどうかは早めに確認しなよ?」

「報告」

「母さんがまた暴走するよ?」

兄貴のせいでもあるからな。俺になすりつけんな。


「はるにぃ!げーむ!げーむしよ!」

「はるちん!げーむ!げーむする!」

「ユウキ、ユウナ。お兄さんとお外で遊ばない?ゲームばかりだと体に悪いよ?」

「お、おそとでていいの!?」

「お、おそとであそぶの!?」

「え?えと、あの」

「兄貴、責任とれよ」

「がんばれデコ兄。そいつら日が落ちても暴れ続けるからな」

「そっか。それなら春よりは全然安心かな」

「………春君どんな事して遊んでたの?」

「聞くな」

「今でも忘れられないのが、どうやったのかわからないけど車を盗んで走り回った事かな」

「ツッコミどころしかない」

「春君、2度と悪い事しちゃダメだからね。絶対だよ」

「もう高1だぞ。悪い事くらいわかるしやらん」

「それやったのいつだよ」

「春が小学校入ってすぐだったかな」

「……………」

「……………」

「あらあら。春君やんちゃさんだったのね」

ありがとうママン。そう言ってくれるのママンだけ。他の子皆んな無の顔。


結局兄貴だけじゃなく、若人全員表に出されてチビ共の遊び相手をするはめに。

近場の公園でバタバタ遊具を駆け回るチビ共と遊べとか地獄。

オタク全開の真子はぶっちぎりでギブ。

ミュウちゃんは2時間で汗だく。半泣きで俺に休むぅとか言わなくていいよ?かわいい。

俺と兄貴は夕飯で呼びに来たママンが来るまでノンストップで走り回された。アヘる。













「おかえりマイファミリー!えっちする?子作りする?それとも、って皆どしたの?」

「私、今日、ダメ」

「僕もちょっと母さんの相手はキツイかも」

「冬哉ヒドイ!ママはこんなに体が火照っているのに!」

「そんな余裕もヒマもねぇよ。飯は?」

「あぁん!春ぅ〜、春の、早く、ちょうだ〜い」

「疲れたから軽いのしか作んねぇからな。真子食えるか?」

「うん。ありがと。大好きです」

「…………大丈夫?私作る?」

母さんに気を使われるのマジで怖いからやめて。料理も怖いからやめて。

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