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最低男子と最高女子  作者: 猫背
32/65

32話

「皆さん!お集まりいただき、誠にありがとうございます!それではこれより!ドキッ!いけないっ、大お勉強会を開催致します!拍手!」

誰得だよ。ドキ要素ゼロだろ。誰1人盛り上がってないし。


6月中旬に学期末テストを控えた状況にもかかわらず、全く勉強していないアホ共が勝手に人ん家で集会を開き出しイライラする我が輩。雨だからってなんでも許すと思うな。外行け。


しかもメンドくさい事にユーマが欠席。おかげでバカ比率が高くなって萎え。

学力優秀メンバーが、猛とD子、ギリギリミュウちゃんとしとこう。と思いきやミュウちゃんは入試以降全く勉強していないらしく、前回はたまたまで、今回は本気でヤバイとの事。萎え。


というわけでバカ組。メンヘラクソオタ、残念オッパイさん、ロリ巨乳お兄ちゃん子、ヤリマンクソボケという豪華なメンツ。電◯ハゲにウドを押し付けようとしたがまさかのあいつも他所で勉強会。


「今回、範囲はあまり広くはありませんので、まぁ楽勝ではあると思います」

なら家で勝手にやれよ。

「ですが!今回をしくじると、何が起こりますか小山君!」

「え?えっと、夏休みに補習?だっけ」

「はいその通り!つまり!期末試験でこけると夏休みがほとんど潰れてしまいます!これでは私達の念願の海に遊びに行けません!」

津田氏いつの間にそんな予定組んだんだよ。俺は行かねぇぞ。

「そうだ!そうだ!猛きゅん、水着期待しててね!」

「わ、私だって頑張るもん!猛君、一緒に行こうね?」

「う、うん。2人の水着見たいから、勉強がんばろうね」

嘘つくなムッツリ。皆のオッパイ見たいに言い直せ。


「あたしは別にどうでもいんだけどな」

「だらしねぇ腹は見せられないもんな。チビデブ」

「あ?あんだ豚足デブ。お前ケンカ売ってんのか?」

「はいミーちゃん落ち着く」

「ミュウもダメだよ?今日は仲良くね?」

「無理」

「クソビッチと仲良く出来るわけねぇだろクソ乳ボケ」

「めっ!ミュウお口悪いよ!」

「キモい。ばっ!やっ、やめろ!わかった!触んな!アホ!」

口は災いの元って知ってるよね。さすがミュウちゃん攻めの姿勢のお手本。


「春君も期待しててね?」

「俺は行かねぇ」

「えー?なんでー?見たくないー?み・ず・ぎ」

「ここで着ればいいだろ」

「ハルちゃんスケベ〜。あんまりえっちぃ事してるとお姫に嫌われるよ?」

「それはありません有りえません」

「あ、はい」

顔怖いから少し加減してね。目の奥が見えないから。


「春は何言っても海には行かないかもよ」

「え?なんで?春君の大好きなお尻見放題なのに?」

「いらん」

「春声かけられるっていうのと、泳げないからだよね」

「ぶははははは!デコ助泳げねぇのか!地味だせぇな!」

「ミュウちゃんに悲しいお知らせです。俺は泳げない事をバカにする奴は地獄を見せるって決めてます」

「……………ぐ、具体的に?」

「中学の時は体育の先生にバカにされて、キレた春が先生をプールサイドに縛り付けて、プールにその先生の車を目の前で沈めた事があったよね。買ったばっかの高い外車」

「本人じゃないだけマシだろ。なぁミュウちゃんよぉ」

「ど、同感です。ごめんなさい」

いつも蹴りかましてくるミュウちゃんでもさすがに俺が本気だと反抗しねぇな。賢い子は好きですよ。


「ハルちゃん泳ぐ練習する?ウチ得意だから教えてあげるよ?」

「わ、私が教えるもん!春君、練習する?」

「絶対しない」

「完全拒否だね。でも立花君がいると安心するんだけどね」

「わかってるっての。だから代わりに舎弟20人くらい用意しとくから」

「絶対やめて」

わかったからサッキーメンチやめて。それのがよっぽど怖いって。


「それじゃああーしが個人レッスンしてあげよっか?」

「話し聞いてねぇのか豚足バカ。脳ミソ入ってんのかボケ」

「は?しゃしゃり出んなクソチビ。お前こそ栄養足りてねぇだろ」

「ミーちゃん、恥ずかしい。やめて」

「カスデブは腹周りにしか栄養笑は行ってねぇみたいだな。だから頭も股もゆるいのかよ」

「んだとクソチビ。オモテ出ろ」

「み、三上さん落ち着いて。足立さんも」

「黙れキモオタ」

「クソムッツリ」

流れ弾が急所をえぐるなぁ。自分らのお友達に怒られっぞ。


「はい静粛に!」

「おい真子やめろよ。ウドそんな難しい日本語わかるわけ無いだろ」

「調子乗んなよクソチビ」

「あ?お前だろ」

「2人ともそろそろケンカやめないとお仕置きだからな。ミュウちゃんは我が家でお菓子禁止」

「は!?ふざけんな!ボケ!デコ!」

「なら特別コース無しでウドと一緒にする?」

「たっちゃん何する気?オモチャとかは結構有りだけどあーしSMとかは全然だからね?」

「別に道具とか使わねぇし。ただ引きずり回すだけだから」

「ごめんなさいでした」

「………ミュウちゃんは?」

「チッ、許してやる」

「残念。こっち来い」

「ひゃ、ご、ごめ、なさい」

「はい春君ストップね。めっ」

冗談に決まってんだから抱きつくな。他のもミュウちゃん庇ったりせんでいい。猛はキモいから今すぐ離れろ!


流れを変えようと勉強会を開始することに。各々教科書とノートを広げていく。

猛がサッキー、D子がウド、俺がミュウちゃんのご機嫌とり、真子が補佐という謎のフォーメーション。


低いテーブルに7人で囲むのも狭いので、ミュウちゃんを俺のあぐらの上に座らせ、口にお菓子を運び、真子にお菓子の補充を頼むという何してんの状態。他は普通に勉強。


「ミュウちゃん、美味しい?」

「うん」

「次何食べたい?」

「……肩」

「了解」

「……んっ、んぅ」

「痛い?」

「気持ちぃ、んっ、……あっ」

「足立さん!勉強しよう!」

「ミュウ?何しに来たの?お勉強だよね?」

「わ、わかってるっ、ひゃっ、あっ、気持ちっ、あんっ」

「美優代われ!私も愛◯してほしい!」

「お姫それ違うし勉強しようよ」

それな。えっちぃミュウちゃんにはお仕置きで強めにマッサージ。痛がる姿もまたかわゆし。


落ち着いて勉強し始める一行だが、問題がすぐに浮かび上がった。

悲しいかな。どいつもこいつもアホだった。


「D子ぉ、全然わかんないんだけどぉ」

「少しは教科書見てね?書いてるし」

「た、猛君、これ、これなに?」

「えっと、ここに書いてあるよ?」

「デコ、答え」

「人じゃなくて頭使え。逆に賢いけど」

「甘やかさないの」

「真子意外と真面目だな」

「タカ◯も頑張ってるし、私も頑張らないとね」

それもういいよ。


ウドは意外に理系だった。が、文系、というか漢字が読めない系バカだった。そして覚えるだけの物を覚えられない。

サッキーは逆。数字がお嫌いらしい。公式あんのに良くわからんとか言いだす。物理は書いてあっても原理が理解出来ない。

ミュウちゃんはそもそもやる気無い。お菓子美味しいね。


「ほらミーちゃん。これは?」

「わかりましぇーん」

「咲ちゃん、これはここに書いてあるよ」

「…………なるほど」

「サッキーわかってんの?」

「…………な、なるほど」

「オッパイさんしっかりー」

「ミュウうるさいっ。自分のやりなさいっ」

「はいはい。デコ、ん」

「自分で考えろっつうの」

ダメだこりゃ。自堕落ムードがハンパない。真子を見習えよ。………なんかムズムズすんな。


「お前らさぁ、補習受けたくないんじゃないの。全然やる気無いじゃん」

「あーしバカだから無理でーす」

「わ、私はあるよ?ただ書いてる事が難しいだけで……」

「あたしはやる気無いな。一夜づけで抜ける気だから」

各おバカちゃん達はダメダメだな。特にミュウちゃん。疲れる。


「んじゃ俺もやる気無いからゲームすっか」

「ダメ!集中出来ないじゃん!」

「あぁごめん。ならベッド行こっか」

「あーしもイク!」

「え?あたしゲームすっけど?」

「足立さん勘弁して」

「ミーちゃんもやめてね?お手伝いしないよ?」

「2人ともがんばってよっ。めっ」

「パイ子もねー」

「オッパイさん。大丈夫?教えてやっか?」

「むむむむむむ」

仲悪いくせに煽りだけ合わせんなよ。


「ふむ、致し方ない。各教科の平均越えたらご褒美あげるっつったら頑張れっか?」

「春君お話が」

「俺じゃねぇよ。サッキーは猛自由権」

「俺にまず確認しろよ」

「ハルちゃんずっこい。ひいきっひいきっ」

「お前はもう好きにしろよ。サッキーと違ってがんばってるから」

「やた!」

「ず、ずるいよ!ひいきっひいきっ」

「今使ってる分だろ。そこのバカに教えてるD子の身になれ」

「んじゃあたしは?」

「夏休みの好きな日にチビ達の面倒を俺か兄貴か猛辺りが見る」

「おお!」

「春君。何か言いたい事は?」

「お前は好きにしろっつの」

「え?………………夏コミ」

「………コスプレ女子のお尻サイコー」

「そんなヒマないよ?」

「何日目行くかだけ聞いていいか」

「え?全部だよ?」

当たり前のように言うな。常人から考えると鬼の所業だからな。


「まぁファン◯ルはたくさんいるから心配無いか」

「立花君。何となくわかったよ。一応誰の事言ってるか聞いていい?」

「俺、猛、ユーマ、正志、D子、もしかしたら兄貴。サッキーさんおめでとう。君も選ばれた」

「あれ?さらっとウチも?」

すまんな。必ずお返ししてあげるよ。

「ミュウ?私が代わりに面倒見てあげるよ?」

「お前と代わるならデコ助と代わるな」

「諦めろサッキー。体育会系はもれなくパシらせる」

「………結局今年もなんだぁ」

さすがサッキーさん。経験者の方なんですね。ありがとう。


「ねぇ、あーしは?ご褒美何?」

「お前はハゲにもらえ。俺が言っとく」

「えー」

「んじゃまた男紹介してやっから」

「んー、まぁいっか。んじゃそれー」

こいつこんなでいいのか。アホだな。


「俺には無いのかよ」

「それこそファンネ◯だろ。ありがたく思え」

「彼氏君に言いたい事が」

「何だね彼女ちゃん」

「ふひっ、ご褒美だけじゃやる気が出ないと思います。なので、ご褒美を要求する子は、出来なかった時のペナルティーがあるとより頑張れるよね?」ワンチャンぶひるな。

「うわずりぃ。自分はデメリットねぇからって卑怯だぞ」

「春君に座ってる美優には何を言われても聞く気はありません」

「理由それかよ」

「んでペナルティーって?もしかしてえっちな事とか?たっちゃんのスケベ〜」

「んじゃお前禁欲な」

「キツっ!」

「んでサッキーが夏休みはずっとユーマの監視」

「ちょっと待って。ペナルティーが重すぎる」

「ご褒美無しでいいならペナルティーも無しでいいぞ。それでも頑張れるならどっちもいらねぇだろうし」

特にサッキーなんかメリット一個も無いからな。猛なんて実際自由に使えるだろうし。D子は独占なんて1ミリも考え無いだろうしな。ええ子や。


「んじゃあたしは?」

「チビ達の面倒見てる間、俺の母さんの面倒見てもらいます」

「ペナルティーでけぇ!おかしいだろ!」

「夏休み中は母さんと兄貴が家にいるからな。ちょうどいいだろ」

「その状況はちょうど悪いな。マジで嫌だ」

でしょうね。俺も嫌だ。


「まぁ各々考えて決めろ。補習逃れられるならどっちでもいいだろ」

「んじゃあーしやるー。おもしろそうじゃん?」

「ミーちゃんに教えるウチの身になって?」

そいつはどうなってもいいだろ。テキトーに教えれ。


「あたしはやる。平均くらいはヨユーだし」

「言っとくけど俺が嫌な時も世話係交代だからな?」

「………絶対平均越える」

はいがんばってー。ミュウちゃんはやる気出せばすぐだな。


「わ、私もやります。補習はいやだもん」

「うん、そうだよね。がんばろう」

「うんっ」

サッキーさん幸せそうだけど危ないよね。まぁ猛の腕次第。


「春君、お家デート……」

「兄貴に言えば母さん連れてどっか行くからどうにでもなる。というか母さんが嬉々として出かける」

「うへへへ。寝かさないぜ?彼ピッピ君よぅ」

「お姫顔。てかうらやま〜」

「ふふっ、皆も、色々、がんばって?」

………空気が変わりましたね。急に連帯感作るなよ。怖い。


真子の一言で何故か勉強会が捗るっていう。

ただ俺と猛は肩身狭いからいない時にやって。

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