28話
「は〜る〜君っ。一緒にお昼食べよっ」
「怖い。あっち行け」
顔と声のトーンが一致しません。あかん。
「デ、デコ?あ、あの、昼食お?」
「もち「3人で、食べよ?」………はい」
激おこですね。手を握りつぶそうとしなくてもわかるから離せ。いや離してください。
真子に引きずられる様に屋上へ。いつの間にこっそり入ってんの知ってんだよ。
「春君?何か言うことあるよね?」
「い「あるよね!」ごめんなさい」
「よろしい。他に言う事は?」
「と「あるよね!」ごめんなさい」
「違う!美優に!言うこと!」
「あ「違う!」聞いて?」
「聞かなくてもわかります!またかわいいとか好きだよとかそんなんでしょ!」
「当たり」
「アホ!」
かわいい。いやそうじゃねぇな。
「急になんだよ。つか別れ「てない!」お、おう」
「春君!はっきり言って!彼女は誰!」
「い「私でしょ!」まだなん「一応はいらないでしょ!」はい真子さんです」
「一旦落ち着いた方がいんじゃね?」
「心配いりません冷静です。美優の方こそ落ち着きなさい」
「いや、大丈夫だけど」
「本当に?別れたの!?本気で言ってる!?とか電話してきてたのに?」
「うぉい!それ言うなよ!」
それ報告してたのな。ぎゃんかわ。
「ちゃんと言っておきます。春君は!私に!惚れてるの!」
「それ俺の前で言う?」
「何か間違ってますか!?いつも手をにぎ「わかったやめろ!」うし「ちょい待て!」ぬおっ、すぐ、は、ハグで止めようとしても、む、無駄だ!む、無駄だぞぅ!」
くっ、防がれた!だが暴露だけは避けねば!
「えー、ちょっとくらいいいじゃん」
「よくない!春君は!私の!美優のじゃない!」
「んじゃうちの兄貴と交換で」
「却下!なら代わり用意するからそっちにしなさい!」
だいぶおかしな事言ってんぞ?大丈夫か?
「代わりってなんだよ。言っとくけどデコ助めちゃめちゃ好きだからな。これの代わりとか相当だぞ」
「春君にずっとモヤモヤするよりいいでしょ」
「お前ら本人目の前だからな?」
「うっさい!春君が悪いんだからね!?スケコマシ!スケベ!」
「ふっ、モテ「うざい!」ごめんなさい」
今日の真子はやばいな。頭が上がらん。辛い。
「一応春君のイチオシでもあるから心配はしてないんだけどね、学校の生徒会長知ってる?」
「は?知らん」
「俺の兄貴」
「は!?どんなん!?」
「母さんに並んで尊敬できる人。超優男な感じ」
「見た目は春君優しくした感じで、頭が良くて温厚な人だよ」
「………あんまタイプじゃない」
「俺的にはミュウちゃんにピッタリだけどね。ちなみに◯ックスは超上手いらしい」
「それ、…………まさか」
「真子ちゃん鋭い。俺のせい」
「お前最低だな」
ふっ、よく言われる!兄貴には一回も言われた事無いけどね。
「ちなみに何したんだよ」
「母さんが女の子用意して、俺が兄貴と2人きりにして閉じ込める作戦」
「うわ、ん?それ成功したの?」
「手を出さなきゃ問題ねぇよな?」
「何言ってんだよ。女の子と兄貴に薬盛ったに決まってんじゃん」
「春君犯罪。私家族でもそれは怒るよ」
「兄貴は諦めてるからそんな感情わかない」
「お前ら最悪だな」
まぁ俺の方が酷い事わんさかしたんだけどね。
兄貴は絶対怒らないけど。
「つうかデコの兄貴ならモテるんじゃねぇの?彼女くらいいるだろ」
「残念ながら俺のせいで一回も彼女出来たこと無いぞ。モテないランクについて調べた結果でわかる」
「あん?なんでだよ」
「1位は俺って知ってるじゃん?理由とかわかる?」
「え?うーん、あの停学とか軽いイメージ?」
「俺も最初そう思ってたよ。でも実は違ったんだよね」
「お、お前、まさかマジで他に「俺は真子しか手ぇ出してないって」チッ。……チッ」
ごめんて。もう一個体有ったらあげれたんだけどね。
「実はさっきの兄貴が高1から高2までやっててさ」
「全部お前のせいじゃん。つうか2年もやんなよ」
「母さんがやめないからさ。そのせいで今の2年と3年に嫌われてるみたい」
「全部春君が悪いじゃん。………ちょっとお付き合い考えないといけないかな」
「あ、あたしは流石にいらない」
「切り捨て早くない?確かに酷いけど他のはあんまし言わなかったじゃん」
「多分それレベルの話は知らないかな。小山君が言わないと思うから」
「突っついても渋って教えねぇんだよ。そんなにヤバイ?」
「まず間違いなく友達無くす」
「現在進行形だけどな。…………それが理由?」
「大正解。地元帰ると大人がみんな俺を避けて歩くくらい嫌われてます」
「お前よく高校入れたな」
全部母さんのおかげってやつよ。だから尊敬してる。
「そういえばお前ら普段会ってんの?あたしのが会う時間多くね?」
「ん?会ってないね。春君曰く、友達より一緒にいる時間が絶対多くなるんだから、今は友達とか趣味優先にしようって」
「それ浮気の口実だよな」
「バレる前提だから問題なし」
「はい浮気」
今のは違くない?これからの話やがな!
「ふーん。……………乗り換えない?」
「ん?うん。捨てられたら拾ってくれるんでしょ?」
「あー、うん。言ったな」
「つまり来世までは無いって事です」
「ふーん。チッ、捨てられろクソオタク」
「私!?た、確かに危ない……」
「自覚あったの?嘘でしょ?」
俺の家で耐久上映会やるくせに?RTAやるくせに?
「美優、おいで。俺の胸で泣いて良いんだよ!」
「浮気」
「冗談でもそれ言われると殴りたくなる」
「痛い。蹴ってから言うな」
手はどこいった。
この昼以降、ミュウちゃんからアタックされる事が無くなった。惜しい!マジで俺の事キープしてくれて無いかな?
「んで、お前は何しに来た」
「何って、相談」
「デコ、菓子、ゲーム」
「太るよ?かわいいから良いけど」
「ふっ、そのセリフ、咲に言ってやれ」
俺に死ねと?いや、サッキーなら生かした状態で拷問してきそう。
「春、聞いてよ」
「うざい。俺はミュウちゃんの世話で忙しいんだよ」
「いや、だって春のせいだろ?」
「なにが」
「だ、だから、その」
「あぁ、Dな?確か尻◯キされてパンツに出しちゃったとか」
「そんな事されてないよ!ってやっぱりお前のせいじゃんか!」
「何言ったんだ。お前の好きなハーレム物みたいでいいだろ」
「好きじゃないって!それ津田さんだろ!」
…………聞きたくない事聞いちゃったな。それ普通のギャルゲーみたいなやつだよね?
「んじゃあれか。サッキーの前で手コ◯されてかけちゃったってやつか」
「違うって!そもそも下の話じゃないから!」
「へーへー。サッキーさんの怒りが天元突破って話だろ?そんなのサッキーが悪い」
「おお!デコ助言うようになったな!もうこの世に未練ないのか」
「まだ真子とも一発もやってないから召されるのはちょっと」
「いい加減押し倒せよ。あいつなら騎◯位暴発とか最高に嬉しいだろうよ」
それ俺が押し倒されてるじゃん。しかも暴発狙いでしょ。
「あ、あのさ、咲ちゃんの何が悪いの?どっちかと言えば俺じゃ……」
「ライバルが増えて勝手にキレんのはおかしいだろ。あいつただのクラスメイトだし」
「ミュウちゃんの言う通り。彼女でもないくせに口出すな、ってのが俺らの意見だよな」
「いや、でも、悪いってわけじゃ……」
「どうでもいいけどお前はどっちにすんだよ」
「デコなんて秒もかかんなかったぞ」
その自虐的なノリで言わないで。ごめんなさい。
「お、俺は、その」
「俺のオススメは両方。イケるならな」
「真子はクソオタクのくせしてリアルは融通きかねぇからな。あたしくらいいいだろ」
「い、いや、足立さんは何というか、だいぶ春の中でウェイトとってる気が」
「ミュウちゃんが8割持ってくな」
「真子、哀れ」
彼女なんだけどね。なんかごめん。
「ノッポ、お前も男魅せろ。3◯だ」
「足立さんそれは違う。足立さんだって3人でとか嫌でしょ」
「当たり前だろ。絶対イキまくるからな!」
「ミュウちゃんマジでやめて。たっちゃうから」
「…………一発くらいならバレないんじゃ」
「絶対一発じゃ済まなくなるでしょ。俺自信ないよ?」
「その話俺の前で言うのやめて?津田さんに問い詰められたら絶対言っちゃうから」
「お前他所の彼女にぶっかけはやめろよ!」
「足立さん違う。喋っちゃうって意味」
ホント俺の悪い影響受けてるよね。だからサッキーに怒られるじゃんか。
「実際あたしは咲ならどうにかなると思ってる」
「ど、どういう事?」
「あいつハメまくりながら言うんだよ!俺はどっちも取るって!」
「ミュウちゃん、流石に俺もそれは成功すると思えないんだけど」
「安心しろ。あいつもこちょこちょに弱い」
「ごめん意味がわからないんだけど」
「あたしが弱いの知ってるだろ?つまり、あいつも敏感だ!」
「足立さん。全然わからない」
「チッ、つまり、あいつもイキやすいって事だよ。んな事もわかんねぇのか」
「ミュウちゃん。マジで伝わらない」
「え?いや、だから、あたしは、その、オッパイでイケるから、だからだよ!」
「詳しく」
「え!?あ、あの、だから、オ、オ◯ニーでもすぐイッちゃうくらい敏感なの!だから咲もそうなの!」
「猛、何も言うな。わかってる」
「春、これは津田さんに報告だからな」
お前もサッキーに報告してやる。あー、チン◯痛い。
「落ち着いたので先に言っとく。多分オッパイでイケるのはミュウちゃんくらい!」
「な、何だと!?」
「真子は全然だった。あいつはク◯が1番弱い」
「お前それ俺の前で言うな」
「つうかそこまでやってしてないのかよ」
「それな。その後1回も2人っきりになれてないしな」
「あー、あたしいても気にしなくていいぞ?」
「絶対気にするし絶対襲う」
「真子に襲われないようにしろよ」
恐怖体験は勘弁。
「あとさ、流れで持っていけるほど軽い話しじゃないでしょ。サッキー的には」
「あー、あたしらは何とも思ってないからイケると思ってただけか。なるほど」
「足立さんは春に影響受けすぎて判断がおかしくなっちゃってるよね」
「うぐっ、気をつけよ……」
ふっ、気をつけるだけで真人間に戻れるかな?ごめんつねらないで。
「その前にどっちもって選択肢は無いでしょ」
「は?何で?」
「いや、だってどっちもその気が無さそうだし」
「…………確かに」
言われればそうだな。サッキーは言わずもがな。Dはなんだかんだ他の女は認めないっぽいし。
「なら体の相性でいんじゃね?」
「足立さん、早速出てる」
「いや、これは伏線。デコ助が真子と合わなくて別れる事になり、結局あたしのとこに来るけどもう男作ってて振られるフラグ」
「俺その男から美優を奪う自信あるよ」
「お前の兄貴だっけ?それ」
「ぐはっ!あ、兄貴ぃ……」
「春じゃ冬哉さんに敵わないもんね」
「……そんないい人?」
「春の性格が真逆になった感じかな」
「だ、だが!俺には兄貴にはないアウトローな感じが!」
「いや春はアウトだろ」
「………冬哉さん、ね。マジで有り?」
「…………言い方悪いんだけど、ミュウちゃんには勿体無いと思うくらい」
「何!?デコ助がそこまで言うのか……決まりだな!」
超ノリ気じゃん。やっぱ俺って顔だけで選ばれてたの?
「それはそれとして、俺の相談聞いてほしいんだけど」
「あ?あー、両方とやれ。以上」
「雑過ぎない?冬哉さんならなぁ」
「な、なんだよ!テメェケンカ売ってんのか!」
「冬哉さんケンカとか嫌いなんだよなぁ。あと人に優しく出来ない人」
「うぅ、な、なんだよ!デコ助のがよっぽど出来ないだろ!」
「毎日兄貴に注意されてた。直す気無いけど」
「ま、マジでそうなの?でもあたしもマジでこいつに興味無いんだけど」
ですよね。ミュウちゃんは悪くない。ちゃんと両方と相性確かめろってアドバイスしたもんな!
「兄貴なら情け無い猛に注意するな」
「うっ、確かに。勝手に人に押し付けるのは良くないって言いそう。というかよく言われた」
「ミュウちゃんは逆に気に入ってくれるはず。俺のお気にだし」
「ふっ、だろうな。ノッポ、ちゃんと男磨けよ」
「精進します。あの、アドバイスもらっても?」
「………デコ、任した」
結局投げるよね。知ってた。
「昔の偉い人は言いました。迷ったら、とりあえず◯出しだと!」
「却下」
「まぁ聞け。理由はな、いいよ?とかいう奴は自分が良ければいい奴の考え、だ、だめ!という奴は未来を見据えている奴の答えだ!」
「よくわかんないんだけど」
「つまり、軽く許可だす奴はマン◯も軽くだす奴って事だ。既成事実作って押し切ればいいという頭も軽い奴。逆に拒否する奴は相手の事も考えて行動してくれる思いやりのある奴だ。ちゃんと将来を見据えてるって事」
「デコ助が言いたいのは前者は浮気できる。後者は気をつけないとバレるって事」
「さすがミュウちゃん!10ポイント!」
「話し変わってね?浮気以前の問題だし」
チッ、流されないか。下ネタ言い過ぎて耐性出来てきたな。
「まぁ俺はDを薦めるかな。あいつの方がお前を理解しそうだし、合わせてもくれそうだろ。フェ◯して?って言ったら頑張ってくれるタイプ。サッキーは重いし圧が強い。押しも強いし独占欲も強い。◯ェラして?って言ったら嫌な顔して最悪拒否するタイプ。Dは嫌な時やんわり断る」
「お前は余計なもの挟まないと説明出来ないのかよ」
どこが余計なんだよ。結構大事だろ。
「あたしは咲を推すね。あいつのが乳デカイし友達選んでる。ウドはクソ」
「個人的な感情ダダ漏れだね」
「それに………………あー、えっと、あれだ」
「相性?」
「そう!体の相性良さそう!」
「ただのイメージだしそっちの話ししてないよ」
「お前マジで大事だぞ?夜が合わなくて別れるなんてザラだぞ」
「マ、マジか……いや、まぁ、あるのか」
「んじゃまずはサッキーでいいだろ。Dには待たせりゃいいだろ」
「それ最低だろ」
「あいつが良いって言やぁいいだろ。明日聞け。無理なら両方だ」
「はぁ、無茶言うよなぁ」
隠れてヤルよりかなり楽だろ。むしろ嫌なら自分で決めろ。
飽きたミュウちゃんに合わせてゲーム大会。
猛にボコボコにされたので、ミュウちゃんの中で地味に株が上がったらしい。喜べ。




